キャリアアップに資格は必要?

<資格取得者の3類型>
資格取得者の3類型
資格を取得しようとしている人は、大きく3種類に分けられる

キャリアアップを図る際に、資格取得を考える方も多いと思います。私自身、大学院のMBAコースや中小企業診断士の資格取得コースの先生をしているので、最近の資格取得ブームを肌で感じています。そこで感じるのは、教室に来ている人には、大きく分けると3種類の人がいるということです。

A:将来この資格を活かして活躍しようとしていて、この資格に賭けて頑張っている人
B:資格取得に頑張っているが、趣味の一環または生涯学習的に学習している人
C:なんとなく資格を取ろうと思っているが、取った後のビジョンが描けていない人

Aの人は、例えば「司法試験や公認会計士試験を受験し、将来弁護士になろう!、会計士になろう!」と決めている人たちです。そして、資格取得後のビジョン、例えば、弁護士事務所に所属して渉外弁護士として活躍しよう、大手会計事務所に入所し製造業を中心としたクライアントを持とうといったことがはっきりしている人たちです。

このタイプは、資格取得後の世界がしっかりと見えているので、資格をキャリアアップに活かす成功確率が高いのです。

Bの人は、例えば中小企業診断士試験を受験しているけれども、診断士になろうとしているのではなく、これまでのビジネスの経験をもう一度整理して、勉強しなおそうとしている人たちです。専業主婦で仕事をする予定はないけれども、趣味で宅建の資格を取る場合なども該当します。

こういう人は実は結構多くて、中小企業診断士のクラスを担当すると、1/3くらいは「定年後の生涯学習の一環で勉強しようと思っているんだ」という方だったりします。キャリアアップを目的にはしていないものの、趣味や生涯学習の一環として、充実した時を過ごせると思います。

Cの人は、例えば「MBAを取ったら何か良いことがあるのではないか、キャリアアップにつながるのではないか」と甘い期待を持っている人たち、「今の仕事は面白くないからとりあえず中小企業診断士の資格でも取ってみるか、そうすれば何か世界が開けるだろう」などと考えている人たちです。このタイプの人は資格取得後の世界が見えておらず、上手に資格をキャリアアップに活かすことができないことが多いようです。

資格を取った後の世界が見えていないと何が問題なのでしょうか。また、資格をキャリアアップに活かすためには、何を気をつけなければならないのでしょうか?次ページで、その秘密にせまります。