パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

マンダリン オリエンタル 東京、五感に響くパンを展開

マンダリン オリエンタル 東京のシェフベーカーに、東京や台北のジョエル・ロブションで約12年、シドニーでのベーカリーの開業に携わるなど、国際的に活躍してきたシェフ、中村友彦さんが就任。マンダリン オリエンタル 東京のパンのラインナップが新しくなりました。五感に響くパンをご紹介します。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

マンダリン オリエンタル 東京のパン

マンダリン オリエンタル 東京の新しいラインナップ

マンダリン オリエンタル 東京の新しいラインナップ

マンダリン オリエンタル 東京のベーカリーは、トラディショナルなパンのおいしさもさることながら、数年前にはあの「バブカ」のブームの火付け役となるなど、常に自由な創造性と新しさを感じさせてくれる、ホテルのベーカリーのなかでもキラリと輝く存在です。
シェフベーカーに就任した中村友彦さん

シェフベーカーに就任した中村友彦さん

この春、新しくシェフベーカーに就任した中村友彦さんは、2002年からジョエル・ロブション氏のもと、東京と台北で約12年にも及ぶキャリアを築き、さらに海外のベーカリーでの経験も豊富な職人。ホテルの1階、中央通りに面した「ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ」で、私たちは彼のパンに出合うことができます。
ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ

ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ


フランス、イタリア、国際色豊かなパンを五感で楽しむ

パン・ド・カンパーニュ

パン・ド・カンパーニュ

デコローニュ社のビオの小麦粉を用い、自家製酵母で焼き上げた旨味のある「パン・ド・カンパーニュ」(800円・ハーフサイズ450円)、また、同じくフランス産の小麦粉を使い、24時間の熟成と、さらに26時間以上の発酵をとってから、軽やかに焼き上げた「バゲット」(300円)などは、フランス人が食べておいしいと思うものを念頭においてつくられているのだそうです。
胡桃とレーズンのカンパーニュ

胡桃とレーズンのカンパーニュ

チャバッタ

チャバッタ

そしてイタリア産の石臼挽き粉(ムリーノマリーノ社)を用いたもちもちの食感の「チャバッタ」(350円)、48時間ゆっくり熟成・発酵させたピッツァ生地にその時季の食材を包み焼きした「ファルチータ」などは、イタリア人が食べておいしいと思うものを考えて、つくられたのだとか。
ファルチータ

ファルチータ

ファルチータは季節によって中身が変わるのですが、現在はベーコンとコンテ、そして粗挽き胡椒を贅沢に包んだ「ベーコンとコンテチーズのファルチータ」(250円)。これは日本人も大好きな味だと思います。

「五感でパンを楽しんでほしいと思っています」と言う中村さん。パンはいずれも、五感を大切に考えて、つくられています。

チャバッタのバリエーションのひとつ、「チャバッタ・パルミジャーノ」(150円)を例にあげると、こうばしいチーズの香り、歯応え、もちもちの食感、塩味、甘味、旨味、ちぎったときのみずみずしい断面など、気がつけば視覚も、聴覚も、味覚も、触覚も、嗅覚も、五感がすべて魅了されているのを感じることでしょう。
チャバッタ・パルミジャーノ

チャバッタ・パルミジャーノ

「これからは全粒粉、亜麻仁や雑穀などを使って、栄養価の高いパンもつくりたいと思っています」と中村さん。フランスやイタリアのパンがそうであるように、伝統をリスペクトし、ドイツ人も認めるドイツパンを目指しているのかもしれません。そして、健康を意識するのは、今や世界的な傾向です。

マンダリン オリエンタル 東京ならではの菓子パン

チョコとオレンジのクラフィン

チョコとオレンジのクラフィン

クロワッサン×マフィンのハイブリッド、「クラフィン」は、その特徴的な視覚から迫ってきます。この春はベネズエラ産のビターチョコとヘーゼルナッツ、オレンジコンフィをあわせたクリーム入りの「チョコとオレンジのクラフィン」(450円)です。これも季節ごとに変わります。
ポップはオリジナルメロンパン

ポップはオリジナルメロンパン


今回、もっとも華やかな顔をしているのはポップ。ポップなパン、という意味のネーミングかと思いきや、「ポッとしたカタチ」からなのだとか。かわいいですね。今の季節は「マンゴーポップ」(250円)。これはカラフルなクッキー生地をかぶった、いわゆるメロンパンですが、中には香り高い濃厚なマンゴークリームが入っています。今後どんなポップが誕生するのか、楽しみです。
マンダリン・オリエンタルのあんぱん

マンダリン・オリエンタルのあんぱん

ここは日本橋なので、伝統的な菓子パンもおさえておきたいところです。マンダリンのあんぱんは老舗「榮太樓總本鋪」とのコラボレーション。創業時(江戸時代!)から引き継がれている「江戸のつぶしあん」が包まれています。

プレミアムなジャムもおすすめ

プレミアムジャム

プレミアムジャム

パン売り場のあるザ マンダリン オリエンタル グルメショップは通りに面して、イートインスペースも併設しているので、ゆったりとした気持ちでパンやスイーツが楽しめます。

手土産や贈り物におすすめは、ジャムです。「柚子&ウイスキー(響)」、「パッションフルーツ&パイナップル」など、果実味の濃い、洗練された甘味は、クロワッサンやバゲットと合わせて楽しみたい味わいです。
ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ併設のカフェ

ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ併設のカフェ


ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ

住所:中央区日本橋室町2-1-1
電話:0120-806-823(レストラン総合予約電話 900~2100
営業時間:7時半~20時(平日)
9時~19時(土日祝)
Yahoo!地図情報
東京メトロ銀座線三越前徒歩1分

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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