無線LAN製品一時回収
相談者:
つい最近のニュースで知ったのですが、無線LAN製品の回収をしているそうですね。
ガイド:
よくご存じですね。その通りです。プラネックス社の無線LANクライアント3製品が回収の対象となっています。
相談者:
不良品が出荷されたんですか?リコールとか?
ガイド:
そういう訳ではないんですよ。電波法との関連で回収騒ぎになっています。
相談者:
回収対象なのは、 どのような製品なんですか?
ガイド:
IEEE 802.11n ドラフト1.0に対応した製品の一部です。
相談者:
何ですかそのIEEE 802.11n ドラフト1.0と言うのは?
ガイド:
従来の無線LAN通信に使用できる周波数帯は、20MHz幅でした。そのため、理論値ですが通信速度の最大は144Mbpsとなっていました。
ところが、総務省が6月28日に実施した電波法施行規則等の一部改正で、使用できる周波数帯が20MHz幅から40MHz幅に拡大されました。そのため、IEEE 802.11nでは20MHz幅の2つのチャネルを同時に利用できるようになり、通信速度が約2倍の300Mbpsとなった訳です。
相談者:
そういえば、最近コンピュータショップに行くと無線LANコーナーが目立つところにありますね。300Mbpsという表示も大きく書いてあります。
ガイド:
実際にはそんなに速度がでる訳ではありませんが、従来よりかなり高速に通信できることは事実です。この辺りは別の記事で詳しくお知らせする予定です。
相談者:
それはそうと、電波法との関連ということは、 未認可の製品が出荷されたということですか?
ガイド:
詳しくは、次のページをご覧ください。