2019年冬のボーナスは平均で74万7808円。対前年同期比で▲0.1%減

2019年冬のボーナスの見込み額について、さまざまな調査データが発表されています。

>>>2018年のボーナスについてはこちら
『2018年夏のボーナスはいくら?上場企業平均は74万6105円』
『2018年冬のボーナスはいくら?上場企業平均は75万3389円』


シンクタンクの三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査では、平均38万8242円(対前年比▲0.4%)で、うち製造業は51万7407円(対前年比▲0.2%)、非製造業は36万1833円(対前年比▲0.4%)という見通しを出しています。みずほ総合研究所の予測でも、平均38万1904円(対前年比▲2.1%)と、いずれも4年ぶりの減少との見通しです。いずれの調査も事業所規模5人以上の民間企業を対象にしたもの。
 
ボーナス平均額が減少に転じた背景には、三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、雇用が好調で対前年比2.0%と増加しており、結果的に1人あたりの支給額が減少、総支給額は対前年比1.5%増と分析しています。
 
業種別で、かつ時系列でデータがわかる調査データに基づいて、全体の傾向、各産業別の増減を見ていくことにします。
東証1部上場企業の賞与・一時金水準の推移

東証1部上場企業の賞与・一時金水準の推移


 
一般社団法人 労務行政研究所が、東証1部上場企業のうち212社から回答を得た結果によれば、2019年冬のボーナスの妥結額は、全産業平均で74万7808円。対前年同期比で▲0.1%。こちらの調査結果でも昨年から減少となりました。
 
リーマンショック後の2009年冬のボーナスは、前年から実に13.1%ものダウンを示し、その後、一進一退を繰り返しながら、2014年以降、平均額は70万円台を回復しました。そして、昨年、ようやくリーマンショック前の平均額を上回り、75万3389円と、この10年での最高額となりましたが、今年、再び減少。ただ、他の調査と比べ減少幅は▲0.1%に留まっています。
 
 

産業別トップは「自動車」の94万円超。次いで「ガラス・土石」の85万円

産業別で見ていきましょう。

 製造業の平均は77万6818円、対前年同期比で▲0.6%。
非製造業の平均は65万1305円、対前年同期比で1.8%増。


2019年の冬のボーナスは、全産業ではマイナスでしたが、非製造業は昨年に続き増加となりました。
産業別・平均値

産業別・平均値



 
個別の産業で見ると、トップは輸送用機器のうち「自動車」で、94万1071円、対前年同期比0.1%増となっています。次いで、「ガラス・土石」が85万7724円で、対前年同期比1.8%増。
 
対前年同期比で平均より上回っているのは、繊維、紙・パルプ、化学のうち医薬品、ガラス・土石、機械、電気機器、輸送用機器のうち造船、自動車。▲9.3%と大幅減となったのは、非鉄・金属という結果です。
 
非製造業は、製造業と平均額で約12万円の開きがありますが、いずれの業種も対前年同期比でプラスとなり、建設、情報・通信、電力は非製造業平均を上回る伸び率となりました。
 
 

平均支給月数は2.44カ月で前年から微減

ボーナスは企業業績に左右されるもので、月収の何カ月分かが、その指標の一つになります。今回の調査では、全産業で2.44カ月(2018年末実績2.45カ月)、製造業で2.54カ月(2.56カ月)、非製造業で1.99カ月(1.95カ月)と、支給月数も平均額同様、製造業で微減、非製造業で増加となりました。

 

変動するボーナスを過信しない、家計管理の徹底を

今回の記事は、東証1部上場企業の平均額を紹介しましたが、実際の家計では、「それで、自分の会社は、自分の場合は、いったいいくらなのか」がすべてであり、他の会社や産業、他人と比較しても仕方ないことです。すでに、ボーナスの見込み額を把握している人も多いでしょう。大事なのは、そのボーナスをどのように使うのかということ。何にいくら使うのか、貯蓄にはいくら回すのかなど、事前に計画を立てておくことです。
 
たとえば、下記にあげる5つのポイントを参考に、今度のボーナスの使い道を考えておきましょう。
 
(1)毎月の生活費の赤字補てんに回すのは今回限りとする
→今回のボーナスで赤字は解消し、毎月の収支を見直すきっかけとする。ボーナスは家計の調整弁ではあるが、毎回、毎月の赤字の補てんでは、貯蓄を増やすことはできない。
 
(2)ボーナス払いのクレジットカードの引き落としは最低限にとどめる
→大きな買い物はボーナス払いにしがち。不要不急の買い物は、できるだけ半年、年間で計画を立て、予算内に収まるようにし、ボーナス払いの衝動買いは避けること。
 
(3)住宅ローンの繰り上げ返済に回す
→借入金利が低ければ、繰り上げ返済が最優先ではない。子どもの教育費など、ほかに優先すべきことがないかチェックする。借入金利が現状より高ければ、金利交渉、借り換えが優先。
 
(4)ボーナスが残ったら貯蓄するのはダメ
→毎月の貯蓄と同様に、ボーナスの貯蓄も先取り。ボーナスで使う予算を決めて、それ以上使わないように、ボーナスが出たら、先に貯蓄をする。いったん、給与振込口座から別の口座に移し替えるのも有効。
 
(5)ボーナスが出てから使い道を決めるのはダメ
→貯蓄分、使う分を決めたら、必要以上に普通預金に入れっぱなしにしないことが大事。ボーナスが支給されてから使い道を考えると、気が大きくなって余計な出費をしがち。
 
くれぐれも、せっかくのボーナスが、気が付いたら、なくなっていた、ということがないよう、有意義な使い方を心がけてください。

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