一年の計は元旦にあり! 年初の抱負は他国でも
一年の目標を考えるのは楽しいもの。1月中に年初の抱負を立てて実行してみましょう
「抱負」とは……夢実現系と目標クリア系に分けられる「新年の抱負」
そもそも抱負とは、心に抱いている計画や意志のことです。人生に対する「この先、こうなるといいなぁ」といった漠然とした期待は、誰もが思い描くものですが、その思いをぐっと煮詰めて、明確にしたものが「抱負」です。新春の抱負としてよくあげられるものとして、まず「夢実現系」の抱負があります。
- 今年こそ○○(受験、就職試験、資格試験等)に合格する!
- 今年こそ恋人を作る! 婚活を成功させて結婚する!
- 今年こそ家を建てる! マンションを買う!
- 今年こそ投資で資産を○千万円まで増やす!
- 今年こそ○冊、本を読破する!
- 今年こそツイッターのフォロワー○千人を達成する!
- 今年こそ富士山に登頂して、ご来光を拝む!
一年の抱負を考えるメリット……心理学の「予言の自己成就」効果も
心理学には「予言の自己成就」という言葉があります。未来像をはっきり言葉にすることで、その言葉の方向に意識が向き、予言を実現する行動が自然に増えていきます。その結果、計画したことが実現しやすくなるのです。「一年の計は元旦にあり」「一年の計は春にあり」も、まさに「予言の自己成就」効果をねらったものと言えるでしょう。年初にはっきりと「今年の目標」を予言することで、目標をかなえるための行動が増え、目標どおりの結果を得やすくなるのです。
一年の抱負で失敗しやすい2つのNGパターン
ただし、気をつけたいことが2つあります。一つは、「消極的な言葉を使わない」ということです。たとえば、「汚部屋を解消する!」という消極的な言葉で目標を立てても、実現への意欲は高まりません。その目標が全く魅力的ではないからです。魅力的ではない課題に取り組んでも楽しくないため、何かと理由をつけて後回しにしてしまうもの。「汚部屋解消!」という消極的な言葉ではなく「こういう部屋にする!」という積極的な言葉で目標を立て、理想の未来の青写真を描いていきましょう。すると目標への道は”義務”ではなく”楽しみ”になり、行動のアイディアもたくさん湧いてきます。
もう一つは、「無理めな目標でも堂々と立てる」ということです。たとえば、「本当は難関資格に挑戦したいけど、自分の実力ではちょっと無理そう……」「そこそこの努力でとれそうな資格にしておこう」などと、妥協して目標を設定してしまう人は少なくありません。しかし、妥協して取得した資格は本当に「ありたい自分」が求めるものなのでしょうか? 資格を活かして生活している未来像を思い描き、その資格が「ありたい自分」になぜ必要なのかを考えましょう。「無理めな目標」の場合、1年で達成するのは不可能かもしれません。それでも堂々と目標を掲げておけば、目標を実現するアイディアが続々と湧いてきます。それをコツコツ実行すれば、目標に近い年月で達成しやすくなります(「10年で箱根優勝争い」を掲げた青山学院大学陸上部の原晋監督が、11年目でチームを初優勝させたように)。
目標が三日坊主にならないための継続のコツ
目標を達成するための行動を「三日坊主」にしないコツは、スモールステップで気長に前進していくことです。「スタートダッシュ」でいくつもの課題を同時進行させたり、睡眠時間をけずって長時間取り組んだりしていると、無意識下に「やりたくないなぁ」という抵抗感が募っていき、意欲を凌駕してしまいます。その結果、せっかく目標を立てても三日坊主になりやすくなるのです。すぐにでもできること、小さな成功を積み重ねること。つまり、スモールステップで前進していくと、日々負担なく前進することができます。
1月は今年1年の計画を立てる絶好のシーズンです。ぜひ、ポジティブな未来を思い描き、無理めな目標を堂々と立てて、「ありたい自分」を実現させましょう!