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レッドリボン運動とは?エイズ(HIV)への理解と支援(2ページ目)

レッドリボンとは、赤いリボンを身に着けることで「エイズを理解し、差別や偏見を持たない意志」を示すものです。乳がんのピンクリボン等と並んで有名なリボン運動ですね。12月1日はWHO(世界保健機関)によって定められた「世界エイズデー」、この期間はレッドリボンを目にする機会も多くなります。レッドリボンの歴史や意味を振り返りながら、エイズの今を考えてみましょう。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド


知っていますか? エイズのこと

レッドリボン

レッドリボンを身に付けることはエイズへの理解と支援を示します

そもそもエイズとはどのような病気なのでしょう。

エイズは、後天性免疫不全症候群(AIDS=Acquired Immuno-Deficiency Syndrome)の略です。特定の症状がある病気ではなく、ヒト免疫不全ウイルス(HIVウイルス)の感染によって引き起こされます。人間の体を病原体や細菌、ウイルスなどから守る免疫細胞の機能が、HIVウイルスによって破壊され、その結果発症するさまざまな病気の状態が、エイズです。免疫機能が破壊されることで、肺炎やガンを発症し、死に至るため「死の病」として恐れられてきました。

HIVウイルスは1980年代にアメリカで発見され、1981年に最初の患者の死が確認されました。その後、あっという間に世界中に感染が広がりましたが、HIVウイルスはいったいいつ、どこから来たのかが掴めず、謎の感染症として大きな社会問題となりました。

現在もそのルーツは明確にはなっていません。しかし、医学の進歩によりHIVウイルスに感染(HIV陽性者)していても、早い段階で気づき、適切な治療を行えば、エイズの発症を防ぐことができたり、他の人への感染のリスクを低下させたりができるようになりました。普通の生活をおくることもできます。エイズは決して「死の病」ではなくなっているのです。

エイズのイメージをアップデートしよう

(公財)エイズ予防財団が運営するエイズ予防情報ネットも「世界エイズデー2017年」のキャンペーンテーマとして「UPDATE エイズのイメージを変えよう」を掲げています。エイズは、死に至る恐ろしい病気ではないことを多くの人に伝え、イメージを変えることが、差別や偏見をなくすことにつながります。

それは同時に「自分はもしかしてHIVウイルスに感染したかもしれない」と感染が疑われる人にとっても、とても大切な情報です。たとえHIVに感染していても、早期発見と適切な治療を受けることで、重篤な症状にならずに普通の生活ができるのなら、積極的に検査をし、治療をしようという気持ちを持つことができます。正しい知識を得ることは、検査をする人のハードルも下げることにもつながるのです。

12月1日を中心に各地でエイズの啓発イベントが開かれます。足を運んでみて、エイズをより深く知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

また、検査や相談は随時、全国の保健所などで受け付けていますので、この機会に一度検査をしてみるのもいいでしょう。情報はこちらから検索できます。

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