ジュークボックスソフト、最強対決！
パソコンを日々使いこなしている皆さんにとって、既にCDやMDは常時利用する音楽ソースではないのではないでしょうか。パソコンにジュークボックスソフトをインストールして、CD-ROMなどから楽曲を録音、必要に応じポータブルプレーヤーに転送などして楽しんでいらっしゃることでしょう。筆者もやっと最近、満足できる音楽用PCを用意することが出来ましたので、ジュークボックスソフトをインストール、CDいらずの音楽生活を本格的に始めました。この10月、それまでオシャレなジュークボックスソフトとしては独擅場だったAppleのiTunesに対抗する、MicrosoftのWindows Media Player 10が公開されました。そこで、iTunesとWindows Media Player 10の両方をインストールし、両方を使ってみることにしました。
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| iTunesのライブラリ画面 |
洗練された印象のiTunes
Appleの作ったジュークボックスソフト、iTunesは、Apple＝白という印象をそのままに感じることが出来る、優れたデザインです。Appleの公式サイトから、Windows用バージョンの最新版、Ver.4.7（21.4MB）をダウンロードします。ADSL環境であればあっという間にダウンロードできるでしょう。ダウンロードした「iTunesSetup.exe」を実行すると、数回マウスでデフォルト値を選択するだけでインストールが終了します。ジュークボックスのみでなく、統合メディア再生ソフトでもあるので、Quick Timeも一緒にインストールされます。最初の起動時にPC内にあるメディアファイルを検索し、デフォルトのAACに変換します。AACはiPodで採用している圧縮音楽ファイルで、他にWAVやMP3を選択することも出来ます。筆者は汎用性の高さから、ビットレート192KBのMP3を選択しました。音のクオリティは、圧縮してしまえば、どれも似たり寄ったりのお団子状態、HIFIやオーディオにはほど遠い状態ですので、ここでは詳しく評価致しません。iTunesでは、そうは言うもののAppleロスレスという圧縮もあります。また、容量を気にせずWAVであればそれなりに再生できますので、どうしてもクオリティを追求したい方は、こんなPCを検討してみるのもありかも知れません。
まずはデフォルトのまま使ってみます。光学ドライブに音楽CDを入れると、CDの情報を読んでインターネットにアクセス、CDDBから曲情報を自動的に入手してきて、画面に表示させます。CDを挿入したらオートマチックに楽曲データをインポートし、終わったらはき出させることを全て自動的に行うことも可能です。昨今のPCの能力向上のおかげで、データのインポート中に曲を再生することも可能です。皆さんもご存じの通り、わずか数分で音楽データの吸い出しが終了します。昨今、自作PC業界（？）では静音PC（ファンなどの騒音が少ない音の静かなＰＣ）が流行っていますので、そういうPCで再生すれば、便利この上ないでしょう。
パーティシャッフルと呼ばれる、指定した全曲ランダム再生がついていて、ずぼらな筆者には大変便利です。iPod人気は、圧縮音楽とポータブル圧縮音楽プレーヤが生む新しい楽曲の視聴方法として、多くの曲の中から自分の好きな系統をランダムに再生するお手本となりました。
また、よく聴く曲や、一度も聴いたことのない曲を自動的に拾い集めてプレイリスト化したり、インターネットラジオを聞くことが出来たりします。インターネットラジオがあればCDなども不要なので、いつまでもノンストップで音楽を楽しむことが出来ます。
ポータブルオーディオプレーヤに対する対応ですが、iPodおよびiPod miniにしか対応していません。これは当然といえばその通りかも知れません。後述するWindows Media Player 10が、様々なポータブルオーディオプレーヤーに対応しているのとは対照的です。
プレーヤーの洗練されたデザインとは裏腹（？）に視覚エフェクトには力が入っていません。一応、音に合わせて揺れ動く視覚効果はありますが、種類がなく寂しい限りです。
