航空券/LCC(ローコストキャリア)

LCC「タイ・エアアジアX」手荷物ルールと利用方法

「タイ・エアアジアX」は、タイ・バンコクのドンムアン空港を拠点にするLCC(格安航空会社)です。航空券の予約と購入、運賃、チェックイン、手荷物のルール、シート、機内食などについて紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

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タイ・エアアジアXはエアアジアのタイ発着長距離路線専門で、日本路線も運航。使用機材はエアバスA330

LCC(格安航空会社)の「タイ・エアアジアX」は、アジア最大のLCCで知られるエアアジアの子会社です。航空券の予約と購入、運賃、チェックイン、手荷物のルール、シート、機内食などについて紹介します。
<目次>

タイ・エアアジアXは成田・関空・中部・新千歳に就航

タイ・エアアジアXの拠点は、タイ・バンコクのドンムアン国際空港。長距離路線専門のLCCで、日本からは、東京(成田)・大阪(関西)・名古屋(中部)・札幌(新千歳)-バンコク(ドンムアン)の便を運航しています。使用機材は、フランス・エアバス社の「A330」型機です。

バンコク(ドンムアン)からはタイ各地や東南アジアに就航するエアアジアの国内線との乗り継ぎ、またドンムアンからバンコク市内への交通アクセスも便利です。

<参考>
ドンムアン空港の過ごし方とバンコク市内へのアクセス

タイ・エアアジアXの予約と購入、運賃タイプ

タイ・エアアジアXの航空券は、エアアジア公式サイトからの購入がおすすめ。東京(成田)・大阪(関西)・名古屋(中部)・札幌(新千歳)-バンコク(ドンムアン)の運賃は、片道数万円で、日によって、またセール時はとてもお得です。

運賃タイプにより、サービスが異なります。例えば、受託手荷物、機内食、事前座席指定、旅行保険、優先搭乗の有無、無料/有料などがあります。
  • 通常運賃
  • バリューパック
  • プレミアム フレックス
  • フラットベッド座席指定
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エアアジアの運賃タイプ。グループ会社で共通(出典:AirAsia公式Webサイト)

空港でのチェックイン・搭乗などの流れと締切時間

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大阪・関西国際空港の第1ターミナル4階(国際線出発)にあるエアアジアのカウンターで搭乗手続き(チェックイン)

タイ・エアアジアXでは、エアアジア・グループでは「Webチェックイン」が利用できます。もし、カウンターで預ける手荷物がなければ、長い列に並ぶ必要もなく、ストレス軽減に。エアアジア公式アプリでのチェックイン「AirAsia MOVE」も可能です。
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AirAsia公式アプリでのモバイルチェックインの方法(出典:AirAsia公式Webサイト)

搭乗者自身が行うセルフチェックインは、「出発14日前から4時間前」まで(一部の国は出発10日前から)。

そして、「出発3時間前」から受託手荷物の受付/旅行書類確認が始まります。カウンターでの手荷物などの受付締切は「出発60分前」、搭乗は「出発20分前」までです。大手航空会社よりも早めなので、くれぐれも注意してください。
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タイ・エアアジアXはLCCで大手航空会社のようなサポートはない。出発にくれぐれも遅れないようにしたい

なお、日本出発のエアアジア全便では、ビザとパスポートおよび入国許可証の確認のため、搭乗口に向かう前に空港のカウンターに「出発1時間前」までに必ず立ち寄る必要があります。

特に注意! 機内持ち込み手荷物のルール

搭乗時に最も気をつけたいのが、機内に持ち込める手荷物のルールです。

タイ・エアアジアXでの機内持ち込み手荷物は「最大合計7kg、2つまで」。その2つについても、以下のように細かいルールが定められているので、事前にしっかりチェックしましょう。
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エアアジアの手荷物ルール。LCCは厳しいので注意(出典:AirAsia公式Webサイト)


■ 機内持ち込み手荷物(大)
機内持ち込みバック(大)はハンドル・キャスター・サイドポケットなどを合わせて56cm×36cm×23cmを超えないものとなります。機内では座席上の収納棚に収納できるものに限ります。

■ 機内持ち込み手荷物(小)
機内持ち込み手荷物(小)は、40cm x 30cm x 10cm を超えない のラップトップバッグ、ハンドバック、バックパックまたはその他の小さなバック1つで、前の座席下に収納できるものとします。
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エアアジアの機内持込手荷物は2個合計7kgまで。スケールが置いてある空港も

最も安い割引運賃やセール時の運賃などには、カウンターで預ける手荷物分は含まれていません。もし、空港のカウンターや搭乗ゲートなどで超過がわかった場合、空港およびゲートでの受託手荷物料金を支払う必要があります。受託手荷物は事前予約したほうが安く、もしオーバーしそうな場合は先に支払っておくほうがお得です。

さらに、機内持込手荷物の有料オプション「XTRA CARRY-ON」もあります。7kgに加え、さらに7kgを追加で機内へ持ち込むことができます。パソコンやカメラなど受託手荷物にできないものがあれば、重宝すること間違いない。

「クワイエットゾーン」はわずかな追加料金で快適 

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タイ・エアアジアXのスタンダードシート。最前列などは「ホットシート」で追加料金など必要

タイ・エアアジアXのエアバスA330では、「プレミアムフラットベッド」「スタンダードシート」「ホットシート」と、大きく3つのタイプのシートがあります。

プレミアムフラットベッドは横になって休める特別なシートで、最前方に「2-2-2」のシート配列。スタンダードシートは最も一般的な座席で、シート配列は「3-3-3」もしくは「2-4-2」となっています。そのスタンダードシートの前方座席と非常口座席がホットシートで、座ると足元が広い、到着後に早く出られるなどのメリットがあります。

実際に座ってみると、横幅がやや狭いなと感じたものの、前の座席との間隔(シートピッチ)はLCCであると考えると違和感なし。また、機内の通路が2本ある、トイレの数が多いのも小型機でのフライトより快適です。
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AirAsiaの「クワイエットゾーン」は10歳以上から指定可。ノイズ最小限、特別照明など

さらに、プレミアムフラットベッドの後ろのスタンダードシートは「クワイエットゾーン」となっています。

機内のノイズを最小限に抑え、特別照明が付いているなど、わずかな追加料金で快適なフライトが過ごせます。10歳以上で乳児を帯同していない人のみが座席指定可。特に深夜便など、少しでも機内で寝ておきたい人には最適です。

特典満載の「プレミアムフラットベッド」 

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最前方の「プレミアムフラットベッド」は、大手航空会社のビジネスクラス/プレミアムエコノミーのような座席がリーズナブルに利用できる

タイ・エアアジアXで、12~18席のみの「プレミアムフラットベッド」では、さらに快適なフライトが体験できます。

フルフラットになる座席で、掛け布団や枕、ユニバーサル電源など完備。また、事前座席指定や40kgまでの受託手荷物が含まれ、機内食1食が選べるほか、優先搭乗や受託手荷物も優先的に受け取ることができるなど、スタンダードシートと比べると追加料金の分以上に、すべてにおいて優遇されています。

機内食とドリンク、グッズなどの機内販売

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タイ・エアアジアXの機内食(一例) 基本は食事とドリンクの組み合わせ。誰でも事前予約可

タイ・エアアジアXでは、一部の運賃を除き、機内食とドリンクは「有料」です。出発後、機内で販売が始まります。

有料だと食べない人も多いかもしれませんが、エアアジアの機内食は便ごとにメニューが異なり、タイ・エアアジアXではタイ料理をはじめ、日本を含むさまざまな料理が選べます。実際に食べると、味のレベルも高くて満足度が高いと好評です。

機内食は、どの運賃でも事前予約ができます。事前予約限定メニューも多くあり、出発までにメニューを公式サイトで一度チェックしてみるのも良いでしょう。

<参考>
エアアジア 公式サイト

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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