無線子機間通信の実効速度は?
MELCO無線LAN試用記(9)
無線LANを使ったネットワークは、通常アクセスポイント(親機)を仲介して行われます。これを、インフラストラクチャモードといいます。これに対して、無線子機だけでネットワークを構築することもできます。これを、アドホックモードといい、 通信する子機の数が増えてくると一般的には転送速度が落ちるとされています。アドホックモードは、無線子機だけでネットワークを作るのですから、当然インターネットの共有はできません。しかし、小規模な閉じたネットワークを手軽に作ることができるという利点があります。そこで、今回はこのアドフォックモードの実効速度を計ってみることにしました。
まず、機器の接続です。子機(WLI-USB-L11G)を2台用意して、それぞれのコンピュータにUSB接続します。下はそのときの様子です。もちろん、各コンピュータのNICのLANケーブルは抜いてあり、アクセスポイントも電源を抜き稼働しないようにしてあります。一般的に無線子機を接続するコンピュータに、NICがあると無線通信に不具合がでることがありますので、実際に利用する場合はNICを取り外すようにしてください。
実効速度の調査は、例によってホストコンピュータにFTPサーバーを立て、クライアントコンピュータのMS-DOSプロンプトからFTPコマンドでサーバー側のファイルをゲットして調査します。
FTPサーバー-----(無線子機)
~電波~
クライアント-------(無線子機)