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プチプチでアップサイクル!アイロンで接着して工作に挑戦

荷物を送るときに使う緩衝材=エアパッキン、通称プチプチ。このプチプチを、まったく新しい素材に生まれ変わらせてみましょう。家の中にある意外なものが、アップサイクルで立派に生まれ変わる経験、自由研究の工作にもぴったりかも?

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド

 

プチプチをアイロンで接着!簡単アップサイクルに挑戦

プチプチで工作!自由研究の工作に最適「プチプチ」のアップサイクル

捨ててしまうはずの素材が、新しい素材に!

プチプチのアップサイクルで出来上がるのは、写真のような素材。ちょっと見た感じは何から出来ているかわからないけれど、プラ板のような下敷きのような樹脂のシートです。下で紹介する作業を何回繰り返すかで、布のような厚さにも、板のように硬い厚さにも作ることができます。

また、素材となるプチプチの大きさ、色の違いでまったく違う風合いに仕上がります。写真は直径2センチほどの大き目の突起のプチプチで作りました。気泡のあとがいい感じに残って、面白い柄になりました。

さっそく作ってみましょう。

■用意するもの
  • プチプチ
  • トレーシングペーパー、もしくはクッキングシート
  • アイロン
  • アイロン台
1

 

2

 

はがす

よく冷ましてからはがしてください

4

 

  1. 2枚のトレーシングペーパーかクッキングシートの間に、突起がある面を内側にして折畳んだプチプチを挟む
  2. 中温のアイロンをゆっくりと押し当てていく
  3. 内側の気泡がつぶれて密着したら、よく冷ましてトレーシングペーパーからはがす
  4. もう1枚のプチプチを、突起面を上記でできたシートに当て、トレーシングペーパーに挟んでアイロンをかけて密着
  5. これを繰り返す。気泡の入った凸面で密着するので、必ず接着させたい面に、凸面の側を当ててアイロンをかけましょう
シート

気泡同士が張り付いて一枚のシートになりました。写真は4枚重ねたものです

この作業を何回重ねるかで、厚みが変わります。布のように使いたいときは4枚ぐらい。板状に硬くしたい場合は6~8枚を重ねましょう。

アイロンの熱でプチプチがつぶれていくのも、なかなかの快感です。ちょっとしたストレス発散になるかも!?

■注意事項
  • やけどに注意
  • アイロンは中温に設定、スチームは使わずドライで使用
  • 必ずトレーシングペーパーかクッキングシートでプチプチを挟む。直接アイロンやアイロン台にプチプチが触れると、溶けて張り付いてしまいます
 

できた素材で工作してみよう!

素材ができたら、いろいろ工夫をして手作りを楽しんで!
アップサイクル

わざわざ素材を買いに行かなくても、家にあるものでアップサイクルを楽しみましょう

写真の左奥は、筒状にしてキャンドルカバーにしたもの。手前ははさみで切り抜き、穴をあけてアクセサリーのパーツにしたものです。

プチプチにアイロンをかける前に、突起のないほうの表面にマニュキアやマジックで模様をつけたり、間に小さな布や紙を挟んでからアイロンをかけると、模様や色付きの素材になります。この場合は、プチプチの接着面を残すよう、小さめに切って挟むようにしてください。
糸や布を入れて

糸や布を挟んだり、模様を描いても素敵です

左は糸を挟んでアイロンをかけたもの、右は上記の作り方の3と4のプロセスの間に、表面にマニュキアで模様を描き、その上から新しいプチプチを乗せてアイロン密着させたものです。

大きさを工夫すれば、ランチョンマットなども作れますし、裁縫ができる人なら、3~4枚ほどを重ねたものをミシンで縫って、バッグやポーチを作ることもできます。

ちょっと変わった素材に、見た人は驚くはず。
 

捨ててしまう運命の素材をアップサイクルで生まれ変わらせる

このように、廃棄されるはずだった素材を、クリエイティビティを加えることにより、新しく魅力的なものに生まれ変わらせることを「アップサイクル」と言い、世界でも静かなブームになっています。

これまでも、牛乳パックを組み合わせて踏み台を作るなど、廃物利用の工作はいろいろありましたが、アップサイクルのポイントは
  • 創造性があること
  • 単に再利用するのではなく、元のものよりも価値の高いモノを生み出すことが、最終目的であること
こうした試みの先駆けとなったのが、FREITAG(フライターグ)。1993年、フライターグ兄弟がトラックの幌とシートベルトを利用して耐水性のメッセンジャーバッグを作ったところ、これが世界的な大ヒットとなりました。
アップサイクル

どうしたら生まれ変わらせることができるか、と考えるのも大きな楽しみです

こうした商品だけでなく、廃材を利用したアートなどへの取り組みは「Creative Reuse(クリエイティブリユース)」という動きにもなっており、アメリカやオーストラリア、フィンランドなど各地に拠点がつくられています。

また、廃材バンクを作って子ども向けのワークショップを開くといった活動も、NPOによって行われているのだとか。

いま旬の「アップサイクル」。おうちの素材に創造性を加えて、さらに価値のあるものに生まれ変わらせるという試み。ぜひいろいろ試してみてくださいね!


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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