マイホームに投資性はある?

マイホーム(持家)は戸建であれ、マンションであれ、「実需不動産」としてその投資性はあまり考えられてきませんでした。しかし、人口減少や年金・収入不安が確実視される中で、一生に一度の大金を投じるマイホームにも、投資的視点が必要になってきているのではないでしょうか。今回はそんな「投資としてのマイホーム取得」について考えます。


収入・年金不安で不動産の運用に注目

投資

マイホームを負債でなく投資として考える時代になっている

人口減少や日本経済縮小、年金・収入不安が確実視される中、多額のローンを抱えることに不安を感じて「持家離れ」が進んでいると聞きます。

退職金で完済できたかつてと違い、雇用の流動化や非正規社員の増加等で退職金をあてにできる人も少なくなっており、負債をあえて抱えず、自らは賃貸に住みながら不動産を活用した投資で副収入を得るサラリーマンも増えていると聞きます。

こうした中、多額のローンを組んでマイホームを持つからには、「負債」としてだけで捉えるのでなく、資産性や投資性に目を向けるべきではないかというのが私の考えです。一生に一度の買い物として35年ローンを組んだものの、ローンをようやく払い終わったらマイホームに価値がなかったというのでは悲しすぎますよね。


マイホームも資産活用手段の1つ

マイホームを持つことは、すなわち「不動産をもつ」ということ。不動産は「買ったら一生持ち続ける」ことよりも、資産の一つとして運用するという考え方も重要になってきます。仮に「一生持ち続ける!」と思っていても、世帯主がいつか亡くなれば子孫に残る大な相続資産になります。

特に昨今の「資産活用ブーム」の中で、土地や建物を人に貸して家賃収入を得たり、自宅の中に店舗や賃貸を入れて副収入を得るといった収入住宅が注目されているのも、不動産や住宅の投資性が問われていることに他なりません。

この視点で考えると、不動産は「何かあった時に即座に売れるか」(リセールバリュー)という視点も必要になります。マンションで言えば「何かあった時に人に貸せるか」という面で駅からの距離や立地が重要になりますし、一戸建てで言えば、建物価値は二十数年でゼロに近くなるとなると、「土地」の資産性に注目して最初に家を建てるべきともいえます。


土地やマンションは最終出口「売却」も見据えて

土地やマンションは最終的なの出口としては「売却する」という選択肢になりますから、「築年数が経ったマンションでも売れるか」「宅地として売れるかどうか」という視点も大切です。自分の次に買った人が銀行のローンを受けにくい土地やマンションでは売れませんし、土地が狭小間口でないか、旗竿地でないかといったことも重要になります

もう一つ、戸建の大きなメリットといえば、「自由にできる土地を持てる」ということ。「土地があること」はそれだけで資産性が高いのです。急速な価格下落を防ぐことができるほか、古くなったら壊してお子さんのための家を建ててもいいですし、二世帯住宅にしてもいい。アパートも建てられるし売却もできる。活用の幅が断然大きいわけです。

「老後の資金対策として人に貸す」「お子様に残す財産として」「30年後の売却を見据えて」など、マイホームが様々な目的別に形を変えた後のことまで考えて、マイホームを取得すべき時代になってきているのではないでしょうか。
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