「年賀状じまい」「終活年賀状」とは? 失礼にならない書き方
年賀状をおしまいにすることを「年賀状じまい」「終活年賀状」などという
最近では「年賀状じまい」や「終活年賀状」などとも呼ばれるようです。お中元やお歳暮を受け取ることを次回からはお断りしたい、遠慮したいなどの場合とも似ていますが、いきなり断るというもの考えものです。
また、送った相手の方も、何も返事がないのは心配に思うということもあります。改まって年賀状じまい、年賀状辞退のはがきを出さなくても、年賀状に来年からは辞める旨をひと言書き添えるという方法もあります。今後のお付き合いにスムーズにつなげるためにも、ほんのひと言でも添えることも大切なマナーと言えるでしょう。そのような相手に失礼にならない、年賀状を辞退するひと言とはどのような言葉が適切でしょうか。具体的な例を見てみましょう。
次回から年賀状を辞退する場合のひと言を年賀状に添える文例
■定年退職などのため/一般的な文例新年おめでとうございます
旧年中は大変お世話になりましてありがとうございました。
私事で恐縮ですが、私も今年で還暦を迎えることとなりました。
最近は方々で「終活」などの言葉を耳にすることが多く、
他人事とは思えない気持ちになってまいりました。
たいへん恐縮でございますが、そんな終活の一環として、
さみしいことではございますが、年賀状は今年で最後とさせていただく所存でございます。
甚だ勝手ではございますが、おわびと今後も変わらぬお付き合いのほど、
どうぞよろしくお願いいたします。
■定年退職などのため/ビジネス・やや改まった文例
謹賀新年
旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
さて、私事で甚だ恐縮に存じますが、
○月○日をもって長年勤めた職場を定年退職する運びとなりました。
そこで、皆様への年賀状でございますが
皆様のお手を煩わせても恐縮でございますし迷いましたすえ
本年限りで失礼させていただくことといたしました。
自分勝手な話でまことに申し訳ございません。
皆様のますますのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
■高齢などのため/一般・親しい方向けの文例
あけましておめでとうございます
皆様お変わりなくお健やかにお過ごしのことと存じます。
…私も何とか暮らしておりますが、寄る年波には勝てず、
最近は文字を読むのも書くのもひと苦労で、年賀状もむずかしくなってまいりました。
年に一度のことですから、書くのも頂くのも楽しみにしておりましたが
そのような理由でして、たいへん勝手ながら本年をもちまして、
新年のごあいさつ状を失礼させていただくことといたしました。
勝手なことを申しまして、どうか失礼をお許しくださいませ。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
若い世代にも増えた年賀状じまい、SNSやメールを年賀状代わりに
■一般、親しい方向けの文例明けましておめでとうございます
旧年中はたいへんお世話になりましてありがとうございました。
毎年温かな年賀状をいただき感謝申し上げます。
勝手なことでたいへん申し訳ございませんが、
もし出来ましたら今後はメール・SNS(LINE・Facebookなど)にて
ごあいさつできればありがたいことと思っております。
IDは以下のとおりです。
〇〇〇〇
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
お寒い折、どうぞご自愛くださいませ。
■できれば今後SNSなどに変えていきたいため2 友人向けの文例
明けましておめでとうございます
昨年は相談にのってもらったり、いろいろとお世話になりありがとうございました。
…以前から迷ってはいたのですが、今後は新年のごあいさつや近況報告その他を
LINEでしていけたらと思っております。
LINEのQRコードを添えさせていただきました
友だち登録をしていただけるとうれしいです!
勝手を言って申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
LINEで連絡取れることを楽しみにしております!
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