「残念な塾講師」の特徴5つ!
いま通っている塾、検討している塾の講師に「残念な特徴」が当てはまりませんか?
<目次>
特徴1:他塾や他の講師を“全面否定”する
「あんな塾に行ったら絶対ダメだ」「あの講師の言うことはすべてウソだ」など、競合する他塾や、自分の所属する教室の他の講師を全面的に批判する人は残念な講師といえるでしょう。塾講師の大半は、生徒思いで、プロとしての指導力を持ち合わせています。
中にはちょっと頼りなさそうに見える講師もいるかもしれません。でも、そんな一見地味で指導力がなさそうな講師でも、年間を通して見ると実は計画的に生徒の成績を上げているということがよくあります。
「絶対」「すべて」などと断言する言葉で全面否定する講師は、多角的に物事を捉えることができない視野の狭い講師といえるでしょう。
特徴2:自分の誤りを認めない
塾講師は日々、色々な学年・学力のクラスでたくさんのことを教えます。保護者にも多くのことを伝えます。そして、それだけ教える、伝える機会があれば、いつか必ず間違えます。よく考えた末に間違いないと思って伝えたことであっても、経験を積んでより多くのことを学ぶと、「あのときにはああ言ったが、誤りだった」と思うことが、どの講師にもあるものです。
そうした際に、素直に誤りを認められるでしょうか。
授業中のちょっとしたミスを生徒に指摘されたり、説明会や面談の場で保護者への説明に誤りがあってそれを指摘されたりしたときに、ムキになって反論するような講師には注意が必要です。
特徴3:「怒られたくないから」という恐怖で勉強に取り組ませる
怖い講師は、短期的には生徒の成績を伸ばすことができても、長期的には生徒の学力の伸びを阻害します。勉強に限らず、「怒られたくないから」という動機でしぶしぶ行なうことは長続きしませんし、成果もたかが知れています。むしろ子どもは楽しく夢中で取り組んだほうが、大きな学習効果が発揮されます。恐怖によって取り組ませるのは“逆効果”です。
指導者に必要なのは「怖さ」でなく「厳しさ」です。怒るのではなく、どうアプローチしたら子どもに響くのかを考えて具体的な方法を提示してくれる講師、生徒と一緒になって考えてくれる講師が、長い目で見たときに生徒の成績を伸ばして合格に導いてくれる講師といえるでしょう。
もし、塾に通っているお子さんが「先生が怖くて塾に行きたくない」と言い出したら、教室長に相談し、それでも改善されない場合には転塾を検討することをおすすめします。
特徴4:生徒は脇役、講師が主役!?
話がうまくていかにも指導力が高そうな講師にも注意が必要です。授業の最初から最後まで自分ばかりが話し、しかも話すことに夢中で生徒の反応が目に入っていないという講師がいるからです。人間が他人の話を集中して聞いていられる時間は年々短くなっており、今や平均数分という研究結果が出ています。しかも子どもは、大人よりも集中力が続きません。講師が一方的に話すだけでは、子どもはすぐに上の空になってしまいます。
生徒の反応を見ながら話す内容や話し方を変えているか、問いを投げかけることで生徒に頭を使わせているかに注目して講師の指導力を見極めましょう。
「主役は生徒、講師は脇役」が理想です。
特徴5:精神論は返ってくるが、具体案を出さない
相談に対して抽象論、精神論しか返さない講師がいます。プロならば何か良い方法を紹介してくれるのではと期待して相談しているのに、「本人が本気になるのを待つしかないですね」「焦らず一歩一歩進んでいきましょう」など、具体的なアクションプランを示してもらえない回答だとがっかりしてしまいますよね。
もしも塾の講師からそんな一般論で返答をされた場合には、次のように言ってみることをおすすめします。
「では、たとえば、どんなことをすればいいでしょうか、何かできることはありますか」という質問です。この質問を講師に投げかけることによって、講師は抽象論・精神論に終わらない、具体的な解決案を教えてくれるはずです。
いかがでしたでしょうか。
塾は属人性の高いサービスです。どこの塾に通うのかだけでなく、どんな講師に教わるかで成果も変わってきます。講師の発言や授業の仕方に注目して、安心して任せられる講師であるかどうか、見極めることが大切です。
いま通っている塾がある場合、安易な転塾は、一貫性のある指導を受けるという観点からはマイナスではありますが、疑問や不安を感じたときには今回紹介したようなポイントも参考に検討してみてください。
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