貯蓄

最速で着実!不労所得をつくる鉄板の流れ

今回は、マネーの専門家である僕も実践している、最速で不労所得を作る「鉄板の流れ」をご紹介します。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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誰でも簡単に不労所得を得られる?

先日アップした「投資初心者が確実に不労所得を稼ぐための基本3つ」が人気のようです。大金持ちになりたい!とまではいかなくても、働かなくてもお金を受け取れる生活に憧れる方も多いようです。
 
案外知られていませんが、不労所得を作るのは思っている以上に簡単です。最近では、月々100円から資産運用を始められるノーベル賞級の投資法もあります。
 
とはいえ、債券投資や不動産投資、株式投資など、不労所得を得る方法は幅広いです。そこで今回は、マネーの専門家である僕も実践している、最速で不労所得を作る「鉄板の流れ」をご紹介します。 
 
損ぜず着実に不労所得を得る方法とは?

損ぜず着実に不労所得を得る方法とは?

 

ステップ1:固定費の節約

不労所得を作るためには、「毎月、投資に回せるだけの家計の余裕」が不可欠です。そこで下準備として、固定費の節約に着手していただくとよいでしょう。
 
以下の記事に、家計を改善するための4ステップをまとめています。
   
この記事に書かれている点を実践し、投資に回せる資金を1カ月あたり5000円以上捻出するところから始めましょう。保険料や通信費、光熱費など、固定費の削減から始めると、家計がだいぶスッキリするのでおすすめです。
 
他にも、家計を楽にする方法としてふるさと納税があります。
   
控除対象となる金額の範囲内であれば、実質無料で返礼品を受け取ることができます。返礼品を使って生活費を浮かし、浮いた生活費で不労所得の形成を目指しましょう。 
 

ステップ2:生命保険料控除を利用し、貯金を加速する

家計に余裕ができたら、ここからが本番です。まず検討したいのが、生命保険料控除を活用した貯金のペースアップです。貯蓄性のある保険の一例としてですが、「いつでも100%以上のお金が戻る積立保険」があります。
 
保険で積み立てたお金は、年末調整や確定申告のときに生命保険料控除の対象とすることができます。つまり、「お金を貯金しながら税金が還付される」ということになるのです。生命保険料控除の制度を利用して、貯蓄しながら節税もしてみましょう。
 
また、節税したお金をそのまま消費してしまっては意味がありません。使う予定のないお金はどんどん節税制度に回し、不労所得を生み出すために使うのが得策です。そこで次のステップとしては、iDeCoの利用を検討するとよいでしょう。
 

ステップ3:iDeCo口座を開設し、株式指数連動型投信に積立投資をする 

次はiDeCoの口座を開設しましょう。iDeCoとは個人向け確定拠出年金のことで、節税しながら資産運用を行える口座です。iDeCoに拠出したお金は一定期間引き出せなくなりますが、その代わりに所得税や住民税の控除を受けることができます。
 
口座の開設が完了したら、株式指数連動型の投資信託を毎月買い付けます。この積立投資法は「インデックス投資」と呼ばれており、ノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・シャープ氏のCAPM理論(1)に基づいて設計されています。
 
この投資法を使うだけでも、「プロ投資家トップ10%に匹敵するほどのパフォーマンスを達成できたぞ!」というデータ(2)もあります。
 
実践するにあたり専門知識が要らないうえ、手間もかかりません。僕も愛用している投資法なので、利用を検討してみるとよいでしょう。
 
なお、株式投資は「高リスク・高リターン」の投資商品として有名です。だから、「株を買うのはちょっと怖い」と感じるかもしれません。
 
とはいえ、今のような低金利な時代には、投資にお金を回さない限り不労所得は得られません。一方、株式投資の平均利回りは金利よりも「年率4~5%」良かったという調査結果があります(3)。長い目で見れば、利回りも安定してくると期待できますので、思い切って積み立てるとよいでしょう。
 
節税したお金は、さらにつみたてNISAでの資産運用に回せば、もっと早いペースで不労所得を増やせると期待できます。 
 

利用できる制度をしっかり活用しよう! 

まとめると、「固定費を節約する」→「節約したお金で貯蓄性のある保険で積み立て、生命保険料控除などで節税しながら貯蓄する」→「節税したお金をiDeCoに回し、さらに節税しながら貯蓄する」→「貯蓄したお金でリスクを取り、非課税枠で不労所得を作る」という強固な仕組みがつくれます。
 
下手な儲け話に乗るよりも手堅く、かつ良いパフォーマンスが得られると期待できます。僕自身も愛用している鉄板の流れです。まだ取り入れられていない部分があるという方は、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。 

【関連記事をチェック!】  
【参考文献】
 
  1. 論文:William F. Sharpe, 1964, “Capital Asset Prices: A Theory of Market Equilibrium under Conditions of Risk”, The Journal of Finance, 19(3), pp. 425-442
  2. 調査:S&P Dow Jones Indices, 2016, "SPIVA U.S. Scorecard"
  3. 論文:山口勝業, 2016, "株式リスクプレミアムの時系列変動の推計 --日米市場での62年間の実証分析", 証券経済研究, 93, pp. 103-111
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