読書感想文の書き方! 文末「です・ます」「だ・である」の違い
読書感想文の文末は「です・ます」「だ・である」どちらを使う?それぞれの特徴と学年別に使用の目安を解説
<目次>
「です・ます」「だ・である」の違いは?
使い分けを考える前に、まず、それぞれの違いを押さえておきましょう。「です」「ます」と「だ」「である」の特徴は以下の通りです。- です・ます …… 「敬体」と呼び、優しさや親しみやすさを感じさせる。文章に丁寧さが必要なときに適している。
- だ・である …… 「常体」と呼び、キリッとして落ち着いた雰囲気になる。意見や事実を明確に伝えるときに適している。
読書感想文の文末には、「です・ます」「で・ある」どちらを使う?
文章には、意外とその人の読書傾向が出てしまいます。幅広いジャンルに触れておきたいものですね
大切なのはどちらかに統一することです。それは、統一した方が読みやすく、思いや考えが読み手に伝わりやすいから。敬体と常体とを混ぜて書かれたオフィシャルな文章は、ほとんどないでしょう。
子どもが目にしやすい「です」「ます」と「だ」「である」が混在する文章には、一人称で書かれた軽いタッチの物語があります。こういった本だけを数多く読んでいると、自分の文章にも敬体と常体を混ぜて使いたくなるかもしれません。自分になじんだ表現の方が、思いを言語化しやすいからです。
ただ、「です」「ます」と「だ」「である」とが混在する文章は、案外難しいのです。何かしらの効果をもたらすというよりは、混在させることで全体の印象が軽くなったり、口語調になりすぎたりしますし、「青い空、白い雲」など定型的な表現が多くなってしまうこともあります。ですから、"学校に提出する""コンクールに応募する"読書感想文には、私はおすすめしていません。
なお、「です」「ます」の読書感想文であっても、会話文は話しことばのままで問題ありません。
感想文文末「です・ます」か「だ・である」か、学年別の目安と理由
読書感想文の文末を「です」「ます」にするか、「だ」「である」にするかは、基本的には内容に合わせて選べばよいのですが、年齢によって書きやすさが違います。学年別の使い分けの目安はこちらです。- 小学校中学年まで:「です・ます」
- 小学校高学年から中学生:「です・ます」・「だ・である」どちらでも
- 高校生:「だ・である」
一方、学年が上がってくると、身の回りに「だ」「である」で書かれた文章が増えてきます。また、読書感想文に限らず、自分の意見や主張を求められることが多いので、常体の方が書きやすいでしょう。
小学校低学年限定!「話しことば」の読書感想文
小学校1・2年生の読書感想文には、登場人物へ語りかけるような文章やお手紙形式のものがあります。たとえば、「〇〇が〇〇したとき、ぼくはほんとうにびっくりしたんだよ」「〇〇、〇〇にいつかあいにいくよ」などなど。
まだひらがなを学習し終えたばかりの小学生が書く文章です。うまく「です」「ます」を使えなくても焦る必要はありません。その場合は、素直な気持ちを表現しやすい語りかけの文章でも大丈夫です。
小学校低学年のお子さん、特にノンフィクションより物語が好きな子や、友達とお手紙のやりとりのある子は、書きやすいかもしれません。一度お試しくださいね。
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