マネー部門「今度はケタ違い!?消費増税前の駆け込み需要」

消費税増税

 

前回の消費増税は2014年4月1日。5%から8%に引き上げられたわけだが、3%の負担増を嫌気して、個人消費は同年3月末を境に、「直前は急増、直後は急減」となった。この時の駆け込み需要では、自動車や大型家電などの高額商品のほか、保存の効く食品、ティッシュペーパーや紙おむつなどの日用品が飛ぶように売れた。反面、同年5月は東日本大震災が起きた2011年3月並みに消費が冷え込み、いまだにその尾を引きずっている。

安倍首相は今年10月の総選挙で、2019年10月より消費税を10%へ引き上げることを表明していることから、同年9月末を境に、2014年と同じ消費行動を再び繰り返すことになるだろう。しかも、今度はその振幅が、前回よりさらに大きくなると推測される。消費税が3%から5%に引き上げられた1997年4月から、5%から8%に引き上げられた2014年4月までは17年もの開きがあったため、14年3月の駆け込み需要は17年前のことを覚えていた高齢者が中心だった。

しかし、次回の消費税の引き上げは、前回からわずか5年で実施される。大多数の人は、前回の消費税の引き上げで、財布(お金)の減りが早くなった記憶があるはず。つまり、覚えている人が多い分、駆け込み需要とその反動はより大きくなると予測できる。

ガイドの解説コメント

 

「投資信託」ガイド 深野 康彦
次回の消費税引き上げによる駆け込み需要の規模がより大きくなるとすれば、景気の落ち込みも比例して大きくなるでしょう。政府による適切な政策が行われないと、好景気、株高の賞味期限は後2年になるかもしれません。わが国の景気は世界の景気動向に敏感に反応することから、そのとき世界の景気が後退していれば、再び、「失われた○○年」という扉が開くことも懸念されます。

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