取りつけ前に動作を確認する |
組み立てには動作テストが不可欠
WCL-02 シリーズに限らず、水冷システムを組み立てるには、細心の注意が必要です。付属のマニュアルや製品サイトの画像を参考に、慎重に作業を進めてください。他のパーツとは違い、PC に取りつける前に動作テストを行うことが大切です。取りつけ後にテストを行って、万が一水もれが起きた場合、他のパーツがショートし動作しなくなる可能性があるからです。
ホースは、実際の PC における各パーツ間の距離を測り、若干余裕のある長さに切ります。ポンプの水がラジエーター、CPU、チップセット、VGA、ポンプという順番で流れることを確かめ(PC ケース内で高い位置にある順番)、タンクに付属の蒸留水を注ぎ、取りつけ予定の PC から電源をつないで動作することを確かめます。
ここで注意するポイントは、以下です。
……短いと取りつけられず、長すぎると折れて水流がとどこおります。
……斜めに切断すると、水もれの原因になります。
……部品の固定はスパナを使って確実に行います。
……冷却水を補給する際は、水のボトルを注水口にしっかり押しつけます。
……水がポンプ口から出ていること、各部からもれがないことを確かめます。
ビデオカードに冷却ジャケットを取りつけた |
システムを PC に取りつける
水もれせず動作していることが確認できたら、CPU、チップセット、VGA に冷却ジャケットを取りつけます。ポンプは、PC の底面に付属の両面テープ式のクッションを使って接着します。ここで注意するポイントは、以下です。
……チップセット、ビデオのファンは、クリップで基盤に固定されています。無理な取りはずしは厳禁です。
……グリスは少量を塗り、テレホンカードのような板状のもので均等に広げます。大量につけると、冷却にマイナスです。
……冷却ジャケットの取りつけが甘いと動いてしまい。冷却できません。ネジでしっかり固定しますが、力を入れすぎるとチップが破損しますので要注意。
……ポンプ設置の際、ビデオカードや PCI カードに干渉せず、ホースが折れたりしないようにします。
最後に、ビデオカードやラジエーターファンを PC に固定、ポンプとラジエーターの電源を接続します。以上で完成です。
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