WMP10のライブラリ画面 |
前作に比較し、便利になったWindows Media Player 10
一方、Microsoftが満を持して先日発表したばかりのWindows Media Player 10(以下、WMP10と略)はどうでしょうか。従来のWindows Media Player 9までは、Windows Media Audio形式の圧縮ファイルのみしか、エンコード出来なかった(有料のプラグインがあれば可能)のですが、今回のバージョンからはMP3にも対応し、また、プラットフォームはWindows XPのみとなりました。Windows2000は無料のサポートが終了しましたので、これは仕方のないところでしょう。WMP10(12.1MB)はMicrosoftの公式サイトにありますのでこちらからダウンロードします。残念ながら?Windows版しかありません。また、Windows XPでなくてもダウンロードは可能ですが、Windows XP以外のプラットフォームにインストールしようとしても、対応していないのでインストール出来ない旨表示されてインストーラーは終了します。
インストール後のファイル検索はずいぶんと高速です。特に検索するまでもなく、あっと言う間にプレイリストが表示されます。ズルをして高速で表示するようにしているはずですが、まあ、時間がかかるにしても1回限りですので、あまり気にしなくていいのではないでしょう。
WMP10は、視覚効果が拡張され、今までにない「ミュージカルカラー」というものが増えています。スペクトラムアナライザを基本にしたデザインで、20種類用意されています。筆者はこのようなスペアナイメージは好きなので非常に嬉しいです。丸が飛び回ったり、うねうねするのはいまいち趣味ではありません・・・。
そんな筆者は、WMP10のトップページにある、空とスペクトラムアナライザのスキンがクールで格好良かったので探しましたが、残念ながらありません。でも、WMP10の[視覚エフェクト]-[視覚エフェクトのダウンロード]でジャンプするここで、それを入手することが出来ました。ダウンロードするのは「Download Energy Bliss」です。
WMP10も圧縮形式に可逆圧縮が選択できるようになりました。前述の通り、音を楽しむのであれば、無圧縮のWAVファイルに勝るものはありませんが、圧縮しにくい音楽ファイルを圧縮してまた元通りに戻せるのは便利です。一般的にパソコンで音楽を録音、再生するのであれば、MP3でも通常のWindows Media Audioでも問題ないでしょう。音が違うのは確かですが、WAVファイルをハイエンドオーディオ向けPCで再生する事に比べれば、いずれも50歩100歩ですから。
スキンも楽しめるWMP10
WMP10は以前からあるスキンが20種類以上用意されています。また、視覚エフェクト同様、スキンのダウンロードを選ぶと、WEB上にアップロードされている様々なスキンを検索、ダウンロードできます。筆者はあまりスキンが好きではありませんが、好きな方なら、取っ替え引っ替えされる方もいらっしゃるでしょう。そういう方はWMP10は魅力かもしれません。アルバム情報に写真データも
WEB上のCDDBから楽曲情報を入手することが出来るのはiTunesもWMP10も同じです。但し、WMP10、というかWindows Media Playerは以前からアルバム写真にも対応していました。WMP10は単なる表示にとどまらず、先ほどの「Energy Bliss」と、組み合わせることが出来るようになっています。クールな「Energy Bliss」 |
どっちが便利?iTunes vs WMP10
便利とか優れている、などの部分で最も皆さんが気にするところは、恐らくポータブルプレーヤーへの対応ではないでしょうか。筆者はNOMAD JUKEBOX ZENとRIO600を持っています。これらに対応したのはWMP10だけで、iTunesは対応していません。というか。元々がiPod用に作られているので、当然、といえばその通りですけどね。他に解説したスキンや画像込みのアルバム情報、視覚エフェクトなども考え合わせると、ポータブルプレーヤーを持っていない方にも気楽に楽しんでいただけるソフトに仕上がったと思います。一方、iTunesはこのあたり、互換性の話題なると一気に不利になってしまいます。しかしながら、直感的な操作方法を盛り込んであり、単純に音楽サーバとしてだけ利用いただくという方法もありでしょう。また、Air Stationを上手に利用することにより、ホームネットワークでLAN上のサーバ上コンテンツを再生することが出来ます。
いずれも無料なので両方試してみて・・・
筆者がお薦めなのはやはりWMP10の方です。音楽好きにはアルバム写真も見られるので大変嬉しいと思います。そうは言うものの、iTunesの守備範囲はiPodですので、iPodを所有している方にとっては、iTunesという選択になると思います。いずれにしても、無料で使うことが出来ますので、いっそのこと筆者同様両方試してみる手があります。最終的には皆さんの好みやポータブルオーディオの種類によって決めていただいて間違いないです。アップルコンピュータ
iTunes
マイクロソフト
Windows Media Player 10
WMP10 視覚エフェクトのダウンロード(英語)