コスパに優れた北欧腕時計の魅力とは?
腕時計といえば、本場であるスイスやドイツ、またモノづくりにおいて国際的に絶大な信頼を得る日本が過去・現在問わずにその地位を確保しています。もちろん、一生モノとして腕時計を探しているのであれば、そんな国々生まれの王道をひた走るブランドやメーカーを手に取るべきです。しかし、昨今のファッションやライフスタイルなどを踏まえるともっと自由に、もっと楽しく腕時計を選んでもいいのでは?という風潮が出始めました。その発端が、この北欧腕時計です。
北欧はスウェーデンやデンマーク、ノルウェーを中心に日本でも人気のある国々。そのナチュラルな雰囲気が映し出されたインテリアや雑貨は、日本人にとっても既に馴染みのあるデザインではないでしょうか。
実は腕時計業界にも2012年ごろを境に、北欧デザインを汲んだ腕時計ブランドが日本にどんどんと上陸しています。共通している魅力としては、性別や着用シーン、テイストなどを問わない「洗練されたシンプルなデザイン」と、余計な機能や宝飾・装飾などを省くことで成し得た「手に取りやすい価格帯」。贅沢品や嗜好品というよりも、生活の一部としてのデザインやアイテムという観点が強い北欧らしい魅力だと言えます。
そんな北欧腕時計ブランドの中でも、より注目度の高い5ブランドを以下にピックアップしました。ファッションの一部として、気軽に着けられるトレンドアイテムとして、社会人としての最低限の嗜みとして......どのような取っ掛かりでもいいので、ぜひ一度手に取ってみませんか?
北欧腕時計その1:ダニエル・ウェリントン(Daniel Wellington)
『ダニエル・ウェリントン』は、2011年にスウェーデンで誕生。創業者フィリップ・タイサンダー氏が旅行中に出会った英国人男性(ダニエル・ウェリントン氏)の紳士的な態度に感銘を受け、その名をそのままブランドの冠としました。薄型でクラシカルなミニマルデザインや、簡単にベルトの着脱が行えるファッション性・アレンジ性の高さでレディース人気に火が付き、さらにメンズにまで拡大。世界的にも有名となり、一説によると2年間で1億5000万本以上を売り上げたとも言われています。
日本だけにとどまらない世界的な知名度の高さに加え、秀逸なデザインやヴィンテージ感を醸す雰囲気の高さ、また、日本のインフルエンサーにも人気があるというファッション性の高さなど腕時計の魅力として群を抜いています。それでいて、価格が2万円~3万円というコスパもある、現状で最強の北欧時計と言えます。
ダニエルウェリントン DANIELWELLINGTON ダッパー Dapper 1102DW [海外輸入品] メンズ 腕時計 時計
北欧腕時計その2:ベーリング(BERING)
『ベーリング』は2010 年にデンマークの冒険家レネ・ケルスコフによって創設された、北欧ウォッチブランド。デンマークらしい独自のミニマルなデザインを腕時計としてアウトプットした革新的なアイテムを揃えます。また、腕時計好きには浸透しているブランドのひとつで、こちらも北欧腕時計を代表するブランドです。魅力的なのは腕時計としてのクオリティの高さ。まず、高級時計にも使われるような素材を使用している点が挙げられます。そして、安心と信頼を世界から獲得している日本製のクォーツや機械式駆動を搭載する機能面。北欧らしい秀逸なデザインと、時計としての品質の高さ。それが4万円以内で買えるとなれば、かなりお手頃だと思います。
ベーリング (BERING) BERING/ベーリング Automatic Mesh Watch【シルバー×ホワイト/フリー】
北欧腕時計その3:スカーゲン(SKAGEN)
『スカーゲン』はミニマルに徹したデンマーク・デザインを志ながらも、シンプルさや親しみやすさ、清潔感をベースに美しさを大切にするモダンライフスタイルブランド。腕時計だけにとどまらず、時代を超越するデザインの理念、最新のイノベーション、意志のある斬新な発想をひとつにして、ジュエリーやレザーアイテムなども手掛がけています。腕時計を、単なる時計として捉えるのではなく、身に付けるもの、ファッションアイテム、時間を知るための道具などあらゆる解釈を元にプロダクトデザインをしているため、今までになかったような斬新かつかっこいいデザインが生まれやすいのも特徴。モダンな建築物のようなセンスのある洗練された雰囲気はこのブランドならではです。また、スマホとの連動可能なスマートウォッチも発表しているため、今後の取り組みにも注目が集まります。
北欧腕時計その4:ラース ラーセン(LARS LARSEN)
『ラース ラーセン』は2012年に創業した、デンマークの南西部の町、スヴェンボーのアトリエで企画・デザイン・製造のすべてを行う、メイド・イン・デンマークにこだわった新進気鋭の北欧ブランド。2016年に日本に上陸後、瞬く間に業界関係者や時計マニアに注目され話題となりました。スタイリッシュかつエレガントで、どこか風情のあるクラシカルなデザインを実現する高いクオリティは、デンマークが誇るクラフトマンシップに基づいているとのことです。
まだまだ一般的な知名度は低いかもしれませんが、今年以降も注目となること間違いないので、新しく北欧腕時計を探そうとしている人にはぜひおすすめしたいブランドです。また、腕時計探しの際に『ラース ラーセン』の候補があると、わかっている感を出すことができるはずです。
LARS LARSEN ラースラーセン LW47 【国内正規品】 腕時計 LL147SWBLL
北欧腕時計その5:アルネ・ヤコブセン(ARNE JACOBSEN)
『アルネ・ヤコブセン』はデンマークの建築家で、建物以外にも家具や照明、食器などを手がけるモダン様式を代表する人物のひとり。彼が手がける時計は、ウォールクロック(壁掛け時計)や置き時計、腕時計と大小様々だが、そのデザインは統一されており、トータルデザインをモットーにしています。オンでもオフでも使えるシンプルなケース&ベルトに、一風変わったデザイン性を文字盤上に加えているのが特徴です。シーンを外さずに、他の人と異なるデザインを堪能したければ、このブランドであれば唯一無二の手元を手に入れることができます。
腕時計の考え方が変わりつつある
スマートフォンを始めとする携帯電話をほとんどの人々が手にしている現代。それを見れば、時刻なんて一目瞭然だというのに、どうして腕時計というアイテムが存在し続けるのでしょうか。元々、腕時計は携帯用の時計である懐中時計をさらに便利に身につけられるよう進化したものとされています。すぐに時刻を確認できること、それが本来の腕時計の役割でした。それでいうと、やはりスマホで代替できてしまいます。となると、時刻を確認すること以外に魅力があるということです。
まずは、男性が物にこだわる習性があるということ。これは車やスポーツ、家具やアートなど、優れた物、高価な物、高機能な物など世の中で群を抜いて高く評価される物を手に入れたいという欲求が腕時計にも反映されるためです。身につけるアイテムの中で特に語れる品となりうるがゆえ、舶来時計や高級時計を追い求める男性が多くいるため、腕時計を身につける文化は消えないのでしょう。
北欧時計は優れたファッションアイテム
ただ、そんな文化も少しずつ変わってきています。身につけるアイテム、ファッションという観点で腕時計を選ぶ男性が最近では増加してきています。スマホが普及したことで、特に時刻を確認する上での機能性などは二の次でいいと考えられるようになりました。つまり、自分のライフスタイルやファッションに沿うような腕時計を探し、アクセサリー感覚で身につけるということです。そんなファッション的に身につける腕時計として、北欧時計はデザイン性とコストパフォーマンスに優れた、イチオシの腕時計と言えるでしょう。
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