狭くても快適に楽しく暮らすコツとは?

一人暮らしの部屋

狭さを感じさせないスッキリとしたインテリア。居心地のよさの秘密を探ってきました

わずか14m²の収納なしワンルームで愛猫と一緒に暮らす一人暮らし女性のお部屋を紹介します。狭くても快適に、楽しく暮らすための工夫がいっぱい。ペットとの生活についてもお聞きしました。


部屋の間取り

komugiさん(40歳)
会社員
一人暮らし歴 6年

-Room Data-
東京都在住
家賃:55,000円
間取り:ワンルーム
間取図

間取図

「東京に住んでみよう」と思い立ち、部屋探しを始めたというkomugiさん。もともと中部地方に住んでいたため、現在住んでいる場所は部屋探しの下見で初めて訪れた場所。土地勘はなかったといいます。しかも、komugiさんには可愛いパートナー、猫のルーク君がいます。「ペット可で、日当りのいい明るい部屋、あと支払い可能な家賃額という条件で探していったら、広さは一番最後になって、この部屋になりました」と、komugiさん。

最寄駅からは10分程度歩きますが、近くにはバス停もあるそう。また、築浅でオートロック付、ペット可にしては破格の家賃。「狭さはありますが、工夫して住めば、『狭苦しくて嫌』と思うことはないですね」とのこと。とても狭いはずなのに、決してそうと感じさせないインテリアの様子をお見せしていきます。


狭いからこそ、気に入ったものだけを"最低限"で

一人暮らしの部屋

わずか14平方メートル。しかも、収納スペースなし。それでも、空間にゆとりのあるくつろぎインテリアは作れる

お部屋にお邪魔した瞬間の印象は、白くて明るくて、スッキリ。決して広くはありませんが、まさか14m²しかなく、収納スペースがまったくない部屋とは思えないほど、空間にゆとりがあります。猫を飼っていることもあって、キャットタワーやトイレ、餌場など、普通の一人暮らしよりも余計なものがあるはずなのに、ゴチャつき感ゼロ。でも、それはkomugiさんが知恵と工夫を重ねたからこその結果です。
一人暮らしの部屋

(左)猫のためのキャットタワーもあり。インテリアを白で統一しているため、広々とした印象 (右)テレビ周りにはインテリアのアクセントを。フィンランドの家具メーカー・アルテックの布を額に入れて。デンマークの有名デザイナーであるアルネ・ヤコブセンの時計をかけて。

特にモノ選びは慎重です。「この部屋のテーマは『シンプル&最低限』です。この狭さで快適に暮らすためには、うかつにものは買えないですね」と、komugiさん。女性だといつの間にか増えてしまうメイク道具や洋服。でも、「普通の女の子だったら、チークやアイシャドーなんて何種類も持ってたりするんでしょうけど、私はそれぞれ一個だけ。洋服はそれなりに持っていると思いますが、それでも夏のワンピースが3~4着、あとは秋冬も兼ねた洋服が4~5セットくらいでしょうか。それを着まわしています」と厳選したものでやりくりしているそうです。

ちなみに、洋服を買い物に行くときは、「例えば手持ちの黒いパンツに合うトップスがほしいな」と思ったら、必ずそれをお店に履いて行って、合うかどうか確認してから買います」とのこと。店頭で見かけて「あ、これ可愛い! 買っちゃおう!」なんて衝動買いは決してしないそうです。
一人暮らしの部屋

(左)部屋には収納スペースがないので、廊下に棚を設置 (右上)上部に棚を設置し、食材など細々としたものを収納 (右下)シューズボックスもない。玄関ドアの上に突っ張り棒を使って、靴を収納

そもそもモノが少ないので、収納スペース内の整理整頓も簡単。引き出しや棚ごとにざっくりと用途ごとに分類して、モノをぽいぽいと放り込むスタイル。きっちりと整理整頓しなくても、スペースに余裕があるので、使いにくさを感じません。その余裕やゆるやかさが居心地のよさにもつながっているように思います。
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(左)白で統一された洗濯機周りも清潔感がある。カーテンがかけられた右手にユニットバスがある (右上)ごちゃつきやすいキッチンにもモノは少ない。壁紙はkomugiさんが貼ったもの (右下)タオルは白。シャンプー類なども白いボトルに詰め替えることで、生活感が消える



シンプルなインテリアに映える窓辺のグリーン

部屋の中でぱっと目を引くのがグリーン。窓際やベランダの室外機の上にたくさんの植物が並んでいます。出窓に並べたグリーンのスペースがこの部屋の中で一番のお気に入りだそうです。
一人暮らしの部屋

出窓に並べられた観葉植物。窓の外は大通りで景色はイマイチ。これまではカーテンを閉め切りだったけれど、グリーンが目隠しにもなり、少し開けられるようになった

グリーンを買うときは、鉢入りのものを選ぶのも、狭いスペースで暮らすkomugiさんならではの知恵。「ポット苗だと、鉢も買わなきゃならなかったり、植え替えるのも大変なので。お花屋さんの軒先や雑貨屋さんのグリーンコーナーで気に入ったものがあると、つい連れて帰ってきちゃう」のだそうです。
一人暮らしの部屋

ベランダも部屋に負けず劣らず狭小。でも、室外機の上には小さなガーデニングスペースがある。夏の暑さに負けてしまったものも多いそうだが、多肉植物は元気



小さなDIYで見栄えよく、使いやすく

以前からDIYが好きで、壁紙を貼ったり、クッションフロアを敷きなおしたりと、大掛かりなものも手掛けていたというkomugiさん。この部屋ではそこまでのことはしていませんが、それでもあちこちにkomugiさんの手が入ったアイテムが見つかります。例えば、ベランダの室外機カバー。ホームセンターでサイズに合わせて切ってもらった板を買ってきて、自分で工具を使って組み立てたそう。他にも愛猫の水飲み場を作ったり、キッチン部分の壁紙を貼ったりと、あちこちに小さなDIYが見つかります。
一人暮らしの部屋

komugiさんのDIYによるアイテムを紹介 (左)猫の水飲み場。木にペットボトルが取り付けられるようになったもの。シンプルな造りで、インテリアにもマッチ (右上)室外機カバー。無機質な雰囲気が消され、上部はガーデニングスペースにも (右下)突っ張り棒を使ったガーデニングスペース。ベランダの手すりと部屋の壁に突っ張り棒を設置し、その上に鉢を並べている。狭いベランダならではのアイディア

「何かを作ることが好きなんですよね」というkomugiさん。「シューズボックスがないから玄関上のスペースに靴置き場を作ろう」「もともとついていた包丁たては邪魔だから、まな板と鍋蓋を収納できるようにしよう」など、アイディアも豊富。自分の手間を惜しまず、見栄えや使いやすさを追求するからこその暮らしやすさが感じられます。


愛するペットとの一人暮らし

一人暮らしの部屋

人懐こくて愛らしいkomugiさんのパートナー。家にいるときは、人間に話しかけるかのようにしゃべりかけているそう

「ペットを飼いたい」と考えていても、「日中家にいないと可哀想かも」「お世話大変じゃないかな」なんて思うと躊躇してしまう人もいるかもしれません。その点を猫と暮らすkomugiさんに伺ってみると、「猫ということもあるかもしれませんが、お世話そのものはそれほど大変ではないです。いない間はずっと寝ているし、トイレも自分でするし」とのこと。ただ、最近猫が病気をして病院通いをするようになったため、金銭的な負担が大きくなっているのが大変なんだそう。人間のような健康保険がないので、治療や薬には高額なお金がかかることがあります。

また、猫であれば一泊程度の旅行なら置いて出かけることも可能。ただ、komugiさんは「せっかく旅行に出かけても、心配になって、早く帰りたくなっちゃうんですよね」と言います。一泊でも置いて出かけられない動物もいるので、そのあたりは覚悟した上で飼うことが飼い主としての務め。動物を飼うことで、制限がかかることは少なからずありそうです。

さらに、難関は物件探し。「物件自体がとても少なかったです。見つかっても、都内だと家賃がすごく高い物件か、ものすごく古い物件や、日当りが悪いなどの条件が非常によくない物件ばかりでした。その中でもこの部屋は狭かったけれど、一番きれいだったので、決めましたが、道路に面していてうるさいし、壁が薄くて隣の音が筒抜けだったりと不満もあります」とのこと。ペットが一緒の場合は、普通の部屋探しよりも時間や手間がかかります。じっくりと時間が取れるよう、早めに動くことも必要そうです。


日々の暮らしの工夫が綴られたブログ『ボンビーハッピー!』

一人暮らしの部屋

無印良品のテレビ台。無印の商品は規格が統一されているので、中に入れる引き出しもぴったりサイズのものが簡単に見つけられて、おすすめとのこと

自分のお気に入りの部屋作りができる一人暮らしがとても楽しいというkomugiさん。インテリアを一から作ることが楽しくて、その様子を『ボンビーハッピー!』というブログに公開しています。暮らしを楽しむたくさんのアイディアが満載です。

ちなみに、そろそろ物件の更新の時期が迫っているので、引越も検討しているとのこと。「狭い部屋だけあって、これ以上の模様替えなどが難しいため、新たな部屋でインテリアを一新するのもいいかも」と考えているそうなので、ブログにも新しいアイディアや工夫が掲載されるかもしれません。気になる方は、ぜひ続けてご覧ください。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。