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「iPhone SE(第3世代)」約8000円の値上げは高いのか、安いのか

アップルよりiPhone SE(第3世代)がリリースされました。5G通信対応、iPhone 13と同じCPUを搭載と機能アップはしていますが、iPhone SE(第2世代)より価格が約8000円値上げしています。価格アップのポイントを紹介します。

伊藤 浩一

執筆者:伊藤 浩一

デジタルガジェットガイド

アップルが発表した「iPhone SE(第3世代)」。3月18日に発売予定で、5G通信対応、iPhone 13と同じCPUを搭載と機能はアップしていますが、iPhone SE(第2世代)より価格が約8000円値上げしています。

第3世代と第2世代の性能比較や、価格アップのポイントを紹介します。
Apple発表会(日本時間2022年3月9日午前3時)で発表されたiPhone SE(第3世代)

アップルの発表会(日本時間2022年3月9日午前3時)で発表されたiPhone SE(第3世代)

 

「iPhone SE」シリーズとは

アップルが例年秋に発表する新型のiPhoneは、画面サイズの大型化、フルスクリーン化、ホームボタン廃止、複数のカメラを搭載するなど、性能アップに比例して年々価格が上昇しています。そんなiPhoneの最新モデルと併売されているシリーズが、iPhone SEです。

iPhone SEは旧モデルのデザインのまま、CPU性能をアップしたモデルとなっており、安価で小型のiPhoneとなります。常に最新モデルを求めるニーズの他に、旧モデルのデザインのままで性能をアップしたい、安価に購入したい、というニーズに答えたモデルで、人気が高くなっています。

iPhone SEは、2016年に第1世代、2020年に第2世代がリリース。そして、2022年に発表されたのが、第3世代となります。第1世代はiPhone 5sをベースにしたモデルですが、第2世代と第3世代はiPhone 8をベースにしたモデルとなります。
 

第3世代と第2世代の性能比較

「iPhone SE(第3世代)」。カラーラインナップは、(PRODUCT)RED、スターライト、ミッドナイトの3種類。おなじみのTouch IDを備えたホームボタンを搭載している

「iPhone SE(第3世代)」。カラーラインナップは、(PRODUCT)RED、スターライト、ミッドナイトの3種類。おなじみのTouch IDを備えたホームボタンを搭載している

iPhone SE(第3世代)は、iPhone SE(第2世代)と比較してデザイン上はほとんど変わらないものの、各性能がアップ。価格が約8000円値上げとなりました。

性能面での進化は、まずCPUが「A13 Bionic」から、iPhone 13と同じ「A15 Bionic」に。CPUが2世代新しくなり、操作がよりスムーズで快適になっています。新しいCPUを搭載したことで、今後リリースされていく最新のiOSにも対応できる期間が長くなると思われます。

A15 Bionicを搭載したことで、バッテリー性能とカメラ機能も向上しています。バッテリー時間は第2世代より長くなり、カメラに関しては、シングルカメラ(広角1200万画素)と変わらないものの、高度な画像処理機能「Deep Fusion」やフォトグラフスタイルが利用できます。

さらに5G通信に対応。次世代高速通信として5G通信の対応エリアも広がっていますので、今後快適な高速通信を利用するためには5G通信機能は必須となります。

なお、性能として変わらないのは、4.7型ディスプレイ(解像度750×1334ピクセル)、本体サイズ67.3×138.4×7.3mm、IP67防水、防塵性能、Touch ID内蔵ホームボタンなどです。
 

iPhone SE(第3世代)の価格

iPhone SE(第3世代)の価格は、Apple Storeでは以下となっています(2022年3月現在、価格はすべて税込)。

・iPhone SE(第3世代)のApple Store価格
64GB 5万7800円
128GB 6万3800円 
256GB 7万6800円

なおiPhone SE(第2世代)は既にApple Storeでは販売を終了していますが、2020年4月の販売開始時と、2021年9月の価格値上げ後は以下の価格となっていました。

・iPhone SE(第2世代)のApple Store価格
64GB 2020年4月:4万9280円、2021年9月:4万9800円
128GB 2020年4月:5万4780円、2021年9月:5万5800円
256GB 2020年4月:6万6880円、2021年9月:販売終了
 

iPhone SE(第3世代)の約8000円アップは買いなのか

iPhone SE(第3世代)は、スマートフォンの中で最も頑丈なガラスを前面と背面に採用。航空宇宙産業で使われているものと同じグレードのアルミニウムを使ったデザインを特長としている

iPhone SE(第3世代)は、スマートフォンの中で最も頑丈なガラスを前面と背面に採用。航空宇宙産業で使われているものと同じグレードのアルミニウムを使ったデザインを特長としている

第3世代は第2世代と比較して、約8000円の値上げとなります。もちろん性能はアップしているものの、値上げに見合う価格かどうかは各ユーザーの判断となります。

例えば、通信機能に関しては、5Gの普及もまだ全国規模ではなく、2022年3月現在ではLTE通信のほうが主流のため、iPhone SE(第2世代)で十分かと思います。

CPU、バッテリー機能に関しては、現状使っているアプリなどで不満がないのであれば、iPhone SE(第2世代)は、iPhone 11シリーズと同等のCPUを搭載しています。OSアップデートへの対応もしばらく続くと思われますので、iPhone SE(第2世代)で十分でしょう。

したがって、現時点でiPhone SE(第3世代)は、iPhone SE(第2世代)よりも良い性能を求めるユーザーや、新規でiPhone SEを購入される方におすすめです。iPhone SE(第2世代)については、各通信会社に在庫がある場合や中古ショップでより安価に購入できるのであれば、こちらもおすすめです。

今回もホームボタンが搭載された小型iPhone SEですが、いつかはフルスクリーンスタイルのiPhoneのみになる時代が来るかもしれません。安価で購入しやすいiPhone SEシリーズは、手軽に利用できるiPhoneとして入手しておきたいところです。



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