ストレス太りとは?ストレスで太る人の特徴
痩せないのはストレスが原因かも?
近年増えていると言われているのが、ストレス太りです。24時間常に様々な情報やSNSなどの人間関係に囲まれ、仕事で毎日が多忙な人が多く、ストレスを感じている人が増えていますが、意外とダイエッターに重視されていないのがストレスケアです。ストレス太りになりやすい人の特徴と合わせ、ストレス解消のための具体的な生活習慣について考えてみましょう。
<目次>
ストレス太りチェックテスト・診断!あなたは大丈夫?
ストレスで深夜にラーメンをぺろり……なんてことはありませんか?
ストレスで太りやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか? 以下のチェックテストで確認してみましょう。
□人間関係や仕事などで日常的にストレスを感じている
□毎日睡眠不足である
□リラックスする時間がなく、常に時間に追われている
□体がいつも重くてだるい
□仕事と家の往復だけで、趣味や外出の時間はほとんどない
□週1回以上の定期的な運動をしていない
□ダイエット中は、カロリー制限や炭水化物を減らす
□ダイエット中は、カロリー制限や炭水化物を減らせてもお菓子の量はあまり減らない
□ダイエット中はいつも食べることばかりを考えてしまう
□ダイエットを決意しても食欲に我慢できず、しばらく頑張った後に暴食してしまう
長い間悩んでいる項目がある場合や当てはまる項目が多い場合は、食事制限や運動量を増やすことよりもストレス解消を優先する必要があります。
これらにより、「自分ではそこまで食べ過ぎていないのに太ってしまう、痩せにくい」「無意識に食べ過ぎてしまい、太ってしまう」「食べ過ぎないように気を付けていたのに、強いストレスがかかるとドカ食いして、リバウンドしてしまう」などの状態が、「ストレス太り」だと言えます。
ストレスで太るメカニズム!食べたい、食べてないのに太る?
もちろん、ストレスがたまったからと言って、そのままそれらが体重や脂肪に変わったり、増えるわけではありません。まず、ストレスがたまると、体はストレスに対抗するために通常とは違う作用が働きます。ストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」というホルモンが分泌され、血糖値や血圧が上がったり、自律神経のバランスが乱れ、ストレスの影響を受けやすい腸の状態にも影響し、便通が悪くなるなどの影響が出てきます。つまり、ストレスによって精神状態を含め、体の機能が正常に働かなくなってしまいます。ストレスにより異常な食欲を感じたり、お腹がいっぱいになっても食べ続けるといった行為も、そのような心身の変化が影響していると考えられます。
実際に、ストレスを甘いもので解消する女性は多く、「甘いものを食べると落ち着く」という人は多いようです。男性はお酒でストレスを解消する傾向も見られます。「最近、甘いものを食べる量が増えた」「お酒の量が増えた」などと感じたら、ストレスがたまっているサインかもしれません。
ストレス太りしやすくなる原因はやっぱり仕事が上位!
痩せないのはストレスが原因かも?
ストレスと言っても、人によってストレスの要因やその度合いは異なります。ストレスになりやすい要因を挙げてみましょう。
・仕事(業務の内容、プレッシャー、自分との相性)
・仕事上の人間関係(上司、同僚、クライアント、ノルマ、接客、パワハラなど)
・家族や親戚間の人間関係(価値観の違い、不仲、離別、死別など)
・友人間の人間関係(喧嘩、言いたいことを言えない、他人と自分の比較、ひがみなど)
・恋人との関係(価値観の違い、不仲、結婚)
・常に時間に追われている
・忙しくて自分の時間を取れない
・金銭トラブル
・ダイエット
・睡眠不足
など。
疲労などの肉体的なストレスよりも精神的ストレスの方がストレス太りにおいてはマイナス要因となります。これらのストレスが短期的なものであればさほど体への影響は見られませんが、数ヶ月間数年間という長期間にわたると、心身が疲弊し、体へ悪影響を及ぼすようになってきます。
ストレス太り解消法!4つの対策
ストレスによる無意識のドカ食いで太った、痩せない……と悩んでいませんか?
ストレスはその根本となる原因を取り除くことが一番の解決策ですが、そう簡単にできないことも多いでしょう。ストレスをなくす・あるいは軽減することを目指しつつ、以下に挙げる方法を習慣化することで、心身をリフレッシュしてあげましょう。
1.リラックスする時間を作る
リラックスする環境に身を置くだけでも、心身の疲労がとれます。ぬるめのお湯にゆったり浸かる、香りや調光で睡眠環境を整える、一人になる時間を作る、早朝に散歩するなど、簡単にできることから始めてみましょう。
2.趣味を持つ
ストレスで太りやすい人の傾向として、「自分時間がない」ことが挙げられます。趣味があればリフレッシュでき気持ちも癒され、食べることばかり考える、ということもありません。趣味を持つ、あるいは趣味の時間をきちんと定期的に確保するなどして、趣味の時間を意識的に取るようにしましょう。
3.適度なスポーツでリフレッシュする
運動にはリフレッシュ効果があることがわかっていて、運動後に気持ちが爽快になるのはそのためです。また、体を動かすことでストレスによる異常な食欲や空腹も感じなくなります。
4.新しいことへチャレンジ
ドキドキワクワクすることや熱中できるものを持っている人はストレスがたまりにくく、ストレスによる暴食などもありません。新しい趣味やスポーツを始めるのもいいですし、語学や楽器演奏など新たに習い事を始めるのもいいでしょう。ドキドキワクワクできることを生活の中に取り入れましょう。
心身に様々なストレスがかかっていると、体を守るために様々な作用が体内で起こります。体をストレスと戦わせるために血圧を上げたり、ホルモンを分泌したり、交感神経の働きを活発にして心身を興奮状態にしたり……その中のひとつに、「体がストレスに対抗できるように、カロリーを蓄えようとする」ということも含まれます。
ダイエットというと、つい食事制限や運動量を増やすことばかりを注視しがちですが、ストレスを上手に解消できない限り、上手に減量することは難しくなります。ストレスケアはダイエットにおいてとても重要です。今日からぜひストレスケアに取り組んでくださいね。
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