ご存じ?3点ダイエット最後の排除食品「甘味」についての解説である。
この甘味については、よく代表的な甘味料である砂糖や果糖、ブドウ糖などを摂らないようにすることと勘違いされるが、その最大の目的は鈍感になった舌を自然な状態にもどして、太る原因となる不自然な摂食行動(の一部)を修正することにある。
結果的には人工的に精製、加工された砂糖や果糖、ブドウ糖、はたまた最近流行のアスパルテームやキシリトールやエリスリトールなどを制限することになるかとは思うが、大きな意味ではそれらの排除を目的としていない。
それでは太る原因となる不自然な摂食行動とは何なのか?
それはお腹が空いているいないに関わらず、何かを食べるという行動と、何かを食べるときに余計に食べてしまうという行動である。
一つづつ解説すると、人は必ずしもお腹が空いた時にモノを食べる訳ではない。
わかりやすい例はお酒である。日本酒や焼酎またウイスキーなどをのどが渇いた(空腹)という理由で飲む人はいないであろう。例外的にビールはのどの渇きから飲むこともあるが、それでもそれは1、2杯のビールのみで、それ以降は他の酒と同様に、のどの渇きからではなく心地よくなるために飲んでいるのである。
フルコースに出てくるデザートを例にとってみてもいい。当然デザートはメインの料理を食べた後に出てくる。果たしてデザートとはお腹が空いているから食べているのだろうか?ほとんどの場合は空腹を満たすためではないはずだ。
もちろんこれらの生理的な空腹以外の食行動が悪いことであるとは全く言うつもりはない。が、度が過ぎれば当然のことながら肥満への道のりを歩むことになるし、実際に肥満者は空腹ではないときの食行動が多い傾向にあるのは事実である。
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