タイ北部/チェンマイ・チェンライ
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チェンマイの市内には寺院が多い。外国人の瞑想クラスを開催している寺院もある(c)yoko sakamoto |
山岳民族の文化と出会える村々が点在しているのが、タイ北部です。 チェンマイを首都とし13世紀から20世紀初頭まで存続したランナー王朝時代の伝統が残る古都が、タイ第2の都市チェンマイです。北部はミャンマー、ラオスに隣接していることから、古くから様々な民族文化の影響を受けて独特の文化を形成してきました。その影響は銀細工やシルク製品などの伝統工芸品からも見ることができます。
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バンコクでも買うよりも安い上、品数も豊富なチェンマイのマーケット(c)yoko sakamoto |
特にチェンマイ市内には伝統的な工芸品を現代風にアレンジしたアクセサリーや洋服、小物などを扱うショップも多く、女性客にとってはショッピング天国の街としても知られています。また、リタイアされた日本人のシニアのロングステイ地としても人気があります。ここ数年は洗練されたデザイナーズホテルも急増していて、タイのみならず世界中の雑誌や映画の撮影スポットとしても注目を浴びています。
チェンマイから更に北上するとタイ最北のチェンライ県があります。メコン川の支流であるコック川周辺には、古い寺院が数多く点在しており、ミャンマー、ラオスへの国境地帯ゴールデントライアングルがあることでも知られています。山岳地帯が多く、アカ族やヤオ族、首長族などの少数民族がが独自の文化様式を守りながら今なお生活をしています。彼らの村を訪問するツアー(半日~2日間くらい)の拠点となる街でもあります。最近ではフォーシーズンズ・テントキャンプ・ゴールデントライアングルやアナンタラ・ゴールデン・トライアングルリゾートなど、高級ホテルも増えタイの中でも珍しいラグジュアリーな「ジャングル・リゾート」が満喫できるエリアとして人気が高まっています。
タイ北部/スコータイ遺跡
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遺跡は自転車を借りて周るのがおすすめ。日差しが強いので日焼け止めも忘れずに! |
タイ北部まで行くなら是非足を伸ばしてもらいたいのがスコタイ遺跡。チェンマイを拠点に現地発着ツアーなら日帰りで行くこともできます。
13世紀半ばにタイ族によって成立した王朝の遺跡が残っています。タイ文字が形成されたのも、タイに仏教が導入されたのもこのスコータイ王朝が栄えた時期。タイの文化の基礎が作られたといっても過言ではないかもしれません。ここには、石と煉瓦で作られたお寺や仏像の遺跡も数多く残っているので、歴史散策の場所としても最適です。