今は昔、私がまだ理科系の大学生だったころ、実験室の片隅に超音波洗浄機なるものがありました。小さな水槽に超音波を発生させる装置のついたもので、汚れた試験管やビーカーを入れてスイッチを入れると、なにやら「ジコジコジコ」と怪しい音をたてながら、ガラス器具などの汚れを超音波で落としてくれる洗浄装置です。別に洗濯機のように水流が起こるわけでもなく、激しい振動が起こるわけでもないのに、ビーカーや試験管にマジックで書かれた印が、場合によってはその形のままフラフラと水面に浮き出てくるので「こいつはスゴイ!」と感心したものです。
そんな体験をもつ私に以前「Close Up!やせ体質になろう!」でお世話になった沖縄スイミングスクール豊見城校より連絡がありました。
「河口さん!こんどうちのプールに超音波流水装置が入ったんですけど、これダイエットに効きますよ!見に来ませんか!」とのこと。「それって、前に日経ヘルス(日経BP社)に下半身ヤセか何かで載っていたやつじゃないですか?ぜひ体験させてください!」ということで、再びお邪魔することになりました。
雑誌で読んだことがあっても、実物を見るのは初めての私。たぶん風呂おけのようなものに超音波発生装置がついていて、中で試験管のように「ジコジコ」と洗われるジャグジーのようなものを勝手に想像をしていましたが、目の前に現れたマシンは私よりも大きく、プール全体を流水にしてしまうという超強力なものでまずビックリ!それで、恐る恐るプールの中に入ってマシンの前に立つと、流水と共に勢いよく出てくる圧搾空気の泡が体にあたってこれがまた「超気持ちいい~」ので2度ビックリ!しかも、流されないように棒につかまっているだけなのに、泡がはじけるときにできる超音波を体が吸収して、ポカポカと体の芯から温まってきたので3度ビックリの久々の連続ビックリ体験でした。
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