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小学校入学準備……国語の勉強はここまで出来ればOK!

小学校入学準備として国語の勉強でしておきたいことは、字を書くための指先のコントロールと、言葉の数と運用力を増やすことの2つです。今回は、ママも一緒に楽しめて子どもをやる気にする、おすすめの勉強法についてもご紹介していきます。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

小学校入学準備……国語の勉強はここまで出来ればOK!

小学校入学準備、国語でやっておくべきことは?

 
春は年長児が就学準備にかかる頃です。
親としては、学校でうまくやっていけるか、勉強についていけるのか、と心配になりますね。

私はこれまで多くの年長児と小学校1年生を見てきました。小学校入学を控え、国語の面で、今の時期に確認しておくべきことを解説します。
 
<目次>
 

小学校入学準備! 国語の勉強1. 字を書くための練習

教科として文字を学ぶのは小学校入学後ですが、今は多くの子どもたちがひらがなを読み書きできます。
 
  • 先取りで教えるなら正しい書き順で
なかにはカタカナや漢字まで書ける子どももいます。しかしながら、先取り学習によってひらがな・カタカナを書ける子に多く見られるのが「いいかげんな書き順」です。

子どもはプライドが高いので、「私は書ける、知っている」となると、間違った書き順を正しく直させるのは困難です。

入学前の今から教えようとするならば、正しい筆順で教えなければいけません。後の漢字学習のためにも、書き順の基本である「から・左から」を知っていることが大事です。
 
鉛筆の正しい持ち方

鉛筆の正しい持ち方

 
  • 鉛筆を正しく持つ
鉛筆の握り方や運筆が自己流になっている子どもがとても多く見られます。

私の実感では、正しく3本指で握れる子どもは10人に3人くらいです。鉛筆の先が上下左右に自由自在に動くことが理想です。

正しい持ち方をして、ゆっくりと繰り返し練習することで、脳に鉛筆の動かし方の回路が作られます。それができるまで、決して文字の練習を急がないことです。

必要以上に強い筆圧は、指先のなめらかな動きを妨げるので、2Bなどの濃い鉛筆を使い、力を入れすぎなくてもくっきり書けるようにしましょう。
  • 文字を書くまえに基本練習を
ゆっくり丁寧に書くためには、字の形よりも運筆と指先のコントロールの練習がカギとなります。段階を追って練習するとそれができるようになります。

ヨコミネ式(記事:幼稚園で採用されている教育法には何がある?参照)では、曲線が多いひらがなよりも先に、直線で構成されたカタカナから入ります。これも一つの方法です。さらに、カタカナの前に次のような練習をします。
 
  • 縦横の線がちゃんと書けること | ― 十
  • 斜めの線がちゃんと書けること \ /
  • それぞれの線がトメとハライで書けること
  • 丸が右回りでも左回りでもちゃんと書けること ○
  • 四角が角を持って書くことができ、端を閉じられること □
すでに字が書けるお子さんも、この練習をすることで字の形が良くなります。
 

小学校入学準備! 国語の勉強2. 言葉の数を増やす

小学校の学習で何より大切なのは、言葉のインプットです。

ここでいう言葉とは「語彙」「慣用句」「言葉遣い」のすべてをひっくるめてのことです。生まれつき備わった話し言葉の習得と違って、書き言葉は後天的に学習しない限り身につきません。普段使わない言葉だからです。

そしてその言葉を自分で書けるようになるためには、書く練習の10倍以上インプットしなくてはなりません。何度も何度も聞いて、はじめてそれを使うことができるようになるのです。

学校の勉強は書き言葉を中心に進みます。先生の話す言葉、教科書に書かれた文、テストの問題、すべて書き言葉かそれに準じた言葉です。

例えば以下の文章を見てください。

「太郎くんと花子さんが2人ずつ友だちをさそって公園に行きました。全部で何人で公園に行きましたか?」
こう聞かれたときに、「2人”ずつ”」が理解できず「4人」と答える1年生はとても多いのです。算数の問題でこれですから、国語の読解で苦労する子がとても多いのです。
 

国語力を高める具体的な方法

親子の会話の質を高める

親子の会話の質を高める


小学校に入っても、1学期にひらがな・カタカナの練習をしている時期に、正しい言葉づかいをインプットしてください。
 
  • 読み聞かせ(物語だけでなく説明的文章も)
  • 親子の会話を豊富にする
  • 主語を省略せず、主語と述語をセットにして話しかける
  • 「ら抜き言葉」を使わない
  • 論理的に話しかける
  • 国語辞典を引けるようにする

中学年、高学年でも語彙や熟語、慣用句の知識には大きな個人差があります。これが国語の成績に影響します。漢字を先取り学習しても、熟語の言い回しを聞いたことがないと、読めないし書けません。漢字は短文の中で学習しないと役に立たないのです。

知らない言葉が出てきたときに、自分一人で辞書を引いて意味がわかれば、語彙が豊富になります。

自学自習させたいならば、1年生にも辞書の使い方を教えましょう。子ども用の国語辞典でかまいません。ただし、無理強いするのではなく、上手に興味を惹くように働きかけてください。

子どもが好きなものや話に関する言葉を引いてみせるのがよいでしょう。やってみせたら子どもは面白がるに違いありません。
 

しりとり・なぞなぞ・クロスワードパズルでも国語力が伸びる!

他には言葉遊びがおすすめです。

「しりとり」「なぞなぞ」「クロスワードパズル」などが言葉を増やし、センスを磨くのに適した遊びです。親子で楽しんで言葉の力を伸ばしましょう。

低学年では、とにかく語彙力をつけることが国語力向上のポイントです。学校任せにせず、家庭でもやってみませんか。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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