10月26日(月)に最終審査と表彰式が開催された「第2回ヘルスケアベンチャー大賞」。書類審査~1次審査を経て最終審査会への出場が決定した8組のファイナリストが最終プレゼンを行い、大賞をはじめとする各賞が決定しました。今年はコロナ禍とあってリアルの開催は行わず、すべてオンラインで配信されることとなりました。
 
完全オンラインによる開催

完全オンラインによる開催

 

ヘルスケアベンチャー大賞とは
コロナ禍により変わりつつある新しい世界に、新しいモノ・コトを生み出し、社会実装していくことで、アンチエイジング領域やヘルスケア分野を大きく変えていきたい。そんな思いから生まれたのが「ヘルスケアベンチャー大賞」です。「アンチエイジングからイノベーションを!」をテーマに、アンチエイジングに資するヘルスケア分野のビジネスプランやアイデアを広く募り、優秀な事業・アイデアには起業支援サービスや医学的見地からの監修など専門的なフォローを行います。

 

大賞は「転倒リスク評価と機能回復訓練事業」

 

 

合同会社アントラクト
「StA²BLEによる転倒リスク評価と機能回復訓練事業」

 
転倒リスク評価装置「StA²BLE」は、指先への感覚刺激の制御によって世界で初めて転倒リスクの可視化を実現しているとのこと。転倒リスクを知り、機能にあわせた適切な訓練を提案していこうという事業です。
 
「転倒のしやすさ=転倒リスクの評価」を効果的かつ客観的に実現

「転倒のしやすさ=転倒リスクの評価」を効果的かつ客観的に実現

 

学会賞は「視覚再生遺伝子治療薬開発」

 

 

株式会社レストアビジョン
「視覚再生遺伝子治療薬開発」

 
「網膜色素変性症」という、未だに予防法も治療法もない厚生労働省の指定難病に立ち向かうプロジェクト。2種のタンパク質をハイブリッドさせることで視覚再生に最適化した光センサータンパク質を開発し、これをコードする遺伝子を失明した網膜に導入することで、患者さんの眼に光を取り戻すという取り組みです。
 
 

最優秀アイデア賞は「勃起力」計測装置

 

 

松本 成史 旭川医科大学
「メンズヘルス指標に有効な新規「勃起力」計測装置の開発」

 
EDを客観的に簡易評価出来る計測装置の開発は、メンズヘルス指標として重要で有効なツールになるという考えです。無拘束的で自己測定可能なウェアラブルデバイスとして「勃起力」計測装置の研究開発を進めており、その基礎的実証は報告済みであるとのこと。
 
 

その他の受賞者とその事業

ヘルスケアイノベーションチャレンジ賞
株式会社OUI
「Smart Eye Cameraを使用した白内障診断AIの開発」
株式会社Surfs Med
「変形性膝関節症に対する次世代インプラントの開発」
歯っぴー株式会社
「テクノロジーで普及を拡張させる口腔ケア事業」
 
アイデア賞
佐藤 拓己
「寿司を食べながらケトン体を高く保つ方法」
松本 佳津
「長寿高齢社会を前提とした真に豊かな住空間をインテリアから考え、活用できる具体的な指標を作成する それは「豊かな人生」のデザイン」
 
 

第2回ヘルスケアベンチャー大賞 総評

堀江 重郎(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 教授)

堀江 重郎(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 教授)


受賞された皆さん大変おめでとうございます。厳正な審査を経て今日のプレゼンテーションをご準備いただきました。
個人の部では、最優秀アイデア賞の旭川医科大学の松本成史先生は、確かな技術の上に、非常にユニークな発想のもとに、健康診断を届けるということで、多くの支持を得ました。
企業の部ですが、非常に僅差でした。レストアビジョンは 学会賞に相応しい良いプレゼンテーションでした。将来社会実装が期待されます。
大賞のアントラクト社は、ユニークなプレゼンテーションと立位年齢という新しい指標を打ち出し、これまでの抗加齢医学会の中でも考えていなかったことです。超高齢社会での簡単に転倒リスクを測れるということで多くの支持がありました。速い段階での社会実装を期待しています。


ヘルスケアベンチャー大賞はすでに第3回(2021年)の開催が決定しています。その様子は随時All Aboutに掲載していく予定です。お楽しみに!
 
 
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