性別ジンクス、1人目の股のぞき……妊娠出産にまつわる噂のウソ・本当
妊娠中の気になるジンクス、迷信…性別ジンクスは当たる?
今回は、多くの妊婦さんが気になる、赤ちゃんの性別ジンクス・迷信や、胎児の性別がどう決まるのか、またいつ分かるのかなどを解説します。
<目次>
▽参考記事妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信
性別ジンクス・迷信~お腹が前に出てきたら男の子!?
お腹が前に出てきたら男の子、横に出てきたら女の子?
超音波検査もない時代は、今以上に赤ちゃんの性別が気になり、なんとかして知りたいという思いから生まれた迷信なのかもしれません。
▽参考記事
妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信
性別ジンクス・迷信~顔つきがキツくなったら男の子、優しくなったら女の子?!
妊婦さんの「顔つきがキツくなったら男の子、優しくなったら女の子」ということも、今でもよく言われているでしょう。お腹の中の赤ちゃんが男の子の場合、ママの血液中に男性ホルモンが増えてきて、顔つきにも変化がでてくるような気もしますが、こちらの性別ジンクスにも医学的根拠はありません。いくら男の子を望んでいたとしても、「顔つきがキツくなった」と言われたら、ちょっと気になってしまいますよね。
▽参考記事
妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信
性別ジンクス・迷信~電磁波を浴びていると女の子が生まれやすい!?
電磁波は、携帯電話をはじめ、パソコン、テレビ、電子レンジなどから発せられているので、身近な健康問題として考えられています。コンピューター関係の仕事をしている妊婦さんの赤ちゃんは女の子が多いとよく言われていますが、統計上の根拠は出ていません。電磁波による健康問題については様々な報告があげられてはいますが、現時点では、人胎児に影響があるとは結論されていません。▽参考記事
妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信
性別ジンクス・迷信~つわりがひどいと女の子!?
つわりがひどいと女の子?
▽参考記事
妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信
赤ちゃんの性別はいつ決まる?
赤ちゃんの性別は受精の瞬間に決まっています。お母さんの卵子にYの染色体をもつ精子が受精すれば男の子、Xの染色体をもつ精子が受精すれば女の子となります。どちらの性になるかの情報を積んだ受精卵は細胞分裂をくり返し、妊娠7週頃には、目や鼻、くちびるなどの顔は形作られてきますが、男女とも構造上はまったく同じで、性器はともに女性型になっています。妊娠8週に入ったと頃に精巣や卵巣ができようやく男女の区別ができ始めます。14~20週頃になると、男性ホルモンであるアンドロゲンが大量に分泌されるようになり、脳が男の子型へとなってゆくと考えられています。
▽参考記事
赤ちゃんの性別が分かる時期って?
赤ちゃんの性別が分かる時期
赤ちゃんの性別が確認しやすいのは妊娠24週前後
赤ちゃんが背を向けていたり、股を堅く閉じていたり、陰部を足で隠していたりして、確認できないこともあります。また、女の子でも、へその緒を股間に挟んでいて男の子と間違うケースもあります。ただし、超音波の精度も良くなってきているので、性別を見間違うことは、まずなくなってきています。
▽参考記事
赤ちゃんの性別が分かる時期って?
巷にあふれる男女の産み分け法、可能なの?
パパは肉や魚、ママは野菜中心の食事で男の子が生まれる?
また男女産み分けのための食事療法や、産婦人科医療では、女の子が欲しい場合は、性交時にピンクゼリーを使用し、男の子が欲しい場合はグリーンゼリーを使用するといった方法を行うこともあるようですが、これらも同様、科学的な根拠は明らかではありません。
▽参考記事
4月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算
着床前診断による産み分けとその倫理観
着床前診断による産み分けは、技術的には可能です。体外受精、顕微授精など体外で受精させた受精卵が4~8個に分割した段階で、1~2個の細胞を採取し、遺伝子や染色体異常の有無を調べます。これを「受精卵診断」といいます。正常であった残りの受精卵のうち、性染色体がXY(女児)か、XX(男児)を子宮内に戻すことで、100%産み分けができることになります。ただし、倫理的には受精卵診断は「命の選別につながる」優生思想として、日本では、その実施は厳格に制限されていて、現在は重篤な遺伝性疾患と染色体転座に起因する習慣性流産に限り、ケース毎に適応の可否を審査したうえで行われています。しかも、病気と性別が密接に関係する場合を除いては、性別は教えないことになっています。
ところが、2002年に商業的代理出産がインドで合法化されたことを皮切りに、新興国での生殖医慮ツーリズムが産業化され、子どもを望む数多くの日本人夫婦もタイに渡り、受精卵診断による男女の産み分けを利用したことが分かっています。しかし、その後、外国人の代理出産において様々なトラブルが起こったことにより、タイ、インドは2015年より外国人にその門戸を閉ざしています。