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検証!Mac Proは4CPUで激速(4ページ目)

MacのIntel社製CPUへの移行の最後を飾るのが、デュアルコアのXeonを2基採用したMac Pro。さっそく、そのパワーを検証してみました。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

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Mac Proの性能を検証

最後に、Mac Proの性能を筆者のPower Mac G4(QuickSilver2002)と比較しました。CPUはPowerPC G4 1GHz(シングルコア)×2、メモリ1.5GB、HDD120GB(SATA)で、メモリとHDDは標準構成よりもスペックアップさせています。

テストは、以下の3項目を実施しました。
  • (テスト1)デジカメ画像9,500枚(1.8GB)を、フォルダごと同一HDD上で複製(終了までの時間を測定)
  • (テスト2)音楽CD(11曲、約39分50秒)をiTunesでリッピング(160kbps、48.0kHzのAACファイルに変換、終了までの時間を測定)
  • (テスト3)Photoshop CSのドロップレットで、900~950KBの画像10枚を連続的にPDF形式に変換(Photoshop CSの起動時間を含む時間を測定)

    検証結果
    4コアを持つXeonの性能は素晴らしい結果をもたらした(クリックすると画像が拡大)


    単純な作業である(テスト1)では、CPUの速さが大きくものをいいました。所要時間は半分以下で、まさに「激速」です。日常的な使用でも、Webブラウザ「Safari」によるページの読み込み速度や、ファイルオープン時の体感速度は非常に速く感じられます。

    それに比べると、(テスト2)(テスト3)での差が小さいのは、どう見るべきでしょうか。(テスト2)では、読み出し用の光学ドライブはMac Proの方が速いのに、3割程度の差にとどまっています(それでも1分以上速いですが)。これは、音楽ファイルへの変換を担うQuickTime(マルチメディア拡張機能)が、まだIntel製CPUに十分最適化されていないことが原因のようです。

    (テスト3)については、使用したPhotoshop CSはPowerPC向けのアプリケーションであり、Intel製CPU向けのものではありません。このため、Mac Proでは「Rosetta」(ロゼッタ)という変換機能を介して処理を行います。このため、どうしても処理(とくにアプリケーションの起動)が遅くなるのです。それにしても、PowerPC G4 1GHz×2を超える速度ですから、体感速度上のストレスはほとんどありません。

    Intel製CPUの性能を十分に活用するには、「Rosetta」を介さないネイティブ・アプリケーション(Universal バイナリ)としての対応が求められるということです。

    なお、Adobe PhotoshopやIllustrator、Microsoft Office 2004(Word、Excel、PowerPoint)などは、「Rosetta」を介して動作します。

    アプリケーション側の完全対応はまだまだですが、その速さを十分に実感できたMac Pro。またの機会にあたらめて、その性能に迫ってみたいと思います。

    関連サイト

    アップル
    Mac Pro
    アップルストア
    グリーンハウス

    Page1:Mac Proが登場!
    Page2:内部にも工夫がいっぱい
    Page3:メモリも取りつけ簡単
    Page4:激速ぶりを実感
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