「稼げる資格」はこれだ!基本給&年収ランキング
ひとことで仕事に活かせる資格を目指すと言っても、その目的は人それぞれ。中でも、資格を取ることで昇給や収入アップができるなら、それに越したことはないと考える方も多いのでは?転職市場での処遇の決定にも「資格・免許」が「経験」「年齢」に次いで重視されていることもわかっており、ある部分では、資格と収入にそれなりの関連性を見ることができるのです。
そこで今回は、職種別の収入ランキングから、ズバリ「稼げる資格」を分析してみました。その結果は「やっぱりね」というものから、「ええ? そうなの?」と超意外なものまで様々。どうぞご覧あれ!
※今回参考にしたデータはこちら!
厚生労働省:平成28年賃金構造基本統計調査(2018年2月28日公開)内の「職種・性、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」のエクセルデータをソートしたものを元に「稼げる資格」を割り出しました。
高収入職種ランキング/男性編
男性が稼げる資格・仕事って??
【職種別”基本給”ランキング・男性編】
- 1位:医師
- 2位:航空機操縦士(パイロット)
- 3位:弁護士
- 4位:大学教授
- 5位:歯科医師
- 6位:公認会計士・税理士
- 7位:大学准教授
- 8位:不動産鑑定士
- 9位:大学講師
- 10位:記者
いわゆる「士業」では、弁護士、公認会計士、税理士、不動産鑑定士が並びますが、その他、一級建築士(15位)、技術士(18位)、社会保険労務士(29位)となっています。
少し意外な感じがするのが、10位の「記者」。
記者になるには特別な資格は必要ありませんが、文章力や取材力をはじめ、語学力やPCスキルなど、深く幅広い知識・スキルが求められる職業であることは間違いありません。
ビジネスパーソンにおなじみの職種としては、保険外交員(12位)、システムエンジニア(21位)、自動車外交販売員(24位)などが25位までにランクインしています。
さて、これに残業代や休日、深夜、早朝手当、賞与などの「年間賞与その他特別給与額」を加えたいわゆる「年収」となるとランキングにも少々変化が。
【職種別”年収”ランキング・男性編】
- 1位:弁護士
- 2位:大学教授
- 3位:公認会計士・税理士
- 4位:大学准教授
- 5位:記者
- 6位:不動産鑑定士
- 7位:高等学校教員
- 8位:航空機操縦士(パイロット)
- 9位:大学講師
- 10位:電車運転士
年収ベースになると、一件あたりの報酬が高額な「士業」、残業や早朝、深夜勤務の多い記者や電車運転士、従事者の平均年齢が比較的高い大学教授や教員、講師などが順位を上げているのがわかります。
次に女性編をチェック!
高収入職種ランキング/女性編
女性が稼げる資格・仕事って…??
【職種別”基本給”ランキング・女性編】
- 1位:医師
- 2位:公認会計士・税理士
- 3位:歯科医師
- 4位:大学講師
- 5位:弁護士
- 6位:航空機客室乗務員
- 7位:高等学校教員
- 8位:薬剤師
- 9位:獣医師
- 10位:各種学校・専修学校教員
男性編にはなかった職種としては「客室乗務員」がランクイン。
必須の国家資格はありませんが、航空会社によっては採用試験の応募資格として「TOEIC」のスコアを掲げている例も。
国内大手でTOEIC600点以上もしくは同程度の英語力、外資系なら、TOEIC800点から900点を持っている人も珍しくありません。
これにプラスして中国語、韓国語など第二外国語の資格や赤十字救急法救急員資格など医療や看護系の資格なども役に評価されるようです。
20位内には、看護師(12位)、臨床検査技師(14位)、理学療法士(17位)、准看護士(20位)など資格を必要とする医療系職種が並んだほか、社会保険労務士(11位)、システムエンジニア(13位)、技術士(15位)、保険外交員(16位)などのビジネスパーソンにおなじみの職種が入ってきています。
さて、こちらも年収ベースでは若干の順位変動があります。
【職種別年収ランキング・女性編】
- 1位:公認会計士・税理士
- 2位:大学講師
- 3位:高等学校教員
- 4位:医師
- 5位:社会保険労務士
- 6位:弁護士
- 7位:システムエンジニア
- 8位:臨床検査技師
- 9位:各種学校・専修学校教員
- 10位:薬剤師
-----
このデータは、年齢、企業規模などで変わる年収を平均化したものですから、これらの職種についている人全員が、これぐらいもらっているというわけではありません。
また、例えば政治家や公務員、一般事務職など、リストアップされていない職業も多々あり、これだけで正確に「稼げる資格」を判定することはできません。
さらに、「大学教授」「航空機操縦士(パイロット)」や多くの製造業関連職種など、まだまだ女性の就業数が少ない職種では男性のみのデータとなっています。
それでもこうしたデータを読み解くことで、より具体的な職業イメージがわきやすくなるのも確か。あなたが気になる職種についてもチェックしてみてくださいね。
【関連記事】