おからの魅力……安いうえに栄養たっぷり!
大豆の絞りかすであるおから。フワフワな触り心地の中に驚くほどの魅力が詰まっています。
口当たりがパサパサしている、すぐ悪くなってしまうといった理由で敬遠される声も聞きますが、なんてもったいない! おからは大豆由来の栄養素をたっぷりと含むだけでなく、安価に手に入れることのできる優秀な食材で、主菜・副菜・お菓子などに活用できます。こんなにいいものをお安い価格で提供してくれることにひたすら感謝してしまうほどです。
ここではおからの栄養・安さの秘密・種類・手に入れ方について解説! おからへの興味が増すような話をしていきたいと思います。
<目次>
おからの栄養……食物繊維が豊富!女性に嬉しいイソフラボンも
大豆・豆乳・おからの栄養成分比較表
おからは豆腐の副産物、いわば大豆の絞りかすだから、栄養もあまり残っていないのではないかと思われがちですが、とんでもない! 大豆由来のタンパク質、カルシウム、食物繊維などが豊富に残っています。表に大豆・豆乳・おからの栄養素の比較表があるので参考にしてみてください。
特に豊富なのが食物繊維で、おから50gで、1日に必要な食物繊維量の約1/4をとることができます。その他、健康成分で注目度の高いレシチン、サポニン、イソフラボンも残っています。レシチンは血液をサラサラにしてくれる効果が、サポニンは脂肪の蓄積を防ぐ効果が、イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きを持ち、女性特有の悩みに効果的と言われています。
おからの種類と選び方…生おから、おからパウダー、長持ちタイプなど
スーパー、お豆腐屋さん……手に入れる場所によって、おからの種類が違うことはご存じでしょうか? 同じおからでもそれぞれに特徴があるので、用途に合わせて選ぶことをおすすめします。【生おから】
生おから
水分(豆乳)を活かしてポテトサラダに混ぜたり、パンケーキに混ぜたりするとおいしいです。ただし足が早いので、消費期限が1日ほど。早めに食べるか、冷凍保存をおすすめします。
豆腐屋さんによって絞り具合が異なるので、ものによっては豆乳がしっとりと含まれていたり、ギュッと絞られてパラパラだったりします。大豆の種類が確認できる場合も多く、こだわり栽培の大豆もあれば、地域在来品種の大豆もあります。お豆腐屋さんと顔なじみになれば、種類を指定しての注文ができるお店もあります!
【長持ちタイプのおから】
おから
【おからパウダー】
おからパウダー
おからが安いのはなぜ?おからの豆知識
ところで300gの(乾燥)大豆から、どれくらいのおからが出るかご存じでしょうか? おからは、乾燥大豆を水で戻したものをすりつぶし、濾して作ります。濾したものが豆乳に、濾し布に残ったものがおからです。この濾し布に残るおからの分量を想像してください。実は400g前後のおからができているのです。おからは材料である大豆より多くできるものなのです。そのため、豆腐製造で生まれるおからは、肥料にしたり、加工して商品にしたりと豆腐屋さんが労力を割いて処理しており、私たちの手元に届くのは全体量の1割にも満たないと言われています。そうした背景の元、お安い価格で提供されているのです。
リーズナブルな上に栄養たっぷりなおから。ぜひ普段の食卓に取り入れてみてくださいね!
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