■CPUが速いと転送速度も上がる?
次の調査は、10Base同士の調査で、受け側のコンピュータをPentiumIII-500MhzとAthlon-700Mhzにした場合どの程度の違いがあるかということです。メモリは共に128MByteで、利用したOSは送り側/受け側共にWindowsMeです。送り側のコンピュータは、先回と同じPC2(Celelon-1.2GHz)です。関係を図で示すと以下のようになります。
・PC2→PentiumIII-500Mhzのコンピュータ
・PC2→Athlon-700Mhzのコンピュータ
以下の上2段は、100MByteのファイルを転送した際の秒数(3回計測)です。下2段は、それをMbit/秒になおしたBpsとなっています。
pc2→500 | 165 | 119 | 133 |
pc2→700 | 143 | 141 | 103 |
pc2→500 | 4.86 | 6.75 | 6.01 |
pc2→700 | 5.61 | 5.66 | 7.79 |
【考察】
利用したOSが共にWindows Meであることを考えると2回目以降のテストは、キャッシュによる影響が大きく実際の速度を示していないと考えられます。そこで初回のテストの数値に注目すると次のことが言えるでしょう。
・CPUの速度が上がると転送速度も速くなる。
・CPUの速度はおよそ1.4倍になっているのにも関わらず、転送速度はあまり向上していない。
・100Baseの調査のときは、WindowsMeを利用すると極端に転送速度が落ちたが10Baseではあまり落ちない。
この調査では、旧OSであるWindows Meと旧式NICである10Baseという環境でどの程度の速度が出るのかも検証したいという気持ちもありました。旧環境で「どうも転送速度が出ない。」と思われる方は、本調査の結果を参考にされるとよいでしょう。
【CloseUP 関連リンク】
・100Base!実際の速度はどの位?
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・実効速度の調査としては「パソコン(PC/AT)」の「CPU劇速レース第二弾!」というクローズアップがあります。こちらも参照されると興味深いと思います。