専門家目線で2018年のダイエットを予測!
2017年の年始にもおこなった「ダイエットトレンド予測」。2017年を振り返りつつ、2018年に流行りそうなダイエットトレンドを予測していきたいと思います。年末年始太りや正月太りを解消するダイエットの参考にも是非!「VR&暗闇フィットネス」と「王道エクササイズ」が人気だった2017年
VRフィットネスで楽しくダイエット
例)VRの中サイクリングを行う「VRサイクル」や暗闇でボクササイズを行う「ビーモンスター」等
一方、書籍『体幹リセットダイエット』のように、体幹筋を鍛える体作りをすることで基礎代謝がアップして脂肪燃焼体質になり、ぽっこり下腹やたぷたぷの二の腕にも効果を発揮するという、基本的&王道のエクササイズも人気でした。
2017年も安定の「糖質制限」、そして「ヘルシースナッキング」が話題
コンビニでもヘルシースナッキングのコーナーが急増中
また、ダイエットではNGと思われがちな「おやつ」を賢く食べてキレイになろう! という流れから、「ヘルシースナッキング」という言葉も主流になった2017年でした。
白砂糖や小麦粉不使用、しかも栄養豊富な「ブリスボール」をはじめ、各ブランドはもちろん、コンビニ各社でも独自のヘルシ―スナッキングが開発され、“コマメに食べてスマートな食習慣”を掲げた様々な商品が登場するようになりました。
例)
・「森永のヘルシースナッキング」
・「ローソン」
・「ファミリーマート」
2018年理想ボディは「マシュマロボディ」から「アルデンテボディ」へ!
2018年はアルデンテボディを目指す?
フワフワと柔らかく可愛らしい「マシュマロボディ」の人気が続いていましたが、ここ数年は高強度の運動を短時間繰り返す「HIITトレーニング」や、関節や筋肉など体の各部位に本来の役割を思い出させ、眠っている運動能力を引き出す「ファンクショナルトレーニング」が人気という流れから、女性らしくしなやかな体でありながらも鍛えられた体幹がある、芯の通っている「アルデンテ」のような体=「アルデンテボディ」が2018年の理想ボディとなりそうです。
よって「ラクして痩せる」「手軽にダイエット」というよりは、きちんと正しく体を動かし、時には少しハードなトレーニングを組み合わせることで、結果的に効率よくスムーズな動きが可能になり、代謝がアップして痩せ体質効果も期待できるといったエクササイズ内容に注目が集まりそうです。
「疲労回復ジム」など、「健康」への需要が益々高まる!
疲れをとり、リラックスに重点を置いたジムも人気
また、似たような流れとして、DeNAでは社員の健康をサポートする専門部署が設立され、食事や運動に関するセミナーや、腰痛撲滅プロジェクトなどを実施。「健康経営は働き方改革と同じ」という考えのもと、社員の健康スイッチをONにすることで、仕事のパフォーマンスをアップし、生活を向上させるという内容が注目されています。
健康でイキイキとした生活を送るために食事や運動を意識し、そのために人によっては無理なくダイエットもしていこう……というムーブメントが社会全体で起こる予感がします。
「アスレチックフード」に注目! なかでも「フムス」がブームの予感
ひよこ豆から作られた「フムス」で手軽にタンパク質補給!
一大ブームを巻き起こしたサラダチキンに次ぐ、簡単に手に入れやすい「アスレチックフード」は、今後どんどんコンビニ等の売り場に出回りそうです。
そんな、食事に気を付けたり運動したりと健康志向の高い人達から最近人気なのが「フムス」。レディー・ガガやアン・ハサウェイといった一流アーティストやハリウッドスターも摂り入れていることで、世界中の注目が一気に集まりました。
「フムス」とは、中東の広い地域で食されてきた伝統料理で、ひよこ豆、オリーブオイル、にんにく、ねりゴマ、レモン汁等を混ぜたペースト状の料理です。よって、タンパク質が豊富な上、食物繊維、ミネラル、ビタミンも含まれることから、ダイエットや美容に非常に効果の高いスーパーフードといえます。
食事にはもちろん、おやつタイムにスティック野菜と一緒に「フムス」を食べれば、優秀な「ヘルシースナッキング」でもあり「アスレチックフード」になること間違いなし! 都内でも「フムス」を食べられるお店が増えてきましたが、今後も加速化しそうですし、冷凍食品などでも手軽に購入できるようになりそうです。
2018年、覚えておきたい新たなダイエット・健康のキーワード!
2018年のダイエット・健康トレンドを予習しておきましょう!
「グルテンフリー」のトレンドが一段落したアメリカで、今盛り上がってきているのが「レクチンフリーダイエット」。元々は、心臓病や皮膚炎等の治療目的で行っていたものですが、体重減の成功者も続出していると伝えられています。
「レクチン」とは、野菜や穀物等に含まれるタンパク質のことで、体内の細胞膜の表面を覆う糖質と結びついて細胞の免疫の機能を高める効果があるため、体に良いとみなす専門家もいますが、最近ではレクチンが胃壁を攻撃してリーキー・ガット・シンドローム(腸もれ症候群)を引き起こす原因となるだけでなく、一度胃壁を破って血流に流れ込むと自己免疫疾患を引き起こしたり、食欲のコントロール機能や代謝低下を招くともいわれています。
■「カカオニブ」と「シーバックソーン」が人気に!?
新たな装いの「ジャパニーズスーパーフード」にも再注目!
スーパーフードで今後さらに人気を集めそうなのが、緑茶の4倍にもなるポリフェノールが含まれている「カカオニブ」と、ビタミン類、アミノ酸、有機酸、ミネラル、ポリフェノール、脂肪酸、食物繊維などが豊富な「シーバックソーン」。
また、日本の伝統自然食品であるキノコ類、味噌、甘酒、緑茶などもスーパーフードと呼ぶに相応しく、他の食材と組み合わせるなど新たな装いの「ジャパニーズスーパーフード」として再注目されそうです。
■未知数の「腸内細菌」は益々注目度が高まる
これまでの記事でも紹介していますが(「腸内細菌をダイエットに活用」「理想の腸内フローラとは」)、まだまだ知られていないことのほうが多い腸内細菌については世界的にも研究が行われているため、注目度も高まり、それに関連する食材やサプリメントも登場しそうです。
腸内細菌のコンディションを変えない限りは、カロリーや食事量を減らすダイエットをして体重を落としたところでリバウンドするのは事実。
腸内で善玉菌と悪玉菌のバランスが良い状態であれば、落とした体重が維持できるほか、代謝がアップし、食欲がコントロールされ、摂取したカロリーが脂肪細胞に蓄積される事無くエネルギーに変換されると同時に、食の好みも善玉菌が好む野菜や果物、オメガ3を含むたんぱく質などに変わっていく等が報告されています。
■注目すべき「プラスワンサイズモデル」
メディア等の影響により、一つの欠点もなく、信じられないほどスリムな女性が完璧!と思われがちですが、最近では、ありのまま&少しぐらい太めの体型を受け入れ、自信を持ってハッピーに生きる「プラスワンサイズモデル」が欧米のファッションショー、広告、SNSで注目され人気です。
また、フランスの高級ブランドグループでは、サイズゼロのモデルを広告やファッションショーで起用しないと約束するなど、「ありえない美の基準に振り回されて、自分が間違っているように感じることがないように!」とする流れがきているようです。
米紙ワシントン・ポスト(2017年2月9日付の誌面)では、日本のお笑い芸人・渡辺直美さんの思いや生き様が「痩せ細った体型の女性ばかりが持てはやされる日本で、ぽっちゃりとした体形のまま成功をおさめた」と紹介され、渡辺さんの存在を「あなたが痩せていなくても、自信を持って幸せになれることを証明するものだ」と評していることから、日本でも身の回りにいるリアルサイズに近い女性達がもっと市民権を得て、インスピレーションを与えてくれる注目すべき人物として紹介される機会も増えそうな予感がします。