ただ捨てるだけではリバウンド

日本人一人が一年間に排出するゴミの量は320kg。捨てない=モノを増やさない意識が重要です

日本人一人が一年間に排出するゴミの量は320kg。捨てない=モノを増やさない意識が重要です


2010年の流行語にもなった「断捨離」では、「見えない収納は全体の7割、見える収納は、5割。見せるための収納は1割」の「7:5:1の法則」を目安にします。

ところが、このところは一気に断捨離をしてすっきりしても、2年後、3年後には残りのスペースが「まだ入る」という気持ちを呼び起こしてしまい、最近では知らないうちに持ち物が増えてしまうという報告もちらほら。つまり、これがリバウンド。

やましたひでこさんも書いているように、「断つ入り口で厳選する」ことにも配慮しないと、買っては捨てることを繰り返してしまいがちです
環境庁のデータによると、日本人一人が一年間に排出するゴミの量は320kgと、第2位のフランスの約倍近くで、世界でもワースト1位。スッキリするためにゴミを出し続けるのは、ちょっと考えものですよね。

「断捨離」=捨てると考えてしまいがちですが、本当は暮らしに「増やさない習慣を持つ」ことが、何よりも大切なのです。これ、まさにダイエットと同じですよね。


暮らしのウエストサイズを決めましょう

ウエストがゴムのスカートを履くと、どれだけ食べたかがわからずに、知らないうちにどんどん太ってしまいます。スタイルを維持したいなら、ウエストがしっかりある服を着ることが大切。暮らしも同じです。
食器棚

たとえば食器棚は、食器を減らして縦の空間が多くできると「まだ置ける」シグナルになりがち。食器の高さに合わせた引き出し収納のほうが、食器が増えるのを防ぐことができます。


食器棚やクロゼットの持ち物を7割や5割に減らしても、できた空間についまた買って置いてしまう(暴飲暴食や間食をしてしまう)という人は、思い切って収納スペースを縮小しましょう。

収納ケースや衣類タンスの一部は書類や雑貨の収納に使う、収納家具そのものを撤去するなど、あらかじめウエストサイズを小さく決めて「入る場所がない」状態を作ることで、購入にブレーキがかかる仕組みを。


食品庫と冷蔵庫収納をサイズダウン

ぜい肉がついて、一番支障が出るのはキッチンです。必要以上の食品が溜まると、傷んで廃棄したり、虫やカビが湧いて健康を害します。メタボなキッチンを作らないように、きっちりとウエスサイズを決めましょう。

カウンターや冷蔵庫の上などにはお菓子や保存食を決して置かず、食品庫のエリアは小さめにきっちり決めて、「入る分しか買わない」習慣を。
食品カゴ

ガイド宅の食品カゴ。ここにしか入れる場所がないという縛りを作ることで、買いすぎを防ぎます。棚やカウンターには決して置かないというルール作りを。


冷蔵庫の中身は7割目安をキープ。定期的に棚卸しをして掃除することを習慣にしましょう。冷蔵庫の7割ルールは、掃除のしやすさで痛感できるはず。食材の無駄が出ないことは、そのまま家計にも直結します。

7割収納(食事管理)+棚卸し(レコーディング)+掃除(運動)と考えて冷蔵庫ダイエットを!
冷蔵庫は7割

冷蔵庫はコの字収納で、中央にスペースを作る。これで収納量7割の目安です。


ゴミ箱をサイズダウン

ゴミ箱

ゴミ箱を小さくするだけでゴミが減る! 簡単ですが効果がある方法です。

ゴミ箱は大きいほうが便利と思ってしまいがちですが、大きいゴミ箱は自分にも家族にも「ゴミをいくらでも捨ててよい」というシグナルを送ってしまいます。発想を転換して、小さめのゴミ箱を使うようにしてみましょう。

すぐいっぱいになって気軽に放り込めない状況になると、人は「ゴミを持ち込まないようにしないと」と自然と考えるようになり、過剰包装を断ったり、ゴミが出にくい商品を選ぶようになります。

また小さいゴミ箱に入れなくてはならないので、ゴミを捨てるときの動作も丁寧に優しくなっていきます。この「ちょっと不便」が生む暮らしの変化はとても大切。

小さければキッチンのシンクでも簡単に洗えるため、衛生管理も楽。ゴミ箱の数を減らす、サイズを小さくする。暮らしダイエットは、ちょっと小さめのウエストサイズを決めることから始めるとうまくいきます。ささやかですが、かなり効果があるはずです。

暮らしの物の量を適正に保つのは、ダイエットのコツとほぼ同じ。減らしたら、増えない工夫を暮らしのあちこちに。贅肉を減らしてスッキリ暮らしたいですね。


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