クレーマー対応・謝罪の適切な方法とは
時に理不尽な要求をエスカレートさせてくるクレーマー。適切な対処法はあるのでしょうか?
サービスや対応を強く非難したり、要求をエスカレートさせ、無理難題を押し通そうとしたりするクレーマー。こうした方との関わりは非常に気を遣いますし、強いストレスを感じてしまうものです。また、対応に気をつけないとさらに怒りを煽り、問題を大きくしてしまうリスクもあります。
クレーマー対応の基本となる3つの対処法を知り、いざというときに冷静に対応できるように備えておきましょう。
ポイント1:怒りの背景にある心理を理解する
感情的なクレームの背景にあるものは何か、考えてみましょう。たびたびクレームが寄せられたり、激しい感情が治まらないような場合には、そのクレームの奥にはクレーム内容とは直接関係のない何かに、ストレスを抱えているのかもしれません。たとえば、同じ保護者が塾の教師に対して「子どもの成績がちっとも上がらない。どうなってるんだ!」、同じ客が飲食店の店主に対して「遅い、どうなってるんだ!」というように、たびたびクレームをつける場合、感情的になりやすい気持ちに、何らかの個人的なストレスが影響しているのかもしれません。
表面的な激しい態度や物言いに警戒するのではなく、その方は背景にどのような思いや事情を抱えているのだろうと、考えながら話を聞くことが大切です。こうした気持ちで接するとこちら側の対応が柔和になり、すると、相手も感情が煽られずに冷静になりやすくなるのです。
ポイント2:不愉快にさせたことについては真摯に謝罪する
謝罪の際には、紋切型の謝罪の言葉を繰り返せばいいというわけではありません。よく考えずに謝ると過失を認めたものと理解され、過大な要求に結びつく可能性があります。謝罪にあたっては「意図して行ったわけではないが、結果的に不愉快にさせていること」への非礼について詫びることです。クレームは、発信者の何かが受け手にとって不都合、不利益を与えているために寄せられるものです。したがって内容をよく吟味し、どのような不都合、不利益があるのだろうと理解することが大切です。
ポイント3:相手の言い分にまっすぐ傾聴する
親身になって聞く。事務的過ぎてはいけないが、同調するのもいけない
上のように、クレームには冷静に対応しつつも、相手の怒りの背景に何があるのかをよく考えてみること。そして、相手に迷惑をかけたことに対してはしっかり謝罪し、言い分をまっすぐに傾聴すること。この対応によって、相手の怒りは落ち着き、冷静な話し合いが進みやすくなるものと思います。
クレームの対処や謝罪が必要なシーンに直面したときには、ぜひ上の3つのポイントを活かし、対応してみてはいかがでしょうか?