一人暮らし/人を呼べるインテリアのコツ

DIYで快適を作る、猫と暮らす一人暮らしの家

狭くても、不便でも、自分で快適な状態を作り出せるのがDIY。そんな手作りのある生活を楽しみながら、猫とともに暮らす一人暮らし女性のインテリアを紹介します。暮らしやすさや快適のために工夫をしながら、愛猫とともに過ごす部屋を取材してきました。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

DIYを楽しむ! 猫と暮らす一人暮らしの家

DIYで作る一人暮らしの家

DIYなど自分の手で工夫をしながら、狭い部屋でも快適に暮らす一人暮らし女性のインテリアを紹介します

収納なし狭小ワンルームに猫と暮らす、インテリア実例』にご登場いただいた一人暮らし女性がお引っ越しをしたという連絡をいただきました。以前よりはやや広くなったものの、決して広いとは言いがたい1K。暮らしやすさや快適のために工夫をしながら、愛猫とともに過ごす部屋を取材してきました。
   

間取り

komugiさん(41歳)
整理収納アドバイザー
一人暮らし歴 7年

-Room Data-
東京都在住
家賃:56,000円
間取り:1K
間取図

間取図

以前は14m²という広さで、収納もない狭小ワンルームに住んでいたkomugiさん。狭いけれど、工夫をこらして、スッキリと暮らしていましたが、1年ほど前に現在の部屋に引越をしました。その理由は、「狭さはそれほど気にならなかったんですが、騒音がひどかったんです。壁が薄かったので、隣の人の話し声が丸聞こえで、ストレスがかかってしまって…」とのこと。そこで今回は、防音効果の高いマンションを選んだそうです。
一人暮らしの部屋

以前より広くなったとはいえ、18平方メートル。工夫しなければ、すぐにモノであふれてしまう

都内でテレビモニター付きのオートロックがあり、ペットと住める場所と考えると、とても格安な部屋。とはいえ、決して広いとはいえない18m²。快適に暮らすには、工夫が必要です。狭くても決してゴチャゴチャして感じさせないkomugiさんの部屋作りのヒントは、DIYにあります。
 

ちょうどいいものがなければ作る、DIYのある暮らし

一人暮らしの部屋

新しく購入したカリモク60のソファ。以前は白っぽいナチュラルなインテリアだったが、今はこのソファに合わせて色のある無機質なインテリアを目指している

この部屋に引っ越してから買った一番の大物はカリモク60のソファ。「一人暮らしの狭い部屋だと床に直に座る生活をしている場合が多いようですが、私、背が高いので、床だと足腰が痛くなってしまうんですよね。この部屋に引っ越して良かったのは、ソファを置くスペースが取れたこと。以前は狭すぎて無理でしたが、今はソファに座ってテーブルで食事ができるので、快適です」と、komugiさん。

ただ、このソファにぴったりのテーブルがなかったというのが悩みでした。「ソファの高さにちょうどいい高さが60cmくらい。一人分のご飯が乗せられればいいので、カフェテーブルの大きさがあればいいと思ったんです。でも、いろんなところを探しても、大きすぎたり、小さすぎたりして、まったく見つからなくて」。

そこでどうしたかというと、「作りました」。ちょうどいい大きさの板にブライワックスを塗って、高さがオーダーできる鉄の脚を買って、自分でつけたそう。その話を伺い、テーブルの裏側を見せてもらうまでは、てっきり市販のテーブルなのかと思っていました。
一人暮らしの部屋

ソファに合わせてDIYしたテーブル。裏を見せてもらうまで、手作りだとは気づかなかった

ちなみに、ブライワックスというのは、最近人気の男前インテリアでよく使われる着色ワックスです。木目を生かしながらも、深い味わいのある色とツヤをつけることができます。
  その他にも、壁に有孔ボードを設置して飾り棚を取り付けたり、キッチン脇にユニットシェルフを作ったりと、部屋の中にはkomugiさんの手が加わった家具がたくさんあります。「私、昔から広い部屋に住んだことがないんです。実家にいた頃も、自分の部屋は四畳半。だから、工夫して暮らすのが普通だったんです」。

その結果たどり着いた考えが「ちょうどいいものがなければ、作ってしまえばいい」。欲しいものは妥協しない。そして、手を加えることを面倒がらないことで、自分にとって快適な暮らしにたどり着けることを改めて感じます。
一人暮らしの部屋

(写真上)壁がコンクリートで画鋲やネジなどが一切使えないため、有孔ボードを立て、飾り棚などを設置している (写真下)キッチン脇にはユニットシェルフをDIY。突っ張り棒を上手くはめ込んで、収納スペースを確保

 

整理収納アドバイザーとしての活動をスタート

昨年『整理収納アドバイザー1級』の資格を取得しました。そもそも資格を取ろうと思ったきっかけは、「自分の経験や勘で、これまで狭い部屋でも自分なりに上手く暮らせていたけれど、体系的に学べる資格があるなら、一度勉強してみようか」と思ったからだそうです。

整理収納アドバイザーというのは、物や部屋が片付かない原因を根本的に解決する片づけのプロフェッショナル。片づけられない人へのアドバイスを行ったり、実際に片づけをサポートしたりする仕事として、最近注目が集まっています。
一人暮らしの部屋

komugiさんの愛猫ルークくんは、穏やかで人懐こい。「猫がいるからお家でいるのが好き」と一人と一匹の暮らしを楽しんでいる

komugiさんは、今年4月末で会社を退職し、今後は整理収納アドバイザーとして活動していくことを考えています。「私の場合、部屋を快適に使うために工夫するのが普通のこと。普段の生活でもひらめくことがたくさんあるので、こういったことを仕事にできたらいいなぁ、とずっと考えていました」とのこと。

とはいえ、一人暮らしで会社を辞めることに抵抗はなかったのかと伺うと、「やっぱり勇気はいりましたね。若い頃なら、結婚するかも、子供ができるかも…と将来のことを考えて踏み切れなかったかもしれません。でも、私と猫が食べていければいいから、やりたいことをやらないと。本当にやりたいことをやって、それで貧乏だったら、しょうがないと思っています」。

「今が一番自由です」と言い切るkomugiさん。その思いきりのよさと豊富なひらめきが多くの方の快適な部屋作りの力になってくれるように思います。
 

自分が本当にしたい暮らしをしたい

一人暮らしの部屋

整理収納アドバイザーとしての活動をスタートさせるkomugiさん。これからの活躍に期待

komugiさんは会社を退職するまで、ものすごく忙しい日々を送っていたそうです。「仕事に夢中になりすぎて、家に帰ってきたら何もする気力がなくなっていました。布団はグチャグチャだったり、モノはとりあえずクローゼットに詰め込んでいるだけだったり。どんどん部屋が汚くなっていくのをみて、『こうやって汚部屋はできていくんだなぁ』というのを自分自身で目の当たりにしましたね」。

そんな中で思ったのが「これは、私のしたかった生活ではない」ということ。「自分の暮らしを大切にしながら、整理収納アドバイザーとしてその経験を活かした仕事ができればいいなぁ、と思っています。まずは、時間がとれたので、今までやりたかったクローゼット内を整理したり、ヘアメイクコーナーを作ったりしたいですね」と、komugiさん。

ちなみに、取材後すぐにその計画は実行に移されたようで、komugiさんの運営するブログ『ボンビーハッピー』では、その様子が紹介されています。また、整理収納アドバイザーとしての活動も、こちらのブログで紹介されるようです。「狭い部屋でもスッキリ暮らしたい」「小さなスペースを上手く使いたい」といったお悩みを相談をしてみたいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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