「これはイケルかもしれん…」
もともと効く効かないは追求しないと心に決めてはじめたこの企画。ところが、今回は「今まで食べたことがないダイエット補助食品で、しかもダイエットに効きそうなもの」をあえて試してみることにしました。私事ではありますが、下心強化月間(メルマガ参照)の名のもとに毎日のように飲み歩いていたら、教科書どおり以前より太ってしまったからであります…。
そういうことで、私情も交えて今回食べてみることにしたのがピルボックスジャパン株式会社が輸入販売する「PILL BOX DIET(ピルボックスダイエット)」です。
内容成分としては、ギムネマシルベスタ、クロム、ジンジャーなど、いかにもアメリカ人が好みそうな天然由来のダイエットサポート成分がカプセルの中に詰められている商品ですが、特筆すべきはファセオラミンと呼ばれる白インゲン豆からの抽出成分が含まれている点です。このファセオラミンはα-アミラーゼというデンプンを消化する酵素の働きを阻害することが知られており、うまく働けば人為的に消化不良を起こさせエネルギーの摂取量を減らすことができます。
α-アミラーゼなどの専門用語が出てきましたので少し解説しながら、なぜこの商品に好印象を持ったのかと、疑問に思う点についてお話いたしましょう。
ピルボックスダイエットのダイエット理論
私たちは米や小麦、イモ、トウモロコシなどを主なエネルギー源として食べています。そして、それらの食物中の成分で最もエネルギーを供給しているのがデンプンと呼ばれるグルコース(ブドウ糖)のかたまりです。ところが、このでんぷんは栄養として吸収するには大きすぎるため体の中で小さく砕いて、グルコース(ブドウ糖)にして吸収します。この過程を消化といい、このデンプンの消化を助けているのがα-アミラーゼと呼ばれるデンプン分解酵素です。そしてそのα-アミラーゼの働きを阻害するのがファセオラミンで、結局ファセオラミンを摂取することで、酵素の働きが悪くなり、デンプンが吸収されなくなることで摂取カロリーを減らすという仕組みです。
この商品に好印象を持った点
一番のポイントは、酵素の働きを阻害するという点です。酵素は非常に働き者の物質で「少量で」それぞれの役割(デンプンをグルコースに変えるなど)を行います。これは逆にいえばその「少量」の酵素さえ働かなくすれば、何らかの大きな効果を得ることができることを示しています。摂取した食品中の脂肪や炭水化物を直接吸着して排出する系統のダイエット補助食品も多く出回っていますが、それらは実際には食事量に応じた大量の吸着素材を摂取しなければ効果は少なく実用性に大いに疑問が残りますが、酵素の活性阻害なら錠剤タイプの少量でも可能「かもしれない」と期待が持てます。
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