フロントガラスの油膜とは?車のワイパーの作動にも悪影響
毎日車に乗っている人にとっては、雨の夜の油膜はとても厄介な存在です。油膜があるかないかで、ドライバーの疲労度もかなり変わってきます。しかし、車に乗るのは月に数回で昼間ばかり……という場合は意外とその存在に気づいていないドライバーもいます。
油膜が分かりやすいのは雨の日の夜です。油膜がつくとワイパーで拭きとった後もガラスがギラギラしたり、シミのようなものが残ったりしてクリアに見えないという状態になります。また、ワイパーの動きが滑らかではなくなる場合も多いようです。具体的には、窓の上をブレード(ゴム)が滑るとき、ちょっと引っかかっているような感じです。ガガガッと嫌な音がすることもあります。
下の写真はかなりすさまじい油膜がついた状態です。まるで油のスプレーを吹きかけられたような無数の油染みができています。
油を吹き付けたようなひどい油膜。ワイパーの作動にも悪影響。
油膜はなぜつく?
油膜の主成分はシリコンです。フロントガラスに付着する原因で多いのは、ボディ(特に屋根)のワックス成分が雨によってフロントガラス部分に流れ落ちてきて油膜となる場合が多いとされています。また、フロントガラスの撥水コーティングが劣化して油膜になることもあります。このほか、市街地を走っていれば排気ガスなどに含まれる汚れや油分によるものもあります。
あるいは、焼肉屋店や中華料理店、お弁当屋さんなど油を使うお店の換気扇付近に車を停めていると一瞬で油だらけに……ということも考えられます。
油膜を除去するために必要な道具は?
油膜除去剤として40年以上の歴史を持つキイロビン こちらは上級版のキイロビン ゴールド
油膜を根本的に除去するには、コンパウンド(研磨剤)を含んだ油膜落としが最適です。スポンジとセットになっていて使いやすいのもいいですね。
この油膜除去剤を含めて、油膜を除去する際に用意すべきアイテムは以下のとおりです。
- 油膜除去剤
- スポンジ(セットになっているものがあればそれでOK。)
- 水(2L程度の水)
- タオルか雑巾(濡れたもの1-2枚、乾いたタオル1枚)
油膜の取り方の手順を解説
■手順1:フロントガラスをキレイに油膜除去の作業は、まずフロントガラスをキレイにすることから始めます。洗車のときにいっしょに洗うか、濡れたタオルや窓ふきシートで拭く程度でOKです。
■手順2:油膜除去剤で上の角から磨いていく
フロントガラスがキレイになったら、スポンジに油膜除去剤を数滴たらします。そしてガラス面の上の角から磨いていきます。ちなみにキイロビン ゴールドは通常のキイロビンよりも少ない力で軽くこするだけで油膜が落ちるのがウリとのことで、実際にやってみましたがゴシゴシ力を入れずともOKでした。
油膜除去剤は、2~3滴をスポンジの黄色い面に垂らすだけでOK
ワイパーのゴム部分にも油膜がついている場合があります。ここも綺麗に除去剤で拭きとっておきましょう。
油膜除去剤を全面にまんべんなく塗り終わるとこんな状態
■手順3: 塗り込みが終わったら、濡れタオルで拭きとり
全面に塗り込みが終わったら、濡れタオルで拭きとっていきます。このとき、濡れタオルは車のボディ用とは別にガラス専用(ワックスや洗濯後の柔軟剤などの油分がついてないもの)のタオルを使いましょう。
雑巾で拭きとっていく。水で洗い流してもOK
■手順4:カラ拭きして完了、油膜が落ちたかは水を流して確認
最後にカラ拭きして完了。最後に、確認のためウインドウに水を掛けてみれば油膜が除去できたかの確認ができます。
油膜が残っていると水を弾きます。油膜が取れていれば水は窓に張り付くようにして滑らかに流れていきます。
油膜が取れたかどうかは水を流して確認。水を弾かず吸い付くように流れればOK
油膜の付着を防ぐにはどうすればいい?
せっかく油膜を綺麗にとっても、またすぐに付いてしまうことがよくあります。防止するには、油膜防止のウィンドウォッシャーを使用し、フロントガラスに撥水ガラスコーティング剤を塗っておくと良いでしょう。
また、ボディにはワックスではなくボディコーティングを施工すると屋根から流れるワックスでの油膜付着を防止してくれます。
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