《目次》
高齢世帯の月の支出は約27万円
現役世代の支出はどうなっている?
高齢世帯の支出で増えているものとは?
老後を見据えて気をつけたい支出とは?
まとめ
 

高齢世帯の月の支出は約27万円

総務省が毎年行う家計調査では高齢夫婦無職世帯の収支を公表しています。2020年はコロナ禍だったので、2019年のデータを参考にしてみましょう。これを見ると月の支出は消費支出で約24万円、非消費支出(*)で約3万円、合計27万円であることが分かります。

*税金・社会保険料など本人の自由にならないお金のこと
総務省,家計調査報告,2019,高齢,無職

総務省家計調査報告2019(高齢夫婦無職世帯)

グラフの中では各項目のうちわけが比率で示されており、それぞれを実際の金額に直すと以下のようになります。

食費6万6458円(27.7%)、交通・通信費2万8328円(11.8%)、教養娯楽2万4804円(10.3%)、光熱・水道1万9983円(8.3%)、保健医療1万5759円(6.6%)、住居1万3625円(5.7%)、家具・家事用品1万100円(4.2%)、被服及び履物6065円(2.5%)

またその他の消費支出が5万4608円(22.8%)とあり、その中には交際費2万5749円(10.7%)が含まれます。
 

現役世代の支出はどうなっている?

家計調査では現役世代についても収支が公表されています。
 
総務省,家計調査報告,2019,勤労世帯

総務省家計調査報告2019(勤労者世帯)

こちらも実際の金額に直すと次のようになります。

食費7万7400円(23.9%)、交通・通信費5万5055円(17.0%)、教養娯楽3万2061円(9.9%)、光熱・水道2万1698円(6.7%)、保健医療1万2630円(3.9%)、住居1万9431円(6.0%)、家具・家事用品1万1982円(3.7%)、教育1万8460円(5.7%)、被服及び履物1万2954円(4.0%)

またその他の消費支出は6万2180円(19.2%)であり、その中には交際費1万7488円(5.4%)も含まれます
 

高齢世帯の支出で増えているものとは?

両世代の支出を比較し高齢世帯で支出が多いものとしては「保健医療」が約3000円増えています。これは高齢とともに病気がちになるので納得がいくかと思います。

もう一つ支出が増える項目には「交際費」があり約8000円の増加です。実はこの交際費には「他の世帯への贈答品やサービスの支出」が含まれるとあり、息子・娘夫婦や孫への支出も含まれています。
 

老後を見据えて気をつけたい支出とは?

高齢になると増加する支出に「保険医療」や「交際費」があると書きましたが、どちらも支出を減らすのは現実的には難しいかと思います。「保険医療」は病気に関わることですし、交際費に含まれる子や孫への支出は老後の楽しみの一つでもあるからです。

それならば現役世代とあまり変わりのない支出をもっと見直す方が、より現実的かと思います。具体的には光熱・水道は高齢世帯になっても約1700円しか減少していません。食費も現役世代にくらべ世帯人数は減っているはずなのに約1万1000円の減少にとどまります。

電気のつけっ放しや水の出しっ放しをやめる、1週間の食材はまとめ買いをするなどありきたりの工夫は当然として、電球をLEDに替えてみる、シャワーヘッドを節水タイプに替えてみる、浄水器をつけてペットボトルの水は買わないなど、初期投資がかかっても長期でみると節約になるような工夫はないでしょうか。

なお高齢になり急にそれまでの生活様式を変えるのは難しく、現役世代のうちに毎日の生活を見直し無意識に使っているお金を節約する習慣を身に付けておくことも必要かと思います。
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は老後の支出が現役世代にくらべてどのように変わるのか、またデータを踏まえどのような支出に気をつければよいかを解説してみました。

現役世代の感覚で同じ生活を続け、収入が少ない老後が赤字になるのは避けたいところです。
見直す項目は世帯によってそれぞれかと思いますが、現役世代から支出が少なくなる工夫をし、老後に備えた生活様式を早くから取り入れておくことも必要かと思います。

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