いよいよ本格的なスギ花粉のシーズンに突入。今年の花粉の飛散量は例年よりも少ないとのことですが、花粉症の方にはつらい時期ですよね。私自身も花粉症なので、ツライ季節がやってきたなぁと感じています。最近よく見かける「花粉対策スプレー」。効果はあるのでしょうか?
花粉対策スプレーはマスクがわりになる?
花粉症とは、体内に入った花粉に対して身体が免疫反応を起こすことです。鼻の粘膜や目の結膜に付着した花粉を排除しようと、鼻水や涙、くしゃみという症状が起こります。
花粉症対策として有効なのは「花粉を避けること」。マスクをつけると吸い込む花粉を約15~30%に低減させることができることができるといわれています(※マスクの種類やつけ方にもよります)。
ただ(新型コロナに伴う)昨今のマスク不足で、花粉症なのにマスクが手に入らない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで気になるのが「花粉対策スプレー」。数年前から店頭などで見かけるようになりましたが、最近ではいろんなメーカーから出ていますよね。花粉症対策スプレーはマスクのかわりになるのでしょうか?
結論から言うと、NOです。
花粉対策スプレーは、大きく分けて「イオンの働きで皮膚への付着を抑えるもの」と「表面にバリア膜を形成し、花粉を付着させないもの」の2種類があります。ただ、鼻や目の粘膜に噴射することはできないので、根本的な原因である「粘膜への付着」を防ぐことはできません。
花粉対策スプレーは、どんな意味がある?
そうは言いつつも、私は花粉対策スプレーを愛用しています。私が花粉対策スプレーを愛用する理由は大きく分けて2つあります。1. 帰宅後の症状がラクになる
家の中に花粉を持ち込まないために、帰宅して玄関に入る前に花粉を払い落とす方もいるでしょう。こうした花粉対策スプレーを外出前に顔~髪にかけてスプレーしておくことで、花粉がスルリと落ちるのか、帰宅後の症状が抑えられている気がするのです。
花粉は目に見えるものでもないですから、私自身の体感値ではありますが、きちんとスプレーして出かけた日とスプレーし忘れた日を比較してみると、帰宅後の症状の出方に違いを感じます。
2. 花粉皮膚炎の症状が緩和する
花粉皮膚炎という言葉をご存知でしょうか? 皮膚表面に付着した花粉の刺激で皮膚が炎症を起こし、目の周りや頬に赤みやかゆみ、灼熱感が出る症状をいいます。私自身、数年前からスギ花粉の季節に花粉皮膚炎の症状が出るようになってしまったのです。
それも花粉対策スプレーを使い始めてから、症状が和らいだような実感があります。
花粉皮膚炎は「皮膚に花粉を付着させないこと」が重要だといわれます。個人的見解ではありますが、花粉対策スプレーは肌表面にバリアのような膜をつくり花粉の付着を防ぐ作用があるため、花粉皮膚炎の対策としても効果的なのでは、と考えています。
花粉症対策の基本はマスクにはなりますが、症状がひどい方や花粉皮膚炎に悩んでいる方は、花粉対策スプレーをぜひ試してみてください!