記憶術

「人の名前が覚えられない!」をなくす、2つの記憶術(2ページ目)

人の名前が「覚えられない」「思い出せない」「出てこない」……。記憶に関する悩みの定番ですね。「えーと、お名前は確か……」と焦るとますます思い出せなくなります。笑顔で話しながらも、気もそぞろで話に集中できない。かといって、今さら名前を確認するのも失礼だし……。なぜ、名前は思い出せないのか? どうすればラクに思い出せるのか? 記憶力アップのコツをスッキリ解説します!

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

名前を覚えるコツ1:意味づける

名刺交換するビジネスマン

初対面のときが勝負!

では、どうすればこの思い出しにくい「名前」が覚えられるようになるのでしょう?

それは簡単です。名前を思い出しにくくしている原因をひっくり返せばいいのです。つまり……

1) 意味づける
2) 使う(繰り返す)

これをするだけで、なかなか思い出せなかった「名前」がラクに思い出せるようになります。

まずは「1) 意味づける」ですが、単なる記号に過ぎない「名前」を意味あるものにするのです。

たとえば、「山田」であれば、「山にある田んぼ」といった具体的なイメージにして意味あるものにしてしまいます。そして、の前の「山田さん」が、「山にある田んぼ」で田植えしているイメージなどを思い浮かべておくのです。

こうしておくと、「山田さん」の顔を見たときに、「山にある田んぼ」で田植えや何かをしているイメージが思い浮かび、「山にある田んぼ……、そうそう、『山田さん』だ!」と思い出せるのです。

名前を覚えるコツ2:使う(繰り返す)

もう一つのコツは「使う(繰り返す)」です。

ほとんど使っていなかった「名前」をとにかく使うようにする、口に出すのです。

たとえば、会話の中に「山田さんはどう思いますか?」「なるほど……、山田さんはそう思われるのですね!」といった具合に、「名前」をとにかく繰り返して使うのです。

初対面のときは名刺交換したり、名前を聞いたりして覚えている思いますので、とにかく覚えているうちにどんどん使うのです。

すると、繰り返すことで脳には確実に記憶に残る=覚えていきます。

また、「自分が話した」という体験の記憶は残りやすいですから、そこで相手の名前を使っていると、体験を思い出すと同時に名前を思い出せるようになってくるのです。

いかがでしょうか?

このように、「名前を思いだせない」理由をしっかりと理解し、そのうえで対策を講じていけば、「名前が思い出せない!」はどんどんなくなっていきます。

くれぐれも、「自分は記憶力が悪いから……」「歳のせいで記憶力が悪くなってきたから……」などと、自分の脳に責任を押しつけないでください。

あなたの心がけ次第、ちょっとした行動次第で、「名前が思い出せない!」をなくすことができるのです。
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