ルータとは
アクセスポイントには、ルータ機能が付いている製品が多い |
ルータはインターネットに接続していますね。
相談者:
はい。インターネットからのケーブルをルータのWAN端子に接続してあります。
ガイド:
このとき、ルータには固有のIPアドレスが割り振られています。IPアドレスなんて言うとまた抽象的と言われそうですが、「210.123.456.789」といったアドレスで す。
そして、そのアドレスは、世界中に1つしか無いアドレスです。
ガイド:
固有のアドレスでないと、インターネットがうまく利用できません。たとえば、あるサイトのボタンを押したとき、その反応が自分のコンピュータに反映されます。別のコンピュータに 反映されることはありません。これは、その固有のIPアドレスで接続相手を特定しているということになります。
相談者:
ふむふむ。なんとなく分かった気がします。
ガイド:
そして、そのインターネットで利用されているIPアドレスを「グローバルIPアドレス」と言います。ちょうど、東京都港区南青山3丁目25番地といった住所と同じです。これは、世界中に1つしかありません。
相談者:
なるほど。それなら、イメージがわきます。インターネットのアドレスは、住所なんですね。
ガイド:
それとは別に、ルータに接続したコンピュータはどのコンピュータでもインターネットに接続できますね。
相談者:
はい。家の場合は、居間と寝室と書斎と子供部屋にコンピュータがあって、どこでもインターネットに接続できます。
ガイド:
このとき、居間/寝室」/書斎/子供部屋というのは、世界中に星の数ほどある場所だと思いませんか。これらの、場所にあるコンピュータには、「192.168.1.2」といったどこにでもあるIPアドレスが割り振られています。ただし、居間には「192.168.1.2」、寝室には「192.168.1.3」、書斎には「192.168.1.4」、子供部屋には「192.168.1.5」というように、家庭内では固有のアドレスとなっています。これを 「プライベートIPアドレス」と言います。もちろん、隣の家でも同じアドレスが利用されるわけですが、これはルータから外に出ていかない、いわば閉ざされたネットワークなので問題ありません。
相談者:
そういえば、私の会社のコンピュータにも「192.168.~」というアドレスが割り振られていました。つまり、ルータの内側のコンピュータに割り当てられるIPアドレス ということですね。
ガイド:
そうです。それでですね。ルータとはネットワーク同士を相互接続する機器というイメージが分かりませんか?
相談者:
なるほど。なんとなく分かってきました。つまり、インターネットというネットワークと我が家というネットワークを接続する機器がルータということですね。
ガイド:
その通りです。このとき、インターネットから送られてきたデータには、グローバルIPアドレスが付加されていますから、 そのままでは居間のコンピュータで利用するデータか、子供部屋で利用するデータか分かりません。そこで、発信時に記録された情報を元に、ルータがグローバルIPアドレスを発信元のコンピュータのプライベートIPアドレスに変換します。
相談者:
なるほど。それで、プロバイダから寄与された1つのグローバルIPアドレスを複数のコンピュータで共有できるんですね。それじゃぁ、その変換速度が遅いとインターネットがルータで遅くなってしまうのでしょうか?