推し活のメリットとは…心に刺激を与え、安心安全に恋愛気分を楽しめる

コンサートを楽しむ人々

大好きな「推し」を応援すると心がときめき元気になります。安心安全な楽しみ方とは?

「推し活」とは、アイドルや俳優、アニメの登場人物、歴史上の人物など、自分が一押しする対象を応援する活動のことです。「推し」の出演する舞台を次々追いかけるほど熱を入れる人もいれば、「推し」への愛をSNSでつぶやいたりとささやかに活動している人もいます。活動のしかたはそれぞれですが、「推し」がいると毎日が楽しくなり、いつもときめいていられます。
 
「推し活」をしているときの感情は恋愛感情にとても近いものですが、実際の恋愛との違いは、相手が現実の恋愛対象ではないことです。つまり、恋愛の「気分」を楽しめる点が推し活のメリットとも言えるでしょう。

現実の恋愛では、相手に思いを届けたり、相手の気持ちを慮ったりという関係調整にかなりのエネルギーを消耗します。そのため、自分の思いが届かずにやきもきしたり、突然振られて失恋したりと不安や傷つきの体験もついてまわります。
 
一方、推し活はそもそもプライベートの関係ではないため、失恋に傷つくリスクもなければ、関係調整のために気を遣う必要もありません。エンターテイメントの範囲内で好きなだけ推しを愛し、安心安全に恋愛気分を味わえるのが推し活の良さなのです。
 

シングルの人の推し活メリット……恋愛準備にも一人時間の楽しみにも

推し活はどんな立場の人の心でも活性化し、希望を与えてくれます。たとえば、シングルの人には、将来本物の恋愛に目覚めるための心の準備を促すものにもなります。
 
たとえば、思春期の子が推し活で異性のアイドルなどに夢中になることには、恋心を体験し、本物の恋愛に目覚めるまでのブースターとしての意味合いがあります。また、忙しくて恋愛する余裕を持てない人は、推し活で恋心を持ち続けながら、ときめきやすい状態にしておくことで、いつでもパートナーと出会える心の準備をしておくことができます。
 
パートナーを必要と考えない人にとっても、推し活はとても役に立ちます。推しがいるだけで目の前の仕事に勤しみ、心にハリを持って生活することができますし、一人でいることが苦手で不安になりやすい人の中にも、推しのことを考えるだけで心が和んで、気持ちが安らぐという声も聞かれます。
 

パートナーがいる人の推し活メリット…恋愛の刺激を思い出し、実生活も活性化!

そしてパートナーのいる人にも、推し活はたくさんのメリットをもたらします。目の前の恋人や夫にいつまでも恋愛気分を感じられれば良いのですが、残念ながら、恋の刺激は出会いから数年で薄れてしまうものです。

社会心理学の「SVR理論」によると、恋愛当初、恋の刺激に酔いしれていた2人は(S:Stimulus、刺激の段階)、たくさん語り合って価値観を合わせ(V:Value、価値観の段階)、パートナーとしての互いの役割を考えるようになります(R:Role役割の段階)。「SVR理論」についてさらに詳しく知りたい方は、「恋愛が続きにくのはなぜ?「SVR理論」でチェック」もあわせてご覧ください。
 
S(刺激)→V(価値観)→R(役割)と進むにつれて2人の絆は深まるのですが、その過程で恋愛当初のような刺激が薄れてしまうため、心のときめきを懐かしむ気持ちも募っていくものです。そんなときに、パートナーに迷惑をかけない程度にささやかな推し活を楽しむことができれば、ときめきを取り戻すことができ、自分もパートナーとの生活も活性化させることができます。
 
このように、推し活はさまざまな立場の人の心の灯となり、前向きに生きていくための支えになっているのです。
 

推し活を長く楽しむための注意点! 時間・お金・心の線引きも大切

存分に楽しみたい推し活ですが、あまりにハマりすぎて、生活のバランスを崩してしまったケースもあるようです。長く推し活を楽しむコツは、なんといってもエンターテイメントとして、自分が楽しめる範囲で活動を続けることです。
 
推し活も含め、人は恋をすると脳内のドーパミン神経が刺激され、さらなる快楽と報酬を求めて行動したくなります。たとえば、推しの舞台に魅了されて最高の悦楽を味わうと、「何度でも観たい!」「もっとそばで観たい!」と、心はさらなる快感と報酬を求め、騒ぎ出します。また、ファンとの交流会などで推しに直接会える機会が増えると、現実とエンターテイメントとの境界線があいまいになり、推しとの恋愛妄想の虜になってしまうこともあります。
 
こうしたリスクもあることを心に留め、推し活にかける時間とお金の範囲はあらかじめ決め、推し活はあくまでも疑似恋愛だと、心の中で何度も確認していく必要があります。推し活は、前向きに生きるエネルギーを生み出してくれる貴重な楽しみです。長く安心して楽しんでいくためにも、ハマりすぎやのめり込みすぎには十分に注意し、上手に活動を続けていくことが大切です。
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