これで完璧!「適職診断」活用術
皆さんは適職診断(適性検査)を、受けたことがありますか?皆さんの中には、キャリアビジョン(目標)を見つけること自体が難しい!と感じている方もいるでしょう。
そんな方にうってつけなのが、適職診断(適性検査)です。
もちろん、ただ検査を受けるだけでは、そのメリットを100%活かすことにはなりません。今回は、皆さんのキャリアプランニングのために、うまく受けて、うまく活用する方法について迫ります。
それでは、まず適職診断(適性検査)のパターンから見ていきましょう。
適職診断(適性検査)のあれこれ
■多くの場合の適職診断(適性検査)パターン・選択肢で答える(どんなことに興味があるか・どんなことに自信があるか、などの質問にイエス・ノー・好き・きらい・どちらともいえないなどの選択肢で回答する)
・好みを選ぶ(絵や文章を見て、より興味があるもの、好ましいものを選ぶ)
・決められた数だけ好ましいものを選ぶ(職業や職場環境について説明した語句の中から、決められた数だけ好ましいものを選ぶ)
などの方法で行われます。
■気をつけなければならないこと
・自分をよく見せようと思わないこと/あまり深く考えずに直感で答えること
これらのことを守らないと、せっかく自分のことを知る良い機会なのに、間違った結果が出てしまうことがあります。注意しましょう。
■結果によってわかること
ずばり適職が示される/受検者の性格や志向の特徴をグラフ化して説明する
といった形で表されます。
適職診断(適性検査)は占いではない!大事なのは、自分の目指す方向性を見つけること
このように、検査によって質問内容も結果の表し方もさまざまですし、その結果が皆さんの希望や自己理解(自分はこういう人間であるという認識)とどれくらいピッタリと一致するかどうかも、またさまざまです。つまり、検査によって、あるいは受ける人によって、「当たった」とか「はずれた」といった印象はまちまちです。
しかし、適職診断(適性検査)は占いではありません。一見、「はずれている」と思える結果からも、検査の目的である「自分の目指す方向性を見つける」ことはできるのです。
結果に満足いかないとき、自問自答することが大事なプロセス
どんな検査でも、質問に答えたのは、「あなた自身」ですよね?これが、とても大切なことです。「自分」が答えたから、こういう結果が出たのであれば、例えば検査結果に満足いかないときや疑問をもったとき、真っ先に「自分」に尋ねることができます。
具体的には、こんなことを自問自答してみてください。
↓ 2.(当たっていると感じた場合、はずれていると感じた場合それぞれ)そう感じたのはなぜか ↓ 3.どんな結果が出て欲しいと思っていたか ↓ 4.答えにくかったり、答えに迷ったりした質問があったか(どんな質問か) ↓ 5.(結果に「やりたくない・なりたくない」職業があった場合)どうしてやりたくないのか |
こうした質問にひとつずつ答えることで、自分自身の意識していなかった気持ちにも気づくことができ、目指す方向性もより具体的になってきます。
提示された職業=適職ではなく、新たな可能性と考えてみましょう!
また、提示された職業が、必ずしもやりたいものでなかったり、よく知らないものであった場合にも、実は、その職業のことをよく知らないのにイメージや先入観で否定してはいないか振り返ることで、その職業もひとつの「可能性」として考えることができます。こうしたことは、目標探しの第一歩となるでしょう。
つまり、検査結果で提示された職業=適職と考えるばかりではなく、目標を定め、自分に合った職業探しを始める際の大いなる手がかりとして利用価値がある、ということです。
実際、数多ある職業の中から、なんの手がかりもなく、自分に適した職業を見つけることは至難の技ですし、すべての職業を把握することもできません。適職診断(適性検査)の結果は、目指す職業の分野や領域を絞り込むことに役立ちますし、知らなかったけれど、自分にとって大変魅力的な職業を知るきっかけにもなるのです。
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