その他には、炭水化物であるデンプンの吸収を抑えるという点でも好感が持てます。なぜなら、三大栄養素のうち、脂質、たんぱく質は必須性（必ずある程度は食品から摂取しなければならない）がありますが、炭水化物は体内でも合成できるため急激に摂取量が減っても他の二つの栄養素ほど摂取不足による危険性がありません。以上が今回このダイエット補助食品を試してみようと思った理由ですが、二、三疑問点もあります。
一つは実際にファセオラミンが小腸内でα―アミラーゼの活性をどの程度阻害できるかという点です。この商品の箱に書かれている説明では「1000mgで2250カロリー分の炭水化物に含まれるカロリーを中和する」ホームページ上では「ファセオラミン2250は、1000mgでなんと、炭水化物2250カロリーの吸収をブロックします！」と書いてありますが、これは試験管内での実験であって、体内では同じ結果はまず起こりません。あと、余談ではありますが2250カロリーでは炭水化物1g分にも満たないため、たぶんこれは2250キロカロリーか、2250大カロリーの間違いだと思われます。せっかく興味深い商品を販売しているので、この辺の管理はもう少ししっかりしていただきたいと思いました。
次の疑問点としては、仮にファセオラミンがデンプンの分解を阻害するとして、そうすると今度は小腸や大腸に大量の未消化物が滞留するため、腸内環境が激変（腸内の菌の種類や数が大きく変わる）恐れがあります。ちなみに私はピルボックスダイエットを飲み始めて3日目ですが、明らかにガスが多くなったことを感じます（何かしら効いている証ですが…）。ですから、実際に使用する際には体調には十分な注意が必要でしょう。
さて、以上のことと、ダイエットサプリ全般に見られる食事調整能力（間食や通常の食事の量が自然に減る）を加えるとトータルでは好感度が高い商品といえます。「肉はそれほど食べない、油は控えている、でもやせない」という人は一度試す価値アリですね。
実用度 ★★？？
好感度 ★★★★★
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≪関連サイト≫
■ビルボックスジャパン
■ケンコーコム
