毛穴が大きく目立ってしまう「開き毛穴」の肌トラブル
毛穴が大きく目立ってしまう「開き毛穴」の悩み
さらに放置していると、加齢によって「たるみ毛穴」に進行してしまう恐れも! 早め早めのケアが肝心です。
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毛穴は肌の潤いに欠かせない大切な役割を果たしている
毛穴の数は生まれながらに決まっています。遺伝や環境などによって違いますが、1平方cmに20個以上はあると言われています。毛穴というと、なくてもいいと思ってしまうかもしれませんが、とても大切な役割を果たしているんですよ。毛穴の出口付近にある皮脂腺から、分泌された皮脂が毛を伝わって外に排出。汗と混ざり合って、皮脂膜を作ります。これは天然のクリームと呼ばれ、肌のうるおい成分で、乾燥や外的刺激から肌を守ってくれています。水に近いぐらい薄い天然クリームは、人の肌でしか作ることの出来ない神秘的な美肌成分。ですから、毛穴は人にとってなくてはならない存在なんですね。
開き毛穴が起こる原因・メカニズム
開き毛穴が起こるメカニズム
皮脂の分泌が多い肌質で、思春期にニキビができやすかった人などは、「開き毛穴」の症状が現れやすいので注意が必要です。
毛穴の開きは保湿不足?過剰皮脂が起こる原因
そのベタつきは、潤い不足かも
肌がべたつくから潤いが足りていると思っている人も、実は、肌内部が乾燥していることも少なくありません。洗浄力の強いクレンジング剤を使い何度も洗顔する、オイルで保湿をすることで保湿されているだろうと安心している人などは要注意です。
ベタつきが気になるからと皮脂を取りすぎると、過剰に乾燥させてしまうので注意してください。
開き毛穴のスキンケアは「たっぷり潤うけどベタつかせない」
化粧水はとにかくたっぷりと
スキンケアで必要なのは、肌の水分量UPでふっくらさせること。洗顔後、たっぷりの化粧水で肌を潤わせます。塗布して浸透するまで時間を置き、それを3回繰り返します。時間がある時は、保湿力が高く肌内部にしっかり水分を届けてくれるローションパックをプラスすると◎。
お好みの美容液を付けた後、軽めのテクスチャーの乳液(しっとり系よりもさっぱり系をチョイス)またはジェルクリームをたっぷりと塗布してフタをしましょう。
美容皮膚科(保険診療内)で相談できる毛穴治療法
保険診療の範囲で、とても良く効くお薬があります。ニキビ治療で有名なディフェリンゲルやベピオゲルは、毛穴に溜まりがちな皮脂を、毛穴の外へ排出させやすくする塗り薬です(自己負担額600円程度)。皮脂が詰まりにくくなることで、開き毛穴を小さくする効果が期待できます。1日1回就寝前に塗るだけと、使い方も簡単。肌トラブルに悩んでいる方は皮膚科で相談してみてくださいね。美容皮膚科(保険適用外)で相談できる毛穴治療法
また「たるみ毛穴」に進行する前に、「開き毛穴」をなんとかしたい! そんな方は美容皮膚科での処置がおすすめです。<PDT (フォトダイナミックセラピー)>
まず光感受性物質(光と反応して強い反応を起こす物質・天然アミノ酸であるアミノレブリン酸)を内服することで、皮膚の下にある皮脂腺に、光感受性物質を行き渡らせます。次に軟かい青色の可視光線PDTを照射します。短時間の光照射で、確実に皮脂の分泌が抑えられる画期的な治療法です。
【参考価格】
顔全体1回目:4万7000円 2回目以降: 3週間以内2万9000円 3週間以降3万8000円(照射時間約30分)/渋谷スキンクリニック