リコンファームとは? 飛行機におけるリコンファームの意味合い
現在もリコンファームが必要な航空会社が一部ある。全便が対象だったり、路線限定だったりする
飛行機では「本当に搭乗する」という意思確認の意味で、長年、義務付けられてきました。航空会社側にとっては、オーバーブッキング(過剰予約)の事前確認、機内食の準備などの意味合いもあります。
昔は、ほぼすべての航空会社で、搭乗前にリコンファームが必要でした。特に繁忙期、リコンファームを行わないと、オーバーブッキングの場合に予約が自動的にキャンセルされるケースもありました。
そして現在、日系の全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)を含むほとんど航空会社で、リコンファームは不要です。しかし、日本発着便を含む一部の外資系航空会社では、現在もリコンファームが必要です。
リコンファームが必要な航空会社一覧
エジプト航空は現在もリコンファームが必要な航空会社。日本路線も含まれる
■アジア系航空会社
MIATモンゴル航空
チャイナエアライン※
エバー航空※
ガルーダ・インドネシア航空※
厦門航空※
パキスタン航空※
■中東・アフリカ・ヨーロッパ系航空会社
エジプト航空
カタール航空★
南アフリカ航空
ターキッシュエアラインズ※
エチオピア航空※
■オセアニア系航空会社
ニューギニア航空※
※=現地連絡先を予約記録に登録済みであればリコンファームが不要
★=ジェッダ(サウジアラビア)に関連しない路線はリコンファーム不要
リコンファームが必要な航空会社でも、現地連絡先を予約記録に登録済み、もしくは到着から次の出発まで72時間以内であれば、「リコンファーム不要」というケースがほとんどです。
上記以外にも、中国南方航空は、日本からの直行便や乗継便、現地から日本へ向かういずれの便だと、リコンファーム不要。ブリティッシュ・エアウェイズのように「アフリカ・中東路線のみリコンファームが必要」な場合もあります。
少しでも心配であれば、早めに利用予定の航空会社に電話などで問い合わせることをおすすめします。
リコンファームを自分で行う方法
トルコのターキッシュエアラインズは以前は出発72時間前までのリコンファームが必要だった
まず、航空会社の営業所や空港カウンターに自ら出向きます。そして、航空券(eチケット)などをスタッフに提示し、「Re-confirm, please」と伝えます。電話の場合も同様です。
次に、自分が予約してある便名、フライトの日付、出発地、そして氏名を伝えます。この時に、航空会社から滞在先のホテルなどの電話番号を聞かれることが多いのは、なんらかの事情でフライトがスケジュール変更になった、またはキャンセルになった場合などに航空会社から連絡があるからです。滞在先の連絡がつく電話番号などはあらかじめ調べておき、間違いなく伝えましょう。
ツアーだと添乗員や旅行会社が代行してくれます。最近だと、航空会社から確認のメールが届くなどインターネットでリコンファームが可能な場合もあります。
なお、格安航空会社(LCC)ではリコンファームは基本必要ありません。
リコンファームは本当に必要なのか?
リコンファームがあらかじめ必要とされている航空会社でも、「何もしなくても乗ることができた」という体験談は少なからず存在します。オーバーブッキングでない便だと、乗ることができるかもしれません。ただ、万が一の場合に備え、「自分の利用航空会社はリコンファームが必要か否か」は事前にしっかり調べましょう。必要であればリコンファームをくれぐれも忘れずに。
カタール航空はジェッダ(サウジアラビア)が目的地または経由の場合などリコンファームが必要としている
中東やアフリカ方面に向かう場合、日本発着の便はリコンファーム不要でも、その先は必要である場合もあります。くれぐれも注意してください。
<参考>
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