今回、All About編集部は「介護脱毛」に関するアンケートを実施。「介護脱毛を知っていますか?」などの意識調査とともに、回答者に「介護脱毛は必要だと思うか」など介護脱毛に対するイメージを収集。エステ・美容医療の筆者が、介護脱毛の今を解説します。
40~50代女性に浸透する「介護脱毛」
まず紹介するのは、40~50代女性283名に聞いた「介護脱毛を知っていますか?」に対する回答です。「介護脱毛」という言葉を知っていますか?
予想していた以上に言葉が浸透してきているように感じます。
「介護脱毛」とは単純にムダ毛を処理するのではなく、自分が排泄や入浴介助を受けるかもしれない将来を見据えて、介助者の負担を減らすことを目的に行うデリケートゾーンの永久脱毛のことです。
女性誌などで特集が組まれ、言葉自体が目立つようになったのは2018年くらいからでしょう。
脱毛マシンの主流が毛の中にある黒い色素(メラニン)に反応し、脱毛の効果をもたらすものなので、アンダーヘアが白髪に変わる前に行う必要があります。
介護脱毛は早い方がいい!?約8割の女性が知らない事実
次に示すのは、「白髪になると永久脱毛できないこと」を知っているか聞いた結果です。白髪になると永久脱毛できないことを知っていますか?
介護の観点からデリケートゾーンの永久脱毛をすることについて、フリーコメントには下記のようなコメントが寄せられました。
「必要」だと思う人の意見
・介護者の負担を考えると脱毛しておきたいと思う(46歳 女性)
・脱毛することでいつも清潔が保てるので、介護者の立場・自分自身の衛生面でも必要だと思っています(49歳 女性)
・抵抗があるけどやった方がいいと思う(50歳 女性)
「不必要」だと思う人の意見
・正直、そこまでしなければいけないのか?と思います(47歳 女性)
・歳を取ると脱毛しなくても自然に薄くなったり生えなくなるので心配ないと思います(58歳 女性)
・介護者側には多少の負担になると思うが、必要性を強くは感じない(58歳 女性)
介護脱毛はやったほうがいい!?
昔は介護といえば同居の家族や身内が行うものでしたが、必ずしもそうとはならない今の社会の状況が「他人様のお世話になるなら、なるべく迷惑をかけないように」という意識を育てているのだと思います。そんな介護脱毛を始めるタイミングですが、一般的にアンダーヘアの白髪は40歳前後から出現し、徐々に増えていくといわれています。ですから完全に無毛の状態で老後を迎えたいというのであれば白髪が1本もない20代~30代前半までにスタートするのがベストでしょう。
ただ頭髪同様、アンダーヘアも年齢とともにどんどん細く少なくなっていきますから、もともと毛が薄いという方は40代からでも充分間に合うと思います。
スタートしてからどのくらいの予算や期間で納得のいく状態にできるかはもともとの毛の量によるので、医療機関やサロンで相談してみるといいでしょう。
※アンケートは、下記条件で実施
・性別:女性 283名
・年齢比:40代 204名/50代 79名
・アンケート実施期間:2022年2月5~21日