一人暮らしの電気代の平均はいくら?
「うちは高いの? 安いの?」ちょっと気になる一人暮らしの電気代について調べてみました
■単身世帯の電気代平均(月額)※単位は円
|
単身世帯全体 | 勤労単身世帯 | ||
---|---|---|---|---|
年額 | 月額 | 年額 | 月額 | |
2018 | 70227 | 5852 | 58311 | 4859 |
2017 | 64704 | 5392 | 50633 | 4219 |
2016 | 63839 | 5320 | 49776 | 4148 |
2015 | 67189 | 5599 | 51626 | 4302 |
2014 | 66784 | 5565 | 52651 | 4388 |
2013 | 65779 | 5482 | 52156 | 4346 |
2012 | 61696 | 5141 | 48329 | 4027 |
2011 | 57608 | 4801 | 47119 | 3927 |
2010 | 60190 | 5016 | 47692 | 3974 |
2009 | 57231 | 4769 | 46096 | 3841 |
2008 | 58421 | 4868 | 49399 | 4117 |
平均 | 63525 | 5294 | 50439 | 4203 |
2009~2018年までの10年間の単身世帯の電気代の月額平均は「5294円」。2011年の東日本大震災の翌年から大手電力会社の電気料金の値上げが続いているため、2012年を境に高くなっています。その後も燃料価格の高騰や再生エネルギー賦課金の増加に伴い、断続的に値上げは続いているため、2019年は前年に比べて、月額で500円近くも電気代が高くなっています。
また、単身世帯全体から働いている人を抜き出した勤労世帯の月額平均は「4203円」で、単身世帯全体の平均よりも1000円程度安い傾向に。これは日中家にいる時間の長さが影響しているのではないかと思われます。
電気代は季節によっても大きく変わるため、平均値で「今月安かった!」「高かかった!」と一喜一憂する必要はありませんが、目安として月に4000~5000円程度というのが一人暮らしの平均的な電気代です。
一人暮らしの電気代、どんな人・どんな生活だと高くなる?
一人暮らしの電気代は性別や年齢、地域、仕事などによっても変わります
■性別と年齢別・一人暮らしの電気代平均(月額)※単位は円
全体 | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
年額 | 月額 | 年額 | 月額 | 年額 | 月額 | |
~34歳 | 40344 | 3362 | 40740 | 3395 | 39780 | 3315 |
35~59歳 | 71748 | 5979 | 72456 | 6038 | 70548 | 5879 |
60歳~ | 79212 | 6601 | 76500 | 6375 | 80652 | 6721 |
平均 | 70224 | 5852 | 66768 | 5564 | 73272 | 6106 |
性別では、女性の方が電気代が高くなる傾向にあります。全世代平均で年6500円近くもの差があります。また、年齢が上がるにつれて、電気代は高くなり、全体平均で「~34歳」「60歳~」では年40000円近くも差があります。
■地域別・一人暮らしの電気代平均(月額)※単位は円
北海道・東北 | 5918 |
---|---|
関 東 | 5669 |
北陸・東海 | 6209 |
近 畿 | 5897 |
中国・四国 | 6121 |
九州・沖縄 | 5673 |
電気代が最も高いのが「北陸・東海」、一方最も安いのが「関東」となっていて、その差は500円以上。実は、電気料金は全国一律でなく、電力会社によって違います。また、気候による地域の差も電気代に影響します。
■従事する産業と企業規模別・一人暮らしの電気代平均(月額)※単位は円
<産業別>
製造業 | 4207 |
---|---|
サービス業 | 5153 |
その他 | 4876 |
<企業規模別>
1~29人 | 5351 |
---|---|
30~99人 | 5008 |
100~299人 | 5308 |
300~499人 | 5425 |
500~999人 | 6178 |
1000人~ | 3796 |
官公 | 4922 |
従事する産業については、「製造業」「サービス業」「その他」というざっくりとした分類しかなかったため、一概には言えませんが、「サービス業」は電気代が最も高い傾向にありました。また、勤務する企業規模は、1000人以上の大企業のみが大幅に電気代が下がっています。
一人暮らしの電気代節約方法
契約を見直したり、エアコンの使い方を工夫することによって、一人暮らしでも電気代の節約が可能です
電気代は基本料金+電力量料金で決まります。
電力会社によりますが、契約をするときにアンペア数を決める必要があり、それにより基本料金が変わります(大手電力会社では、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力がアンペア制を取り入れています)。アンペアとは電流の単位で、契約するアンペア数によって使える電量が変わります。
日中部屋にいることが少ない一人暮らしでは、20Aの契約が一般的。それ以上の契約になっている場合は、契約アンペア数を下げると、基本料金が下がり、節約につながることがあります。ただし、一人暮らしでも多く電気を使う生活をしている場合はアンペア数を下げると、一度に複数の家電が使えなくなるなど、デメリットもあるので注意してください。
なお、賃貸住宅でアンペア数を上げる場合は工事が必要となったり、建物全体での契約量が決まっていたりと制限があることがあるので、大家さんや管理会社に問い合わせをすることをおすすめします。
■電力会社を変更する
2016年の電力自由化により、自分で電力会社を選ぶことができるようになりました。それぞれ特長があり、上手く利用すれば、同じように電気を使っていても電気代を下げることが可能です。ただし、基本的には電気をたくさん使う人ほど料金が下がるため、一人暮らしではメリットがないことも。また、一人暮らしの多くが契約している20Aでは、そもそもサービスがないこともあります。電力会社を変更する場合、よく比較検討してください。
ちなみに、賃貸住宅でも電力会社を変えることは可能ですが、住んでいる物件が高圧一括受電契約をしている場合は、電力会社を変更することができませんので、確認してください。
■電力会社プランを変更する
電力会社を変更できなくとも、現在使っている電力会社でそのプランを変更することで電気料金を下げることができる場合があります。基本料金がかからないプランや、夜の電気料がオトクなプランもあるので、まずは現在契約している電力会社の情報を調べてみることをおすすめします。
■エアコンを上手に使う
夏場のエアコンの使い方でも電気代は変わります。エアコンに頼りすぎない夏の過ごし方のコツは、ガイド記事「一人暮らし向け涼しい部屋の作り方」にまとめてありますので、ぜひ併せてご覧ください。
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