エンジンオイルの交換時期や交換方法を紹介!挑戦してみましょう
皆さん、エンジンオイルの交換はどうしていますか?カーディーラーやガソリンスタンドで交換しているという方も多いと思います。ですが、エンジンオイルの交換は自分でも出来る簡単なメンテナンスです。交換に行く時間がない、コストを抑えたいという方などは、自分でエンジンオイルの交換に挑戦してみましょう!<目次>
エンジンオイルの交換時期の目安
エンジンオイルの、メーカーで推奨されている交換目安は1万km です。ただ、シビアコンディションでは5000kmといわれています。いつ、どのような乗り方をしているかは人によって違うので定期的にオイルの量や汚れをチェックし、汚れていたら交換しましょう。オイルの汚れ具合はオイル量のチェックの時に同時に見る習慣をつけておきましょうね。エンジンオイルの量、汚れの確認方法
オイル量のチェックのやりかたですがエンジンブロックから伸びている棒状のオイルレベルゲージを引き抜き、全体を布やキッチンペーパーで拭き取ります。そして元に戻しもう一度引き抜きます。そうするとオイルレベルゲージの先にエンジンオイルが付いています。先にはオイル量が適切かを見る為にハイ(H)とロー(L)を表す2本の線があります。その線の間に付着したオイルがあれば適量ということになります。 その時にオイルの汚れも見ます。オイルの色もさまざまですが例えば最初きれいな飴色だったエンジンオイルが走行をかさねていくとだんだんと濁りはじめ、黒くなっていきます。なぜ黒く汚れてくるかというとスラッジやエンジン可動部が磨耗した時に出てくる鉄粉がエンジンオイルに混ざってくるからです。
どの段階の汚れでエンジンオイルを交換したらよいかというのは難しいところですが、オイル交換の目的の一つであるエンジン内の汚れを取り除くためにも、推奨されている走行距離に達してなくても明らかに黒いと感じたら交換してしまいましょう。
あとエンジンオイルの粘度が落ちてきたら交換の時だという話もあります。長時間高速走行している時に油圧計がある車なら分かるのですが、油温が上がると油圧が下がります。油温が下がった時に油圧が正常に戻ればいいのですが、もし戻らなくなってきたら交換時と考えてもよいでしょう。
エンジン交換に必要な道具の紹介
エンジンオイル交換には以下の道具を使用します。 ■1 メガネレンチ汚れたオイルを抜き取る時にオイルパンのドレンボルトを緩めたり、新しいオイルを入れる前にドレンボルトを締めつける時に使います。無理な姿勢で力を入れる場合もあるので、モンキーレンチやスパナではボルトの山をなめてしまう恐れがあるのでカッチリとボルトをロックできるメガネレンチがオススメです。
■2 ジョッキ
新しいオイルを入れる前に量ったり、注入する時にエンジンルームをオイルこぼれで汚しにくくできるすぐれものです。サイズ、 形状もいろいろあるので使用にあったものを選ぶと作業もスムーズに行えます。
■3 オイル受け
汚れたオイルを抜き取る時に溜める容器です。形状も丸かったり四角かったりポリタンクのように廃油を溜めておくことができるものもあります。抜き取るオイルの量、使い勝手で選ぶとよいでしょう。またホームセンターやカー用品店などで販売されている廃油処理箱は、箱の中にスポンジのような吸着剤が入っており、こぼれたりしにくく便利かもしれませんが自治体によっては一般ゴミとして受け取ってくれない所もあるので各自治体に確認を取ってから使用してください。
4 布、キッチンペーパー
オイルレベルゲージを拭いたり、ドレンボルトを拭いたりドレンホールを拭いたりと何かと必要なものです。多めに用意しておきましょう。
エンジンオイルの交換、どこから入れてどこから抜く?
一般的にはエンジン上部のヘッドカバーに付いているフィラーキャップを空けそこからエンジンオイルを注入します。フィラーキャップは比較的見つけやすい場所にありますが、最近の車は遮音のためなどカバーで覆っている車も増え、分かりにくくなっているものもあります。その時はサービスマニュアルなどで調べ、見つけてください(写真1)。 汚れたオイルを排出するための排出口はドレンホールといい、エンジンの最下部のオイルパンにありボルトで封印されています(写真2)。エンジンオイルの交換(オイルの抜き方)
交換手順はまず、ヘッドカバーについているフィラーキャップを外します、こうすることでオイルの抜けが良くなります。フィラーキャップは無くさないようにしましょう。 エンジン底部に廃油受けを押し込み、オイルパンにあるドレンボルトを外します。最初はメガネレンチを反時計回りに回し、緩めてから手で回しドレンボルトを抜き取ります。ドレンボルトが緩んでくると、完全に外れる前からオイルが漏れてくるので、オイルが熱いときは火傷に要注意です!手に着くのが嫌な方は、ゴム手袋をするなどして対策をしてください。また、オイルは、指定された通りに処理しましょう。オイルはできる限り時間をかけ抜きます。最初は勢いよく出てきますが、オイルは粘度がある為、量が少なくなると出がかなり遅くなってきます。せっかく新しいオイルを入れるのですから気長に待ち、汚れたオイルが新しいオイルに混じるのを最小限にしましょう。
エンジンオイルの交換(オイルの入れ方)
オイルを入れる前に、ドレンボルトの汚れをきれいに拭いてください。この時、オイルパンのドレンホールの周りも忘れずに拭き取りましょう。汚れたままドレンボルトを差し込むと汚れが入ってしまいます。拭きとったら、きれいになったドレンボルトを取り付けます。ドレンホールはナメやすいので、慎重に締めましょう。ここでやっと新しいエンジンオイルを入れることができます。エンジンオイルを入れる際は、オイルゲージも空けておきます。こうすることでエアーが抜け、オイルが溢れないからです。こぼれないよう慎重にオイルを注いでいきます。
入れ終わったらフィラーキャップの内側もきれいに拭き取って装着します。
エンジンオイルを入れた後にすべきこと
オイルを入れ終わったら5分ほど待ちましょう。エンジン上部から入れたオイルが完全にオイルパンに落ちるのを待つためにです。そうしなければ正確なオイル量をチェックできません。そしてオイルゲージで油量をチェックします。オイルレベルゲージを差し込み、2本の線の間にオイルが付けばOKです! あとドレンボルト付近からのオイル漏れやにじみがないかもチェックしておきましょうね。
エンジンオイルの役割って?
車の血液と例えられるエンジンオイル。エンジンをかけると、エンジン下部にあるオイルパンからオイルポンプによりエンジン全体を血液のよう循環し、各部の潤滑、気密、冷却、防錆、洗浄をおこない、エンジンが正常に動き続けるためにとても重要な役割を果たしています。■役割1「潤滑」
ほとんどの車はシリンダー内で混合気を圧縮爆発させ、ピストンの往復運動によって生み出されたパワーをクランクシャフトによって回転運動に変換しています。エンジンの回転数は1分間に数百~数千回転に達し。その際に起こる金属同士の摩擦を軽減し、磨耗しにくいようにエンジンオイルで潤滑しているのです。
■役割2「気密」
シリンダーとピストンの間には可動するために、隙間が存在します。その隙間からピストンの上昇時、下降時発生する圧力を逃がさないようにエンジンオイルで膜を作り気密を上げているのです。気密性が上がる事でパワーロスを少なくすることができます。
■役割3「冷却」
エンジンはシリンダー内での燃焼熱や回転部の摩擦熱により高温になります。エンジンオイルを循環させることにより、エンジン各部の熱を吸収し冷却しています、また温度の上昇を緩やかにもしています。
■役割4「防錆」
エンジンは鉄、アルミなどの金属で作られているので、そのままの状態では当然サビてきます。エンジンオイルは金属の表面に膜を作り酸化を防ぎ、サビからエンジンを守ってくれる役割もあります。
■役割5「洗浄」
高速運動によって、鉄粉、スラッジなどの様々な汚れがエンジン内部に発生します。この汚れが溜まると、エンジンの性能を低下させてしまいます。エンジンオイルには、この汚れを吸着し、詰まりの原因にならないように拡散してくれます。エンジンオイルが黒く汚れていくのは、汚れを吸収していくからです。
案外簡単にできるオイル交換
エンジンオイルの交換、いかがだったでしょうか?手順を踏んでやっていけば案外簡単にできますよ。私が初めてエンジンオイル交換した時の思い出は、オイルレベルゲージを抜いた時の感動です。リングを引き抜く時、車に隠された剣を引き抜いている気分になり、思わず「おお!!!」と声を上げたのを覚えています。自分でオイル交換することによって、節約だけではなく、ますますマイカーに愛着が湧いてきますよ!【関連記事】